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翻訳者のつぶやき  何で私が『消える人々』を...

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「臓器収奪ー消える人々」はとてもヘビーな一冊なので、翻訳者のつぶやきを通して逸話や情報をお届けして、ゆとりのある空間をお作りできれば、とブログをはじめました。短い文章を頻繁に出し…
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翻訳者のつぶやき なんで私が『消える人々』を...その26

2002年3月、長春のテレビが一斉に法輪功の映像を流し始めた…。今回は、第七章の「電波ジャック」に関して。 箱の外【死者への敬意】 初めてガットマンに会って、The Slaughterの日本語版に取り組むことを申し出たとき、まず第七章を翻訳して出版社にもっていけば、とアドバイスされた。 第七章は独立した記事として、『臓器収奪ー消える人々』の原著 The Slaughterが2014年に刊行されるかなり前に調査記事として発表され、優れた記事として受賞している。ガットマンの

翻訳者のつぶやき なんで私が『臓器収奪ー消える人々』を... その23

年が明けてしまいました。2022年2月10日発行の翻訳出版より1年が過ぎ去ろうとしています。2023年3月に東京で著者サイン会を計画中です。これを目標にブログを綴っていきたいと思います(よろしくおつきあいのほどを...)。 バナー【天安門広場】 第四章を再訪する。1999年に法輪功が禁じられ、多くの修煉者が天安門広場に抗議に行った。臓器収奪ー>犠牲者ー>法輪功というつながりから、天安門広場でバナーを広げて抗議している修煉者の写真をよく目にした。数枚しかないので、いろいろな

翻訳者のつぶやき なんで私が『臓器収奪ー消える人々』を... その20

前回のブログで触れた ジェニファー・ゼンのアテンドをする機会に恵まれた時の話です。(...実に物騒な書籍の翻訳者になってしまいました。その経緯と本書の内容に関わる逸話や情報をお伝えできればと、ブログを書いています。) 北京大学【中国・民衆法廷】 『 臓器収奪ー消える人々』 で何回か登場するジェニファー・ゼンは、2018年から2019年にかけてロンドンを拠点に行われた「中国(臓器収奪)民衆法廷」の証言者の一人でもあった。こちらに同民衆法廷での彼女の証言録画(日本語字幕付き)

翻訳者のつぶやき なんで私が『臓器収奪ー消える人々』を... その17

ウイグル人と日本人には共通のDNAが…?? (...実に物騒な書籍の翻訳者になってしまいました。その経緯と本書の内容に関わる逸話や情報をお伝えできればと、ブログを書いています。) (17)蒙古斑【SMG 結成4周年集会】 2022年5月27日に衆議院議員会館でSMG(Stop Medical Genocide)結成4周年集会があった。昨年は3周年に寄せてマタス弁護士が「祝福すべきことではないが、地道に取り組む不屈の精神を称賛する」「SMGが我々と共に歩み、あらゆる困難にも

翻訳者のつぶやき なんで私が『臓器収奪ー消える人々』を... その5

日本で通訳もするのかな?という一抹の不安が...   ー 実に物騒な書籍の翻訳者になってしまいました。その経緯と本書の内容に関わる逸話や情報をお伝えできればと、ブログを書いています。 ◎  ◎  ◎ (5)早口【更新版】2016年6月は、臓器収奪を止めようとする者にとって画期的な時期となった。 6月13日、米国下院議会で、臓器収奪の即刻停止を中華人民共和国と中国共産党に要求する決議案(343号)が満場一致で可決した。 そして6月22日、米ワシントンDCのナショナル・プ

翻訳者のつぶやき なんで私が『臓器収奪ー消える人々』を... その4

「腕に業(カルマ)が溜まってるんでしょうね」な、なんというお話... 実に物騒な書籍の翻訳者になってしまいました。その経緯と本書の内容に関わる逸話や情報をお伝えできればと、ブログを書いています。 (4)腕が...【新疆での試み】「とりあえず第一章と第七章を翻訳したら?」と著者のガットマンが提案してくれた。2016年1月に会ってもらったときのことだ。 なるほど。これまでエージェントを通して、プロモーション資料やガイドブックなどの翻訳はしてきたが、翻訳出版は別世界。すでにキ

翻訳者のつぶやき なんで私が『臓器収奪ー消える人々』を... その3

皆、イベントでは険しい顔で恐ろしい話をするが、一旦オフになると、メチャ明るい... 実に物騒な書籍の翻訳者になってしまいました。その経緯と本書の内容に関わる逸話や情報をお伝えできればと、ブログを書いています。 (3)笑い【上映会で】ロボットが再生しにくい人間性ってなんだろう? 逸話を一つ... 2016年、レオン・リー監督(『人狩り』『馬三家からの手紙』の監督)の最新作『血の刃』が英国の国会議事堂内で、プレミア上映されることになった。元ミス・カナダのアナスタシア・リン

翻訳者のつぶやき なんで私が『臓器収奪ー消える人々』を... その2

これまで馴染みのなかった信頼のハグ... 実に物騒な書籍の翻訳者になってしまいました。その経緯と本書の内容に関わる逸話や情報をお伝えできればと、ブログを始めることにしました。 (2)ハグ【ガットマンに会う】日本にガットマンを招聘するのなら、まず、The Slaughter(『臓器収奪ー消える人々』の原著)を翻訳しなければ… というわけで、知り合いを通じて、著者のイーサン・ガットマンを紹介してもらった。アメリカ人ジャーナリストで中国アナリスト。ロンドン在住。 今思うと、