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自立するとは、甘え上手になること

「自立する」とは・・・

goo国語辞典から

自立とは、他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。

自立の種類

一般的には、以下の4種類があります。

  • 経済的自立 

  • 精神的自立 

  • 身体的自立 

  • 社会的自立

自立のプロセス

子供の頃から成長に伴って進化しています。

まず最初は、身体的自立

生まれてすぐは、親の世話を受けないと食事も摂れなかった子供が、成長して、自分でご飯を食べること、歩くこと、自転車に乗ることができるようになってきます。

次に、精神的自立

徐々に感情が芽生え、自分の好き・嫌いを判断するようになります。
言葉を覚え、相手の話を聞いて自分の思いを伝えることができるようになります。この辺りから自我が確立され始めます。

それから、社会的自立

学校や地域と関わり、集団で生きていること、色んな人たちと関わっていることを覚えていきます。自分と他者は違うということもわかってきます。
比較や批判をしていくようになります。社会の中での自分の位置づけを確認していきます。

最後が、経済的自立

自分で考え、判断し、行動できるようになると、社会に出て仕事を始めます。自分を生かして仕事を始めます。そして、収入を得ることで自分で生活ができるようになります。自分がよろこぶことに自己投資することができます。困っている人に寄付をすることができます。大切な人を守ることができます。

このプロセスだと苦しくなりやすい理由

私たちは、経済社会の中で生きています。
持ち家であってもローンを払っているかもしれません。
水道・電気・ガス・ネット接続料・・・
私たちが生活していく上で、食料以外にサービスを受けるにはお金を払って供給してもらわないと生活ができないのです。

そのため、収入を得ている人はスゴイ!えらい!
と、思われがちです。
すると、家族の中であまり収入を得ていない人は、申し訳ない気持ちになったり、収入を得ている人の意に沿うように自分を合わせたりするかもしれません。

すると、苦しくなります。
本当は、他にしたいことがあっても、収入を得ている人がそれを望まないと感じると、自分の気持ちを抑えてしまうことになるからです。
1回だけなら我慢できても、それが毎回、何十年と続いたらどうでしょう?

相当苦しくなりやすい!!
もう苦しい感覚が麻痺してくるかも・・・?!
と、想像できます。

精神的自立できてますか?

精神的自立ができている人なら、扶養されていても、自分をオープンにできるでしょう。

・それはしたくない。
・これがしたい。
・あなたはあなた、私は私。

相手と対等に自分の意見を伝え、話し合うことができます。
合せることもあるけれど、自分を抑え込む感覚ではなく、今回は合わせてあげるわ。と、納得できます。

・やりたくないことをムリにしない。

どうすれば、やらずに済むか。
どうすれば、自分なりに楽しくそれをやれるか。
と、考えられます。

・相手に依存しない。

自分で判断して、自分で決めて、自分で行動する。
だから、ストレスが少ない。

ところが・・・

子供の頃、あれをしてはいけない。失敗するとみっともないからするな。
女の子らしく。常識がない。など、親や周囲の大人の価値観で、自分の心にわいてきた感情を否定されたり、とがめられたり、行動を抑え込まれてくると、自分の感情を行動を抑え込むようになります。

ずっとそうやって、誰かの意のままに生きてくると、
大人になっても、自分で物事をどう判断していいかわからない。
失敗するかもしれないと思うと不安で一歩踏み出せない。
相手と理解し合うより、自分が折れたほうがラクだと思い自己犠牲する。
ということを、しがちになります。

「自立する」の定義を見直す

私自身が、ずっとこうでした。
いえ、今だってまだ自立しきれていないところがあります。
しかし、そうじゃなかったんだ!と、気づけたので一歩前に進むことができました。

精神的自立ができていない!
と、聞くと、何か自分がダメな人のように感じるかもしれません。
私はそう感じました(汗)

それで、
もっとしっかりしなくては!
もっと頑張らなくては!
もっと強くならなくては!
負けてはいけない!

に、なっていきました。

それなのに・・・
一向に状況は好転してこない?!

どういうことだ???

そして、ようやく気づきました。

「自立」の意味の定義が間違っているんだ!

自立するとは、甘え上手になること

誰にも頼らず生きていけることが自立ではありません。
この気づきに至ったとき、本当に驚きました。

これまでと真逆!
そりゃ、頑張るほど上手くいかないはずだわ。
納得しました。

・本来の自分に気づいて
・自分の魅力を自覚して
・自分の才能を意識して
それを家庭や社会にどう生かしていくかが自立です。

自分にできること、できないことがあるとわかるから、周囲と協力しあう必要があることを理解できるのです。

生きている限り、自分一人だけで生きていくことは不可能です。
例え、
巨万の富があったとしても・・・
山奥に一人でひっそり暮らしていたとしても・・・

なのに、
私は、自分の力だけでなんとかしようとしてきました。
自分の身は自分で守るしかない。誰も守ってくれない。
その信念をとても根強く握りしめてきました。

だから、私以外の人は、基本「敵」
つねに、警戒してその人の出方を様子見していたわけです。
相手と比較して、相手のダメな所を見つけると批判して、私がこれでいいんだと正当性を主張できる言い訳を常に考えていました。
相手が味方ではないとわかると、すぐに関係を断ち切りました。
それだけでも、エネルギーの浪費です。相当疲れます。

しかし、自分にはこんな弱いところも、卑怯なところも、ずるい所もあるんだと認められたらすごく楽になりました。

他人のことは、良いんですが・・・
みんな、そんなもんです。
どんなに立派な人であってもです。

甘え上手と言う言葉が、苦手なら、協力しあえること!
自分と相手は違う人だから、何もないままだとわかりあえない!

考え方を真逆にすると
・お互い様
・お陰様
自己犠牲することなく、相手を許し、相手に感謝できるのです。

なんて、わかっていても、私もなかなかできませんでした。
それは、父親の影響が強く、子供の頃の声が大きくて決めつけて言う男性が怖くて苦手で、そういうタイプの人にほど、反射的にフリーズして抵抗できなくなるのです。

そこで、
まずは、自分の意見やリクエストをすぐに言えなくても全然OK!

心の叫び”ボケー!何もわかってないくせに!偉そうにするな!”などがあれば、一人でそれを声や紙に書いて出してしまいましょう。

そして、自分の気持ちも落ち着いてタイミングを見計らって相手に伝える練習を徐々にしていきましょう。
案外、相手は覚えてないし、「あーそうなん、気づいてなかった。ゴメン」と返ってくることもありますよ。(期待禁物!)

言えるようになると、なんか自分がしっかり足を下ろした人間な気がしてきます。だから、自立かも。

押してもダメなら引いてみよう!
これまでのやり方で上手くいかなかったのであれば、逆転の発想で試してみるのはいかがでしょうか?

みんなが自立して、調和して生きていく素晴らしい世界になりますように♪







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