ENEOS vs 日立ハイテク 第3戦

今回は2月20日に行われたENEOS対日立ハイテクの試合を振り返りながらいくつかのプレーをピックアップしていきます。

Tip Off

皇后位での対戦はなかったものの、どちらのチームもかなりの好ゲームをしていたので個人的に楽しみにしていた一戦。予想通りのいい試合・・・!!自分の子供や教え子(いない)に見せたい、これ見て学んで!的な要素が盛り沢山の試合でした。

まずどちらが先制点を取るかと思ったら日立でしたね〜!

1ピリ9分10秒、日立のオフェンス。谷村選手が白鞘選手へダウンスクリーン。ディフェンスの岡本選手がファイトオーバーでついてきたので白鞘選手はカールの動きを選択。谷村選手についている中田選手がフォローしなくてはいけない状況になるのでそこで谷村選手へパス。綺麗に決まりました。

このプレー、ディフェンス分解練習でこれだけを繰り返しやるほど警戒しているプレーなのです。これだけ警戒したプレーでもオフェンスが丁寧にそして確実に判断できればこの様にチャンスが生まれ易いプレー。ディフェンスのポイントはセンターだと思ってます。駆け引きや体の使い方、ちょっとした足の角度まで大切になってきます。ファイトオーバーしてついてくる選手はとにかく頑張って!・・・しかし意地で頑張るものでもない。遅れてしまった!でも頑張る!っていうのはセンターからしたら少々迷惑でもあったりする。笑 完璧にオフェンス優位だな、よしヘルプだ!と準備していても「OK!ついていく!」って声が聞こえると中途半端なヘルプになってしまったり。ついていくと言われたからにはその人が来るまでヘルプしながら待たねばならん。(待つといっても2秒もない話です、一瞬の話です)となると、このプレーの様にセンターがあいてしまう。かと言ってヘルプしないとダメだし・・・あぁあぁあぁああああぁあ!!なので、ファイトオーバーで頑張ってついていくっていうのは第一条件ではありますが(シューターではなくそこまで警戒しなくていい場合はファイトオーバーではなく間を開けてもらってスルーの選択肢もありまっせ)少しでも遅れたなという場合は早めにスイッチコールをしていいかと思います。チームの約束事はあるけれど、エマージェンシーです、そこは臨機応変に。

両者安定した流れの中でも

日立もENEOSも両チームかなりいい動きが続いてます。安定していてとても良い内容かと。

その中で1ピリ4分48秒の日立ハイテクのオフェンス。

かき乱してくるねぇ、白鞘選手!スクリーンもらったかと思えばすぐクリーナーになって、またすぐスクリーンもらっちゃって。これはディフェンスしたくないわ。ENEOSもね、ちゃんとディフェンスしてるの。一人一人がしっかりとついていってヘルプもしてる。だからこそ!だからこそ!!ハマったプレーになったのかなと。バスケって面白いね。こういうのされると、ハーフタイムでロッカー下がった時にみんな口揃えて「ねぇ、あれどうする?」ってなるパターンのやつです。今度選手と話す機会あったら聞いてみます。

2つのプレーを見比べて

4ピリ9分24秒、日立ハイテクからのスローインからのプレー。

宮澤選手は谷村選手の前に立つディフェンスしてます。前でポジションをとらせてしまうとボールが入った後不利になってしまうため、自分より背が高くて身体も強い選手へのディフェンスでよくある選択肢です。しかしこのディフェンスは周りからのヘルプありき!ロブパスをさせてそこをヘルプに寄った人間が狙います。今回その役を担うのが林選手。センターにボールが入ったらすぐヘルプに行ける、かつ、マークマンにボールが渡ったときにも戻れるポジションを確実に取っていてさらにギリギリまでボールの動きをしっかりみています。オフェンスはパスフェイクをうまく使えたら良かったかなと思ったんだけど、林選手の動きをみてるとそれすらも読んでくる様な準備バッチリなディフェンスでした。

さて、このプレーを見た後に8分24秒からのプレーをご覧いただいて・・・同じ様なプレーです。ロブパスからで谷村選手が決めています。さっきと何が違うんや?ということで8分13秒で一時停止してみて!

