知らない誰かからもらう、勇気のこと。
今日、電車の乗り換えで長い階段を降りたところで、白状を持った女性とすれ違った。
すれ違った時の表情が、目が半開きのようだったので、うっすらと見えているのかもしれないと感じたのだが、何となく気になって戻り、正面から声をかけてみた。
「大丈夫です」と仰ったので「お気をつけて」とその場を離れた。
少し気になりつつも再び歩き始めた私は、徐々に得体の知れない「勇気」に似たものが自分の中にこみ上げてくるのを感じていた。
すれ違った女性が、弱視だったのか全盲だったのか、はたまた私の