同じ流れを繰り返すと犬が勝手にするようになる。しつけは、良い習慣づくりのことでもある。

毎回同じルーティンで行うことで、犬の行動は自動化されます。

そうすると、その行動をとることは大きなストレスではなくなっていきます。

習慣になっていくんです。


例えば、信号待ちのたびに座らせて、信号が青になったら一緒に歩くとします。

「信号待ちで座る」という行動は、犬の中にもともとあるものではないので、はじめは飼い主が毎回おすわりの指示を出して、座らせることになります。

その時、最初の段階では犬に毎回指示を出し、座らせなければいけないのですが、これを面倒がらずに行うことで犬たちはその流れを覚えてきて、自然とやるようになってくるんです。

ここで止まった後に、また歩いてお散歩が再開するんだ、ということや、おやつをもらうことがご褒美になれば、【必ず】【毎回】やることで、自然とその行動は身についていきます。

でも、そもそも信号のある道路でなんかおすわりできない、という子も中にはいると思います。

その場合、何が原因でおすわりできない、指示が聞けないのか?を知るために犬を観察してみます。

すると、目線や、耳の向きがずっとキョロキョロしたり、体がピンと強張って緊張していたり、車の動きに興奮して引っ張っていたり、そういう「普通の状態じゃない」というサインがどこかに出ていると思います。その時は、まず車通りのある道に慣れることからはじめていって、信号の場所での緊張サインがなくなってきたら、させたい行動に導いていく、というステップを踏んでいきます。

信号でおすわりできない子は「おすわりができない」のではなくて、「その環境ではオスワリができない」ということなので、なぜできないのか?まだここではやったことがないから分からないのか?それともそんな余裕がないほど緊張・興奮してるのか?を見極めていきましょう。

その辺はやはり個体差があるのでこうしたらいいよ!とズバリ解決策はお伝えできないのですが、この行動を何も言わなくてもしてくれるようになってほしい!というものがあれば、【毎回】させるように私たち飼い主の習慣もつくっていきましょう。

必ず・毎回が大切です。

私たちも、家から出るときは当たり前のように靴を履きます。でも3歳の時には靴を履く、という習慣はまだありませんでした。

今はもう「あ〜靴はくの面倒くさいな。裸足で出かけよ」とはならないのと同じです。毎回やれば、当たり前になってくるんです。

自動化された行動は、その環境、毎日の流れに沿ってそうなっているだけなので、覚えてきたら犬はあんまり考えなくてもそれができるようになるんです、すごいですよね。

それが、いい習慣ならしつけができてきた、ということになるし、悪い習慣ならしつけができていない、ということになるのかな、と思います。

そして、そのいい習慣、悪い習慣は私たち人間の中でもその国や文化で違うのと同じで、ご家庭ごとに少しずつ違うかもしれません。

でも共通して言えるのは、犬という違う種類の動物に、人間社会のルールを習慣化させることはそれなりの根気と年月が必要だということです(^^;)

1、2ヶ月でできるようには、なりません!笑

私も愛犬が良い習慣を身につけてくれるように、自分も気をつけて行動しなければいけないので、少し面倒な時もありますが、一緒に頑張りましょう〜!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?