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11月10日放送分 #渋谷の体育会 収録後記(ゲスト: 車いすラグビー 官野一彦選手)

今回も収録後記です。更新をうっかり忘れておりました。笑

本当は観戦記とか書こうと思っているんですけど、なかなか手が回らない…w
私の中では「渋谷の体育会」が一番私のオタク度を発揮しているので、文字で書くよりもnoteの音源とこちらを読んでいただけるのが一番うれしいです!!

さて、今回のゲストは、私の大大大大大好きな車いすラグビー選手であり、公私ともにお世話になっている官野一彦(かんの かずひこ)選手です♡

聴き逃した方はこちらから

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官野選手はダブルゆかの恩人

当時、ダブルゆかとして車いすラグビー(当時はウィルチェアーラグビー)の追っかけをしていた私たち。

予選リーグとかは観客席のない普通の体育館でやることがほとんどで、会場にいると目立つんですよね。
毎回、「誰の彼女?」と聞かれるくらい、身内しかいなかった。
だからこそ、私たちは目立っていたんだと思います。

でも、今でこそ割と図々しい私ですが、昔はシャイで恥ずかしがり屋で選手に「写真撮ってください!」と声をかけるのに1時間以上かかっていました。(今でも、シャイだと思いますが、若干図々しさが増しました。笑)

そんな時に、官野選手自ら話しかけてくれたんですよね!

しかも、「誰と写真撮りたいの?呼んでこようか?」と言ってくれるイケメンさ。

今もそうなのですが、車いすラグビーの選手はメディアにも注目されていろんなところに引っ張りだこですが、選手自身もすごくシャイで、向こうから話しかけてくれるなんて全然なかったんです。

官野選手には「不審だった」って言われちゃいましたが、それくらい選手が好きで目立っていて、怪しげな行動をしていた私たち!笑

せっかくなので当時の懐かしい写真を引っ張り出しました。
この写真が、官野選手が声をかけてくれたことで撮れた写真。

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まだ日本代表が所沢にある国立リハビリテーションセンターの体育館で練習していた時。代表合宿も一般公開されていて、当時官野選手が代表をしていたRIZE CHIBAのチームTシャツを着て行きました。
映っているのは左から官野選手、庄子選手、今井選手のRIZE所属の選手。
現在は、官野選手→BLITZ、庄子選手→東北STORMERS、今井選手→東京SUNSとバラバラなので、本当に懐かしい一枚。

ちなみに、私たちが1時間迷って声をかけて撮ったときの写真がこれ↓

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日本選手権の予選リーグで横浜ラポールで撮った写真。若山選手(当時横濱義塾、現在は沖縄ハリケーンズ)と。相方のたかゆかと交互に2ショットを撮っていたのが懐かしい!

官野選手のおかげて、ダブルゆかは一気に選手と顔なじみになって、追っかけにも力が入り、どんどんと車いすラグビーにハマっていきました。
選手と話せるようになる前から、車いすラグビーも選手もかっこいいと思っていたけれど、ここまでハマったのは官野選手が繋いでくれたからだと思います。
あの時、官野選手が声をかけてくれなかったら。
多分、今の私もいないような気がします。

アスリートが繋がる官野会

官野選手が開催するアスリートやパラスポーツ関係者の集まり。
オリンピック競技の選手もパラリンピック競技の選手もいるし、メディア関係者もいたり、たまにお笑い芸人さんもいたり。
官野選手が取材やイベントで知り合った方と、私が仕事などで知り合った方を繋げて開催している不定期の集まり。

MCの平井理央さんもお子さんを出産される前まで参加していただいていました(^-^)

アスリートって意外と自分の競技のことしか知らない。
でも、アスリートである時間は長い人生の中でみたらごく一部。アスリートでない時間の方が圧倒的に長いからこそ、横のつながりが大事だと話す官野選手が開催する会に初期から声をかけていただいて、私も自身もたくさんのご縁をいただいています。
それこそ、この前ゲストに出てくださった高桑早生選手も、官野会で出会った選手の一人!

繋がりが生まれたことで、私のパラスポーツオタク度合いはより深まりましたし、選手同士もつながったことでより競技においても副次的な効果を生み出しているんじゃないかなって思います。

車いすラグビーの”ミスマッチ”とは?

