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パラテコンドーサンマリエカップ観戦記

こんにちは。パラスポーツ大好き女子のまえゆかです。

昨日、すごーく熱い試合が開催されました。

その名も、

パラテコンドーサンマリエカップ

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この大会、東京2020パラリンピックの代表選考もかけた試合だったのです。

泣いても、笑っても一発勝負。
誰か一人を応援していたわけではないのだけれど、どの試合もこの試合に向けていろんな想いを詰め込んできたんだろうなと思うからこそ、胸が熱くなりました。。

当日は、東京都障害者スポーツ協会のYoutubeチャンネルで生中継されていました。
実況もあったようなので、ご覧になってない方はこちらをぜひ!


代表をかけた戦い

先ほども書いたとおり、今回の試合は代表をかけた戦い。
3つのカテゴリーで選手が激突しました。

【男子 -61㎏級】
阿渡 健太(日揮ホールディングス株式会社)
田中 光哉(プリストル・マイヤーズスクイブ株式会社)
伊藤 力(株式会社セールスフォース・ドットコム)

【男子 -75㎏】
工藤 俊介(株式会社ダイテックス)
星野 佑介(東京都市大学等々力高等学校)

【女子 +58㎏】
太田 渉子(ソフトバンク株式会社)
 ※南雲 麻衣(健常者)とエキシビションマッチ

なお、女子は強化指定選手が太田選手のみのため、今大会は健常者の女子選手とエキシビションマッチを実施。

3選手が戦う男子ー61㎏級は総当たりで3試合。
2選手が戦う男子ー75㎏級は一発勝負。

どの試合も、本当にピリッとした緊張感と、選手の所属企業や家族からの熱の入った応援で、今まで見たことのない熱気でした。
会場の臨場感は伝えられないと思いますが、スマホで撮った写真がこちら。
左に書いた選手が赤、右に書いた選手が青、〇がついているのが勝者です。

【第1試合 〇田中選手 ー 阿渡選手

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【第2試合 南雲選手 - 〇太田選手(エキシビション)】

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【第3試合 伊藤選手 - 〇田中選手】

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【第4試合 星野選手 - 〇工藤選手】

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【第5試合 〇伊藤選手 - 阿渡選手】

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テコンドーは動きが速いし、人もたくさんいたので、選手のいい写真は素人には難しいですね…
でも、スマホを新調したことで前よりはいい感じに取れているかなと思います。笑

試合のレポートはおそらくいろんなメディアから出されるだろうから、完全に個人的主観に基づいて、男子-61㎏級の試合だけ簡単に振り返りたいと思います。

会場騒然 男子ー61㎏級 優勝は田中選手!

パラテコンドーの選手でおそらく一番知名度が高く、メディアの露出も多いのが伊藤力選手。
2020年の大会でパラテコンドーが開催されることが決まった時、国内には上肢障害の競技者がいませんでした。
当時、北海道でアンプティーサッカーをやっていた伊藤選手に白羽の矢が立ち、すぐに競技環境を整えて東京に出てきた伊藤選手。

当時、競技団体の方が「いい選手が見つかった!」と喜んでおられ、パラテコンドーの国内のフロントランナーとして普及にも競技力の向上にも力を入れていらっしゃったと思います。

そんな伊藤選手の活躍もあって、パラテコンドーの知名度は少しずつ上がっていき、特に男子の選手の競技人口は増えていきました。

シビアな戦いで、一発勝負。
どんな流れになるのか、誰にも予想はできませんでしたが、第1試合で阿渡選手に快勝した田中選手がいいリズムで第3試合に入り、第2ラウンドからどんどんと伊藤選手を引き離して見事勝利。
圧巻でした。

特に田中選手の会社の方の応援団がすごくって!
動画にも音が入っているかもしれませんが、会場を田中選手のムードに持っていくような大きな声援。
伊藤選手の応援団も声を張り上げての応援合戦。
その応援だけでも、なんだか泣きそうになりました。

K43/44統合クラスの難しさ

個人的には、-61㎏級は阿渡選手を応援していました!
というのも、実は同郷で。面識はないのですが同い年。
おそらく高校の友達などは共通の友人がいるだろうなと思って。
地元で市議会議員をする同級生にも、「横須賀の人が活躍しているよ!」と情報送ったりして。

でも、統合クラスだとやっぱりちょっと厳しいなぁ・・・と思いました。
東京パラリンピックで開催されるのは、K43とK44の統合クラス
これがどういう意味を示すのかというと、新採用の競技ということもあり、国際的には競技人口が少ないパラテコンドー。
メダルの価値を維持するため、K43というクラスとK44のクラスがまとめて1つのクラスになります。

クラス分けには細かいルールがありますが、K43というクラスは、両腕の肘先欠損の選手のクラス。一方のK44は片腕の肘先の欠損または片腕全体のマヒ

テコンドーでは足技での攻撃のみとなりますが、ボディに蹴りを入れられないように、腕でブロックするというのも一つの技術。

片方の腕はフルで使える選手と、両腕の肘先がない選手では防御力に大きな違いがあるんじゃないかなと思いました。

もちろん、そんな中でも阿渡選手は大健闘していたと思います。
相手選手との間合いを詰めて、パッと体を離した好きにボディに蹴りを入れる、というような早業でポイントを重ねた最終試合。
ラスト5秒まで競った熱い試合。
代表権は二人とも逃した試合でしたが、勝ちにこだわる姿にアスリート魂を感じた試合でした。

本大会に向けて応援!

個人的に思い入れのある選手はいますが、勝った選手はやっぱりすごい。
みんな強かったです。
そして、みんなかっこよかったです。

会場で、またはYoutubeで試合を観た方。
パラリンピック本番も観ますよね?

パラテコンドーのスケジュールは以下です。
会場は千葉県の幕張メッセです。

9月3日(木) 10:00 - 15:00 【田中選手】
 男子 K44 61kg級  1回戦・準々決勝・敗者復活戦1回戦(4試合)

9月3日(木) 17:00 - 22:10 【田中選手※AMの結果による】
 男子 K44 61kg級  敗者復活戦1回戦・準決勝・敗者復活戦2回戦
         3位決定戦・決勝・表彰式

9月4日(金)10:00 - 15:00 【工藤選手】
 男子 K44 75kg級  1回戦・準々決勝・敗者復活戦1回戦

9月4日(金)17:00 - 22:10 【工藤選手※AMの結果による】
  男子 K44 75kg級  敗者復活戦1回戦・準決勝・敗者復活戦2回戦
         3位決定戦・決勝・表彰式

9月5日(土)10:00 - 15:00 【太田選手】
 女子 K44 58kg超級  1回戦・準々決勝・敗者復活戦1回戦

9月5日(土)17:00 - 22:10 【太田選手※AMの結果による】
 女子 K44 58kg超級  敗者復活戦1回戦・準決勝・敗者復活戦2回戦
          3位決定戦・決勝・表彰式  

パラリンピックチケットの二次抽選は1月29日(水)11:59まで!
午前中で終わりなのでお気をつけて!!

代表選手の皆さん、頑張って下さい★

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