何もないところから遊びが生まれる
ゴールデンウイークですね。
お出かけの計画を立てているご家庭も多いと思います。
子どもたちにとっては、大切な思い出になることでしょう。
そんな非日常もたまには良いですが、休みのたびに、お出かけしたり、イベントをしたりしていると、子どもたちは、それが当たり前になり、何もない時には遊べなくなってしまいます。
本当は、子どもたちは遊びを作り出す天才です。
私は、高度経済成長期に子ども時代を過ごしましたので、遊びといえば、近所の子どもたちが年齢関係なく集まって、鬼ごっこ、かくれんぼ、おままごとなどなど。
それも、おもちゃなんてありませんから、おままごとの材料は、石や木の枝や葉っぱでしたし、かくれんぼは、縁の下や屋根裏などなど、結構ワイルドにどこにでも隠れていましたね。
シロツメグサの茎で相撲をしたり、稲刈りの後の藁で陣地ごっこをしたり、れんげ畑で冠を作ったり。
夕方まで存分に遊びました。
つまらないと感じたことなんてなかったんじゃないかなと思います。
おもちゃがなくたって、
自然の中で、いろんなものを探してきて、楽しそうに遊んでいました。
今は、なんでも揃っているから、ついつい目移りもするし、買ってあげたくなっちゃいますね。
けれども、あえて何もないを体験してみませんか?
便利な世の中になったからこそ失われてしまった力があります。
不便だからこそ作り出せる力があります。
モンゴルのマンホールチルドレンやフィリピンのゴミの山で暮らすスカベンジャーの子どもたちの瞳は暗く濁っているでしょうか?
もしかしたら、日本の子どもたちよりキラキラ輝いて、楽しそうに見えるかもしれません。
お話会でシェアしてくださったお話がとても素敵でした。
1歳過ぎたばかりのお子さんが、道の真ん中に座り込んで、なんだかとても楽しそうにしていました。
何もないのに何しているのかな?と思ったけれど、楽しそうなので、少しの間眺めていました。
何もない道路の真ん中で、その子はどうして楽しそうにしていたのでしょう?
もしかしたら、いつもとは違う視点から見える景色を楽しんでいたのかもしれないし、アスファルトの道が温かいことに気づいたのかもしれないし、それからそれから…。
こんな時間がとても豊かな時間だと思うんです。
何もなくても子どもは遊びをクリエイトする力があります。
「つまんなーい」と叫んだ時こそチャンス‼️
大人も一緒になって、子どもの頃の感覚を思い出しませんか?
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