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そこに、いた証明。

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記憶に残る、大切な人たちとの瞬間を切り取ったもの。
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2019年12月の記事一覧

通り過ぎる。から始まる。

大学生の娘は、 それなりに毎日忙しそうだ。 大学に行って勉強し 家の近くのお店でバイトをする。 休みの日もバイトを入れてるから そこそこ忙しい。 彼女は高校時代 ダンス部に入っていた。 部活以外でも たくさん友達ができて 限られたおこづかいをやりくりしながら 遊びに行ったりしていた。 すごく 楽しそうだった。 大学に入ったら 自分の居場所があまりないと感じたり 友達ともフィーリングがぴったり合わないと 話すことがあった。 すごく悩んでいるというよりは 漠然とし

遠くを見ること。近くを見ること。

私は海の近くに住んでいる。 今朝は風が強かったのだけど テスト明けの息子が「走りたい」と言ったので 凝り固まり、重くなった私も「走らねば」という気持ちになり 娘も加わって3人で走った。 海沿いの長い道を走る。 やっぱり風が強い。 あっという間に ついていけなくなり 子供たちは遠く離れて 文字通りマイペースに淡々と走る。 走る。 耳が冷たく痛むが、走る。 10年前、いやもっと前 彼らの前に、先頭立って歩いていたのは私だった 彼らの方から「おてて、つないで」と口にし