車いすラグビーの競技のこともお話しました!
この回も、次週も、手前味噌ですが、車いすラグビーの見方が変わるんじゃない?というくらい充実した内容だったかと。

その時話題に上がった「ミスマッチ」とは。

車いすラグビーの基本ルールとして、コート上の4名の選手の持ち点の合計が8.0点になるように組むというルールがあります。
女性選手が加わる場合のみ、女性選手1名につき、0.5点を合計点に追加して良いことになっています。

選手の持ち点は0.5点~3.5点で点数が小さいほど障害の程度が重いとされています。

日本代表の場合、3.5点の選手はおらず、0.5点~3.0点の選手12名がベンチ入りします。

7.5点で組むことはあんまりないので、4名で8.0点にするとすると、組み合わせが大体決まってきます。

ハイローラインと呼ばれるのが、ハイポインター(3.0点と3.5点)とローポインター(1.5点以下)で組むライン。

オーストラリアチームは、
3.5点 + 3.5点 + 0.5点 + 0.5点 という組み合わせが主流。
特に3.5点のライリー・バット選手とクリス・ボンド選手は最強です。

ちなみにこちら↓がクリス・ボンド選手です。イケメンですw

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話がそれました。笑

それに対して日本は、以下の2ラインで挑んだ今大会。
3.0点 + 3.0点 + 1.0点 + 1.0点
3.0点 + 3.0点 + 1.5点 + 0.5点

日本の3.0点の池選手、池崎選手、島川選手は、3.5点に張り合う実力のある選手。このポイントにおいては日本の方が有利です。
しかし、ローポインターの選手の乗るディフェンス用の車いすというのは、【引っかけやすい=引っ掛かりやすい】というデメリットもあり、0.5点の選手に1.0点、1.5点の選手が抑えられやすい、という点があるというのが今回の話題。

世界選手権で日本がオーストラリアを下したとき、日本には女性の倉橋香衣(くらはしかえ、BLITZ所属)が代表メンバーに入っており、
3.0点 + 3.0点 + 2.0点 +0.5点 =8.5点 
という組み合わせで戦うことができた、というお話。

今回コンディショニング調整中ということで代表に倉橋選手が入らなかったことで、ベンチ入りしていた2.0点の羽賀選手、中町選手はイギリス戦(2試合)、準決勝のオーストラリア戦いずれも出場機会がありませんでした。

一方、アメリカやイギリスが主に使うのがバランスライン

3.0点 + 2.0点 + 2.0点 + 1.0点
3.5点 + 2.0点 + 2.0点 + 0.5点
※2.5点や1.5点の選手も組まれます

などのように、ミドルクラスの選手も活用するライン。
アメリカは、3.0点のチャック・アオキ選手が3.5点と同等の動きをしますし、2.0点のJoe Delagrave選手もめちゃくちゃ早くて3.0点の選手に追いつくスピード。0.5点や1.0点の選手も+1.0点くらいのスピードなんじゃないかと思う力を持っており、12名全員とにかく強い!

ハイローライン、バランスラインいずれも善し悪しあるので、各チームの持ち味というのを活かしながらチーム編成は組まれます。
今回のワールドチャレンジで惜しくも金メダルを逃したのは、こんなところにも要因があるかも?なんてお話で盛り上がった回でした。

慣れるまで、選手が何点なのかパッと見てもわからないかもしれませんが、選手の組み合わせをみていくのも、車いすラグビーを楽しむポイントの一つです!

アメリカチームのメカニック

アメリカはとにかく強かった。
2020でも最大のライバルになると思いますが、王者の風格を感じたのがチームの雰囲気づくり。

ワールドチャレンジの決勝戦はアメリカVSオーストラリア。
日本戦は3位決定戦になってしまったため、多くの観客が3位決定戦を終えた後に会場を後にしました。
通常、ホームの試合ではない試合というのは観客が少ないもの。
日本人の観客にとって、アメリカもオーストラリアもどちらか一方を応援するというよりもなんとなく決勝戦をみる、というのが通常だと思うのですが、アメリカチームのメカニックは試合前にアリーナ席を回って、なんとチョコレートとシールを配りだしていて!

この奥に映っている大きなお兄さんがメカニックで!笑

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チョコレートは別のスタッフさんが。
私たち、オーストラリアベンチの後ろにいたのに、見事に買収されましたw

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「USA応援してね!」
とチャーミングに振る舞う姿についつい心が動いてしまいまして。笑

また、試合中に選手のタイヤ交換をすると、1分という時間内で対応しなければいけないのですごく緊張感あるシーンなのに、タイヤを交換し終えるとダンスしながら戻るお茶目ぶりw

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真面目そうに見えてこの後踊るんです!

観客がそのメカニックが出てくるのを楽しみにしちゃうくらい!!
毎回、アメリカチームに帯同しているようなので、ぜひ2020でも観てもらいたい!そして会場を盛り上げてほしいw

踊ってるシーンは見つけ出せなかったのですが、アメリカVSオーストラリアの決勝戦の動画URLはこちら。3ピリオド残り4分までは面白いです!

https://youtu.be/MBlrEv99xr0

という感じで、毎回まとまりがありませんが、収録後記はこんなところで。
次回も熱く熱く、車いすラグビーの魅力を話しておりますので、ぜひご視聴ください!

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