次に会う時のための、長い長い練習。

３月の初め頃は、何となく友達と会う約束をしたりしていました。そしてそれをキャンセルしていき、今では「会う約束」というのがなくなりました。

そもそも私は、根っこのところでは「約束をする」ということが苦手です。相手の時間を奪うのではないかという気持ちがあるからです。それから、少し自分への自信のなさも含まれているのではないかと、思うこともあります。何だか、時間を取らせることに申し訳無さを感じてしまうんですね。

それでもここ数年は、「自分から誘ってみる」ということにトライしていました。意識的に。
なぜならば、いま会いたいと思った人に会っておかないと、後悔すると思ったからです。

この行動をしてみたら、意外なことが起こりました。
「誘ってくれてありがとう」「自分からは、なかなか声をかけられないんだよね」「会うきっかけを作ってくれてありがとう」こんなことを言ってもらえたのです。

誘って、時間を決めて、会う

たった、これだけのこと。
これだけで、皆んなの笑顔を見ることができました。

次に会う時のための、長い長い練習。

会うことができない状況の中で、zoomを使用してのオンラインでのやり取りが増えてきました。
当面の「約束をする」は、これに移行することになりました。

表情が見えるし、たまに小さなお子さんがチラ見えしたり。
対面に比べるとぎこちない会話になることもありますが、そういった部分も楽しむべきだと考え始めました。

時間の使い方や、世の中の動きへの考え方。
文字情報に触れた時の自分の感情の動き。
さまざまな面で、「どのようにそれを扱うか」を問われているような気がしています。

そう。
これはきっと、次に大切な人たちに会う時のための、
長い長い練習なのだと。
お互いに「良く生きたね」と笑い合う日までの、
長い長い練習なのだと。

不安に包まれ気味だった数週間から、徐々に心の整理ができてきた。
そんな気がしています。

笑って会える日を、楽しみに。
笑って、会える日を、楽しみに。