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困ったことはたいてい、悪意ではなく、無能が原因

先日、勝間和代さんの YouTube 見ていたら、なるほど!と思うことを仰ってた。人間関係で「困ったな」と思うことは、悪意ではなく無能が原因だと。
あ、世の中には、勝間さんがそういうだけで、卑屈な解釈をする人もいるかもだけど、私はなるほどなーって思ったのでその話。

例えば、私は、人の家族が覚えられないの。「この前、父がね」という話を友人から聞いたとするじゃない? その時は親身に相談に乗れるし、なんならアドバイスまでして、なんなら感謝されたり。ところが、覚えていられないの。それが誰のお父さんだったのかが。ほかに、その人に起きた出来事も、その人とセットにならないの。

去年まで、高次脳機能障害のある人たちの支援をするNPOにいたんだけど、「多分、程度は軽いけど、有香さんもきっとそうだよ」って理事の人に言われた。私は、高校生の時、2回交通事故に遭い、頭を打っている。そのせいかなと、最近は思うようになってきた。ま、とにかく、何のせいにせよ、記憶が悪いんです。私。

で、

私のことなんて、大事じゃないんでしょう?
だから、私が話したことを忘れちゃうんでしょう?

と、仲の良い人に言われたこともある。
いやー、ごめん。ほんと、ごめん。でも、例えば、息子の話でも、あまり覚えられないんだよね。

だから、悪意じゃなくて無能なんだよ。

だから、同様に、自分ができて相手ができないことに対しては、悪意に感じることがあっても、無能なんだなって思うことにした。

何度言っても片付けない人
何度言っても秘密の話を黙っていられない人
何度言っても時間を守れない人

無能なんですね。無能って言い方がきついなら「苦手」でいい。

もう縁を切ったけど、ある人が、どうにも時間を守れない人だった。育った環境が悪いのか、親がそのことを悪いと教えなかったのか、みんながそれを許してきたからかと、そういう環境要因ばかり考えていたし、その人が時間を守るように、リマインドしてあげたり、一緒に仕事をしていたから代わりに相手に謝ったり……。

でもそうか。彼女は、私が人の話をおぼえていられないのと同じように、時間を守る能力が足りない人だったんだ。
そう思ったら、同情の念すらわいてくる。

私は「え?前に言ったよね?」というセリフが本当に恐ろしい。だって、悪意があって忘れたわけじゃないから、またかーと、泣きたくなる。人とできごとをセットで覚えるのが、苦手なの。そのことについて無能なの。

だから、同じように、いつも彼女に「時間くらい守ろうよ。ほんとよくないよ」と言っていたセリフ、彼女はそもそもそこは無能なのだから、的外れな言葉だし、言われたらイヤな感情が残るだけだったのかもね。

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