ちきゅうのがっこう2023前期いっかいめレポート ゼミ生けいこより
こんにちわ。ちきゅうのがっこうゼミ生けいこです。
ちきゅうのがっこうは、自然が先生。仲間と一緒に学びます。
印象に残ったことは、ゆっくり歩いて感じて、5月の草木の緑や風景がとっても美しかったこと。一緒に歩いてくれる仲間がいるとその一つ一つが豊かに感じられたことです。
楽しんでいたでしょう?と声を掛けられるくらいとても楽しい一日でした。
心に残っている場面を思い出しながら書いてみます。
3歳の女の子が草むらで何かを探して口に運んでいます。
見回すとあちらこちらに赤い実が見えます。
「いちごをさがしているの?」
女の子は、草むらを見つめています。
私の足元にあった赤い実を口に運んでみると、味がしません。
食べられなくないけどおいしくもない…。
しばらく見ていると、少しオレンジがかった粒に手を伸ばし口に入れています。
なるほどオレンジ色だなと探してみると、地面より少し高い場所にオレンジ色の実を見つけることができました。食べてみると甘くてとてもおいしい。もう一つ食べてみるとまた甘くて、
「甘かったよ。」
と声をかけてみたら、
「おいしいいちご!」
と返ってきました。
見回してみると草の中にポツンポツンと、さっきまでは見えなかったオレンジ色が見えてきました。
「これはおいしいいちご?」
と尋ねると彼女がお師匠さんのようにうなずいて食べてくれました。
そして、足元の赤い実を指さして、
「おいしくないいちご」
と教えてくれました。
それから何度か私がいちごを指さし、合格!みたいな感じで彼女が食べて「おいしいいちご!」と言ってくれることを繰り返し、「おいしいいちご」を見分けられるようになりました。
お昼を食べる場所まで一緒に歩いていくと、道々で葉っぱをちぎって集めていきます。ちょっと上の方から引っ張る感じが大人の摘みとる感じとは違ってなんか自然に思えます。
「うさぎみみ花」は川に投げるとクルクルと落ちていきます。
緑のとうもろこしのようの植物は「触っちゃダメ!」
細いストローのような葉は「ネギ」の香りがします。
「トゲトゲ葉っぱ」には「トゲトゲ虫」がのっています。(チクチクだったかも)
紫の茎の葉っぱは「味がする」と勧められ、勇気を出して噛んでみたら野菜出汁みたいな味がします。
普段から、ゆっくりゆったり気になったものを見つけては立ち止まり、30分も動かなかったこともある、とお母さん。
みんなと一緒だから歩いている、親子で歩いていたら抱っこしちゃうかもとのことでした。私もなかなか今回のゆっくりさでは歩けないかも。何度か歩いたことのある道ですが、ゆっくりゆったり眺め、遊び、味わいながら歩けたのは彼女のおかげかなと思います。
Feel℃ Walkのゴール地点、古民家「紬」に到着すると、大人も子どもも「マイ図鑑」づくりをしていきます。それぞれが自分のペースで、好きなところで描こうかなというタイミングでさっきの女の子が何か探している様子。
歩いていた時に集めたいろいろな物が入ったスーパーの袋を差し出すと、
「たからもの」
と言って受け取ってくれました。
「たからもの」!
きっと「おいしいいちご」にも「おいしくないいちご」にも「~イチゴ」みたいな名前があるに違いない。
緑の草木にも一つ一つ名前があるのだろうけど、出会ってびっくりしたこととかきれいだなって思ったことは、名前だけ知っているよりなんだかいいな。
集めたたくさんの草花がそのときの「たからもの」だったら、すごく素敵だなぁと思いました。
そういえば、今回スタートしたとき全体で自己紹介を詳しくしませんでした。
名前もよくわからないまま歩き始めました。
これから一緒に活動しながら、見つけたものや感じたことを表現し合うことを繰り返していくうちにだんだん仲間のことを知っていくってこのことか!
名前だけ知っているより素敵ってこれか!さすがちきゅうのがっこう!
と振り返った1回目でした。
written by KEIKO TSUCHIYA
photo by YUKA WATANABE
当日のようす
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