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「敷居が高い」の本当の意味! あなたも間違って使っているかも?

「敷居が高い」という表現、よく耳にしますよね。でも、この言葉、実は多くの人が誤って使っているんです。今日は、この表現の正しい意味と使い方を、分かりやすく解説していきます。

「敷居が高い」の本当の意味

この言葉の本来の意味は、「相手に対して申し訳ないことをしたため、その人の家に行きにくくなった」「自分の行動が原因で、その人に会いづらくなった」というものです。

例えば、こんな状況を想像してみてください:

隣の家の柿の木から落ちた実をこっそり食べていたあなた。ある日、隣人から「柿がたくさん実ったので、取りに来てください」と言われます。でも、今さら行けないですよね。これが「敷居が高い」状況なのです。

よくある誤用

最近では、「高級すぎる」「身分不相応」という意味で使われることが増えています。例えば、「あの高級レストランは敷居が高くて入れない」という使い方です。これは間違いです。

なぜ「敷居」なの?

実は、敷居というのは家の入り口にある低い横木のこと。本来は低いものなんです。でも、心理的に「高く感じる」、つまり入りづらく感じる状態を表現しているんですね。

世代による理解の違い

文化庁の調査によると、40代を境に理解が分かれているそうです。50代以上の人は正しい意味を知っている人が多く、30代以下では誤用している人が多いそうです。

「ハードルが高い」との違い

「ハードルが高い」という似た表現もありますが、これは努力で克服できるニュアンスがあります。一方、「敷居が高い」は人間関係の問題を表しています。

では、どう言えばいい?

高級店に入りづらい時は、素直に「高級そうで入りづらい」「身分不相応で入りにくい」と言い替えるのがいいでしょう。

正しい使用例

正しい使い方をマスターするために、こんな例文を覚えておきましょう:

「あの店のつけをもう2年も払っていない。今さら敷居が高くて入れやしない。」

まとめ

「敷居が高い」は、自分の行動が原因で相手との関係が気まずくなった状況を表す言葉です。この本来の意味を知っておくと、日本語をより正確に、豊かに使えるようになりますよ。ぜひ、正しい使い方を心がけてみてください!

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