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「苦しい」という経験を少しでもした人なら、誰でもちゃんと寄り添える

「軽度の人は悩みも軽い」と、障害に限らず、病気、貧困、あらゆることでそう判断しがち。「苦しさは定量化できない」だからこそ寄り添えるんですね。鈴木さんならではのお話がぎっしり。soraの記事を読みました。

うちの子はまだマシ

息子がまだ小さい頃、緊急入院したときに、ベッドが足りなくて脳神経外科病棟に入院したんですね。コラム内の鈴木さんの言葉を拝借すると、そこには一目見るだけで「この子たちは退院するのも難しいだろうな」という子どもたちも。だから、私は「うちの子はまだマシだよね」って言ってしまったんです。そしたらママ友に注意されて。

「有香さんちには有香さんちの大変さがあるんだから」と言われました。「ちゃんと○○くん(子ども)の大変さ、つらさ、苦しさと付き合ってあげて」って。その時に「子どもがこんなことになってしまって、自分もかわいそう」って、程度に限らず思って良いんだと思いました。

だからと言って、その退院できなさそうな子どもたちも家族もつらくないわけじゃなく、それぞれの「絶対」があるのかなと思います。

障害の重さと抱えている苦しさは比例しない

多くの障害者に関わるようになってきて、障害者間でも差別やヒエラルキーはあると知ったのですが、それと同時に、障害の重さと抱えている苦しさは比例しないってことを当事者から教わることが多いのです。このコラムにもありました。

「苦しんでいる」という「絶対」があれば、「苦しい」という経験を少しでもした人なら、誰でもちゃんと寄り添える、そんなふうに思います。

あ、息子は今はめっちゃ健康です。むしろ頑丈(笑)

この、ぜんそく息子が、頑丈なスポーツマンになった話も、ぜんそくの子どもを持つ親は、「どうせ最初から軽度だったんでしょ?」なんて絶対に言わない。希望を持って聞いてくれるんです。それは、その人のお子さんの程度の問題ではなく、もうただただ「絶対的」に「心配する母」がそこにいるだけ。

脳は回復する

鈴木さんは、茂木健一郎とのトークショーでお話を伺ったことがあります。高次脳機能障害者ですが、元々ルポライターでもあり、人の心に問題を提起させます。自分を取材した雰囲気もある高次脳機能障害に関する本が有名で何冊も書いています。

私のNPOでもいつかお話してほしいです!

リジョブも新しい試みを始めました。2分で読める動画。どうぞ。


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