誕生日ディナーに行ったはなし。ただの日記。
今日は誕生日だった。
日々最高のパスタを求めてイタリアンで外食を重ねる我が家族が十数年ぶりに出会った、スープとパスタの美味しいお店。そこでディナーを食べた。 2ヶ月くらい前に見つけて、その帰りに今日の予約をして帰った。
今日も相変わらず、コースの全てと追加で頼んだアラビアータとお酒が最高に美味しかった。誕生日のデザートプレート(花火が刺さっていた)を持ってきてもらえた。バースデーソングがかかった瞬間、「私のやん。」と思ったので、「これ、わしやないかい。」と言った。
そのあとは、行きがけに見かけた夜パフェのお店に行った。まあまあかな、という感じだった。
酔いを覚ますには丁度いい、糖分補給になった。
普段は柳川、今日は佐賀。移動は車。ディナーでお酒を飲むために、わざわざ佐賀に1泊する。
帰ってきたホテルのロビーで、ウェルカムコーヒーとして1杯無料のCOSTAのアイスカフェラテを淹れる。脂質多めで風味の良いたっぷりのミルクに、これまた風味の良いエスプレッソが入って、キャラメルっぽい香ばしさと後からくるミルクの深い甘味が最高だった。思ってた数倍おいしいな、COSTAのコーヒー。
部屋は、わざわざ写真を撮るほどでもない、と言った感じのよくあるレイアウトとよくある綺麗さ。
なんだけど、その部屋の中で唯一、バスルームの扉が妙に浮いていて。例えるなら、ばあちゃん家のどこかにありそうなドア。
この黄ばみ、この軽さ、そして、謎のシールたち。ドアノブの下に貼られた帯状のテープは、まあわかる。上に貼られたお花は分からない。下にぽちっと貼ってある切れ端は、触ってみると塗装が剥げていると思われるへっこみがあった。
なんというか、なんというか…
かわいい。最高にかわいい。
10階建のホテルの、それなりの部屋数がある中で、明らかに専門家ではない人がオリジナルの感性で貼ったと思われる謎のシール。
いったいどんな経緯(いきさつ)があるのだろう。知りたい。すごく、知りたい。
一部屋一部屋貼っていったのかな??それとも、たまたまこの部屋だけ??
ひとりで黙々と貼ったのか、賑やかに相談しながら貼ったのか。あるいは、極めて真面目なトーンで相談しながら貼ったのだろうか。
江口のりこさんが演じるワンシーンにありそうだ。まあ、貼ったのは男性かもしれんけどね。
バスルームは広くて見た感じ汚れた部分はないけど、それなりに古さが感じられて、ビジホのユニットバスによくある感じの、カビたようなにおいがした。
大浴場があるから、部屋のお風呂は使わなかった。
大浴場に行く途中の階でエレベーターのドアが開いて、インナー用のキャミソール姿にタオルで肌を隠した女性が乗ってこようとした。人がいるとは思わなかったようで、私たちが乗っていることに気づくと「お先にどうぞ」という仕草をした。
私は、「見られたら嫌かな」と思ってすぐ目を逸らした。ドアが閉まってから(このときだけ、なかなか閉まらなかった)、母は「困ってたんじゃない?声かければよかったね」と言った。
大浴場でお風呂に入りながら考えた。たしかに、普通はしない格好だった。私は、「まあこんな人もいるよね」と思ってそんなに違和感を持たなかったけど、言われてみれば困っている人だったかもしれない。どう見てもこれからお風呂に行きそうな格好なのに、大浴場に現れなかったし。きっとキー閉じ込みをしてしまって、フロントに声をかけにいったんだ。そう思った。
お湯は、別に特別なお湯ではなくただの広い浴槽に貼られた水道水だったので、ちゃぷんっと浸かって2分も経たないくらいですぐ上がった。
一度部屋に戻って、自動販売機にお茶を買いに行った。130円のドリンクを買おうとして1030円入れたのに、10円読み込まれなくてお釣りが890円になった。お釣りがすぐには出ないタイプだったので、謎に60円足して、140円のお茶をもう1本買った。
お釣りは810円だったから90円の危機は免れたけど、入れた順にでてきたらどうしようという不安が一緒あたまをよぎった。
お釣りのレバーを下げると、ちゃんと500円玉1枚と100円玉3枚、そして10円玉1枚が返却された。よかった。
ねむい。29歳初めての日。早寝しよっかな。といってももう0時を回っているけどね。みんなもいい夢を。
おいしいごはんたべる…ぅ……。