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3月3日

今日2021年3月3日で私が愛するKagrra,さんが終焉を迎えてからちょうど10年でした。


2011年3月3日Kagrra,は東京の渋谷C.C.Lemonホール(渋谷公会堂)にてラストライブを迎えました。
私がKagrra,のファンになったのは以前の記事にも書きましたが2004年7月。
それから約7年Kagrra,を応援していました。
16歳から23歳、もう私の青春そのものでした。
生活の中にKagrra,が溶け込んで、Kagrra,に会うために毎日学校や仕事を頑張って、大切な友達もKagrra,を通して知り合いました。
Kagrra,は私の全てでした。
それくらい、私にとってとても大切なバンドだったのです。

2010年11月11日に解散が発表され、12月に最後のファンクラブ限定ライブ。
明けて2011年1月に最後のファンクラブ旅行。仙台のホテル瑞鳳へ行きました。懐かしいな。仙台に行ったのに全く観光しなかったんですよね(笑)
そして2月2日にラストアルバム「百鬼絢爛」が発売され、最後の全国ツアー「百鬼夜行~陽~」がありました。全国5か所、私は4か所に参加しました。
ツアーに併行して各地でアルバムのインストアイベントも行われて、あの頃の私は仕事のシフトがえらいことになっていたのを思い出します(ツアーとイベント参加に休みを全振りしたせいで1~2日おきの出勤、半休、そのあとの15連勤などなど・・・)今となっては全て良い思い出です。
矢のようにあっという間に過ぎ去った4ヶ月。
本当に本当に楽しい時間でした。

ラストライブの日、私は母に借りた振袖に身を包んで参加しました。
成人式に憧れだった振袖で参加出来なかった私にとって、この日は人生で唯一振袖を着られた日になりました。
朝からセットサロンでもりもりの盛髪にしてもらい、ホテルで着付けをしてもらい、憧れの白いふわふわを肩にかけて渋谷の街を闊歩しました。
色んな人が行き交う渋谷の街でも、成人の日でもないのにばっちり振袖の人は珍しいのかたくさんの方が振り返り、なんだかくすぐったい気持ちになりました。
しかし悲しいかな、私はその時ほとんど写真を撮らなかったため自分の振袖姿の写真は結局1枚も残っていませんでした。
今みたいにスマホがあったら、もっとたくさん写真撮っていたんだろうな…
(この頃スマホは出始めで持っている人はあまりいなかったんです)

正直10年も経つと、記憶は曖昧になってしまっていて、ラストライブのこともあんまり覚えていません。
覚えているのはしっかり着付けてもらったのに途中で振袖が崩れてきてしまったことや、何故か半券がもぎられなかったことや(私だけ?笑)、特攻の花びらや銀テが私の席まで届かなかったことなど、ライブの内容に関係ないことばかり・・・
でもあの日私は確かにあの場所にいて、確かにKagrra,の最後を見届けました。
ラストアルバムの曲は1曲もやらなくて、歴代の名曲たちがたくさんちりばめられながらもあまり特別感のないセットリスト。
そのせいか、終わった後も少し物足りなさを感じました。
本当にラストライブだったのかな?また、来月くらいに新曲出るよ、6月にファンクラブライブやるよ、って発表されるんじゃないか?って。解散なんて私の勘違いだったのかなって思ってしまいました。

だから、私の中でKagrra,は現在進行形で続いていて、いつまでも私の中で終止符が打てない。そんな感じです。
その年の7月にボーカルの一志さんが亡くなって、私が生きているうちにKagrra,のライブに行くことはもう叶わなくなってしまいました。
でも、空を見上げれば一志さんが笑っているような気がするし、ベースの女雅さんは毎年節目節目にTwitterでKagrra,に触れてくれる。
だから、私は今でもKagrra,と一緒に前を向いて歩いていけています。

2011年3月3日、私はこの日を自分の門出の日に決めました。
毎年この日を起点に1年間、どんな些細なことでも良いから何か一歩踏み出せるように頑張ろうと。
一人暮らしを始めたり、転職をしたり、10年間失敗しながらも少しずつですが前に進めていたら良いな。


また今日から頑張って前を向きます。
Kagrra,と一緒に。

Kagrra,さんいつもありがとう。
これからもよろしくお願いします。

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