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あの時ハグしていたら。

#1ヶ月書くチャレンジ Day20
「これまでで1番の後悔」

これを書くしかない。

大学時代、同じ教職を取り、英語のクラスも一緒でよく遊んでいた友達がいた。
かっこよくて、真面目で、熱心で尊敬していた。
一緒にカラオケ行ったり、ご飯に行ったり、おうちにお邪魔させてもらったり。

ある時から彼女はリストカットを始めた。

カウンセラーの先生に
「大袈裟に反応せず、今までの通り変わらない関係を。近づきすぎず、遠くならず。」とアドバイスを受け、なるべく今まで通り遊んだ。

ある日、彼女のお家への道中、彼女は
「私、ハグが好きなんだよね」と言った。
なんだか恥ずかしくて
「そうなんだ〜」と答えて彼女の家へ向かった。

そしてしばらく経って
彼女は自分の人生を終える決断をした。

亡くなってしばらく経ってから知ったため
お葬式も終わり、
亡くなった経緯もお父さんに聞くことなどできず、
ただお線香をあげるだけだった。

あの時
ハグしていたら。

何も変わらなかったかもしれないけれど、
何か変わったかもしれない。

それから生徒たちとの別れの時には彼女の話をすることに決めた。
「どんなに苦しくて
周りが信じられなくて
死にたくなってしまった時は思い出してほしい。
ここに必ず1人、私というあなたが死んでしまったら号泣する人がいるってことを」

あなたがいなくなったら悲しい。
そんな単純なことがなんで言えなかったんだろう。
私は、この後悔を抱えて生きていく。
後悔を力に、次の誰かに伝えていく。

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