どうです?ヘルプポジションであったウイングの位置が少し高くなってヘルプに寄れなくなってるでしょう?偶然か指示があったのか気になるところですが、改めて、ほぉ〜なるほどなと思いました。ちょっとしたフロアバランスで変わってくるのです。

ではこの場合どう守るか?さてどうしましょうね。私の考えとしてはそもそものパスをさせない、ですかね。パッサーへのプレッシャーをガンガンかけてパスの選択肢を潰す。最悪、いいパスを出させない。もしそのパッサーのシュートエリアではない場合だったらこのプレーで言えば宮崎選手がもっとセンターの方に下がって宮澤選手が後ろに回るディフェンスでもいいかも。まぁその都度ポジションって微妙に変わるし毎回毎回それに対応するのってかなりいろんなもの消耗するんだけど。そこが楽しいところでもあるよね。

両者譲らずオーバータイムへ

すごい!想像以上の見応え。だらだらしてしまう時間帯がなかった様に見受けます。女王ENEOSに勝つには大当たりのスリーポイントと勢い!っていうのではなく、この試合、しっかりとバスケットしてる。それで戦えてる。(語彙力問題発動)皇后杯と今回の試合見て更ににプレーオフに向けた順位予想が困難となりました。

日立ハイテクがついにENEOSに勝利か?とも思いましたが、やはり強い女王。勝敗を分けたものは何だったかなとオーバータイムに関しては数回見ました。

オーバータイム4分20秒、ENEOSディフェンスからルーズボール、そして速攻。勝負強さ出た〜!!!!ここから離されるか!?と思ったけど、そうでもない。多少自分たちのペースではないオフェンスの場面もあった日立ハイテクでしたが、それほど大きな問題でもないような。

これは私の見解ですが、単純に「ENEOSのシュートが入った」これではなかろうかと。結果的にオーバータイムのスコアは12-6。もちろん、スコアだけでなくENEOSの経験値、勝負強さには流石だなと、けが人がいたとしてもそれでも優勝を狙える確実なチームであると実感しましたが、日立ハイテクも試合通して内容かなり良かったと思います。ただ試合を決めきるシュートが入らなかった、というのが今回シンプルな敗因かなと感じました。

終わりに・・・

ENEOSのOGのくせに日立ハイテク寄りな感じになてしまった?どうかな。笑  そして今回はいつも以上に荒削りになってしまったかなと反省。思った以上に時間が取れず(言い訳)すません!プレーオフに向けて質の良いnote書けるようにします!すません!


冒頭にも書いたとおり、どちらも丁寧でしっかりしたバスケット内容だったので子供や教え子(やっぱりいない)に見てもらいたいような試合でした。

いやぁ、今後の順位予想が難しすぎる。困ったな。

オールスターが中止になり、デンソー髙田選手の提案からYouTubeの髙田真希チャンネルで勝手にドラフト会議ってのをやったんですけど(見てない人見てね)私のチームには二人、日立ハイテクから選手が入ってます。開幕した当初はそこまで思っていなかったけれど今はかなりの個人的注目チームになりました。試合を積み重ねていく度に良くなってっている気がする・・・。ていうか次の試合もう気になる。

とは言え、ね、女王ENEOSですよ。プレーオフの彼女たちはまた数段強くなる。レギュラーシーズンにENEOS相手に良い戦いができたからプレーオフも行ける!なんて甘い考えは御法度です。さらに心身ともにレベルアップしてくるんだと構えてないと一瞬で飲み込まれますぞ。そこが彼女たちの強さ。連覇という重みを常に背負ってる彼女たちのプライドがそこにあるんだと思います。(かっこいい)

それではまた次回の更新をお楽しみに!今回も最後までお読みいただきありがとうございました!



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