みんながマネしてみんなで良くなればいい(15/100)
なんと! 気付けば2週間以上も空いてしまった!!
車いすラグビーの沖縄予選が終わったら書こうと思っていたら新しい業務が入ってきたり、学会の事務局業務もフリーランスも仕事の依頼が重なって怒涛の仕事の忙しさ。
文字通り心を亡くした生活をしておりました…
いやはや、時間が過ぎるのが早すぎてびっくり。。
同時期にnote100日チャレンジを始めたメンバーが40本目と聞いて、コツコツと続けることのできない自分にちょっと情けなくなりました(泣)
でも、ここで諦めずにとりあえず100本までは書こうと思ってます。
引き続き、お付き合いいただけたら嬉しいです^^
もはや忘れかけている前回までのこと
2週間以上も前のこと、正直全然覚えてない。笑
でも、改めて読み返してみました。結構、煽るようなタイトルにしてましたねw
この記事で書いたのは、私がパラサポで働きだした頃の心持ちについてでした。
私が「パラスポーツを仕事にするぞ!」と決めた本当の理由のようなところでしょうか。
さて、今回からは私がパラスポーツ界で取り組んできたことについて書いていきます。
どんどんシェアすればいいじゃない
パラサポでの5年弱、そして車いすラグビーで4年弱。
いろんな事業に携わらせていただきました。
そのほとんどが、0→1の事業。
このnoteでは一つずつの事業について、覚えている限り詳しく、丁寧に、背景や意義、やるためのHow Toなどについても書いていきたいと思っています。
なぜそれを書くのか?
あくまでの私の経験値でしかないのですが、パラスポーツ界に携わって直面した課題の多くが、情報が少ないことに起因しているような気がしたからです。
私自身が、パラスポーツ界で仕事を始めた時は、この業界に携わって1,2年といったところ。
正直、表面的な部分に軽く触れただけで、パラスポーツの業界が抱える根本的な課題や、現場で支えている方々の本当の苦労というのは、わからない状態からのスタートでした。
右も左もわからず、とにかくヒアリング。
そのためにも信頼関係構築が何よりも大切で。
全国で開催される大会やイベントに足繁く通って、目で見て耳で聞いて、とにかくちょっとでもヒントを掴むためにパラスポーツと名のつく本を片っ端から読んだりしてがむしゃらに動くいていました。
そうする中で課題を見つけたとしても、解決するための参考になる事例もほぼない状態。
50年前のパラリンピックとは時代も社会も変わりすぎている。
海外の事例は制度も文化も違いすぎている。
でも目の前には解決しなければいけない課題がたくさん。
とにかく手探りで、がむしゃらに0→1の業務に携わってきました。
幸いにも、最初に勤めたパラサポは予算は潤沢にありましたし、私の業務自体がパラスポーツ団体が発展するためのことをするというもの。
計画さえしっかり練れば進められるという利点がありましたが、ほぼ手探りという状況は、時間も労力もそれなりにかかります。
パラスポーツ団体で働いている方のほうが、より具体的に課題は把握していますし、理想像も描きやすいでしょう。
でも、こんなに労力のかかること、【パラスポーツ団体が発展するためのこと】が業務の自分でなければ、やれないだろうなと思ったんです。
多くのパラスポーツ団体が、最小限の人数で運営されています。
健常者のスポーツ団体に比べれば予算規模も事務局の体制もすごく小規模なのが現状です。
課題があると認識していても、それよりも優先しなければいけない業務が山積み。
その状態で、解決するための手法から考えないといけない状況だったら、次の一歩を踏み出すのはとっても大変だと思ったのです。
できていなくっても、誰のことも責められない状況でした。
だからこそ、私がやってきたことって、私がすごかったわけでは全然なくて、たまたまそれに専念できる立場だっただけなんです。
ある程度自由に動ける立場の自分が、ガツッと動いて取り組んできたことだから、私の手柄にしても意味がなくて。
マネしたいと思った人がマネできるように、少しでも改善のハードルが下がるようにすることが私の使命だったと思っています。
だから、やってきたことのノウハウがわかるようにここに書いていけたらいいなと思っています。
役に立つのは、この世の中の一人かもしれません。
でも、その一人のためになるのであれば、自分のやってきたことに意味があるかなと思っています。
どこもかしこも人が少なくて
パラサポ時代に、助成金を担当していたこともあって、多くの競技団体さんとやり取りをさせていただきました。
どこのスタッフの方々も想いが強く、そして非常に優秀な方々ばかり。
でも、日々業務に追われて、予算規模が拡大しても、出ていくものも増えるので財政はなかなか安定せず、強化費の捻出や大会運営面での課題がクリアできない状況。
目の間に山ほどある「競技団体としてやらねばならないこと」を最少人数で回しているため、新たな課題に着手する時間も人員も十分ではありません。
もしかしたら、似たような課題で悩んでいる他団体はあるかもしれませんが、競技団体同士の横のつながりは10年前にはほとんど作られていなかったので、皆さんが個別に悩んでいる状況だったと思います。
10年経って少しずつ体制は変わり、今ではパラサポの共同オフィスもあって競技団体間の連携はスムーズになっていますが、事務局は少数精鋭で運営されているところばかり。
車いすラグビーもあれだけ派手にAOCを開催していますが、常勤の事務局員は3人(他に非常勤経理・広報委託など)。
私自身はこの3人に含まれていませんが、オイシックス・ラ・大地からの50%未満の出向で、会社自体に週3日勤務の雇用形態なので、携わる時間としては週2日分もありません。
それであの大会を回しきるという驚異的な団体なのです。
もちろん、AOCにかかりきりではなく、同時並行で国内3予選とプレーオフ、本選、渋谷区長杯、ジャパラなどの運営もありつつ、強化合宿・遠征もありつつR&Lなどの普及活動もやりつつ。。。です。
課題があれば、クリアするように全力で動く。
それはビジネスパーソンとしては当然なのかもしれませんが、できないっちゃできない状況だとは思うんです。
パラサポにいた時は「なんでできないのか?」と疑問に思っていましたが、いざ自分が競技団体の中に入ってみたらとてもとても‥
こんなハードな環境だとしっていたらパラサポでの業務ももっと変わっていたかもしれないと反省するくらいです。
今戻れば、もっと競技団体に寄り添えるんじゃないかと思ったりもします(戻りませんけどね)
仮に似たような団体が同じ悩みもクリアしていても、日々の業務に追われる中では「クリアできるらしい」という情報を得ることも難しいのではないかなと思います。
車いすラグビーに関わりだしてからは、出向の立場だからこそ、「競技団体としてやらねばならないこと」の業務には携わらなくてもなんとかなる立場でもあるので、競技団体にとってbetterなことの0→1の事業に取り組み、とりあえず道筋を作ってやり切ることを中心に活動しています。
なかなか0→1をやるのは大変です。
専念できるポジションにいられることはすごくありがたいと思っています。
だから、重ねてになりますが、このnoteでは恩返しのつもりで、「何が課題で」「だからどうすることにして」「どうやったらできた」を発信することで、誰かが必要としたときに0→1の苦労ではなく、もう少し低いハードルで取り組む参考になればと思っています。
時代も環境も変わっているので、そのままコピーはできないかもしれないけど。
いつか、誰かの検索に引っかかって、ヒントになったら幸いです。
困ってることを知ってもらうことも大事
東京パラリンピックもあって、車いすラグビーはたくさんのファンの方々に支えられるようになりましたし、他のパラスポーツも同様にファンがたくさん増えていると思います。
だからこそ、競技団体側から「こんなことに困ってる」と適切に発信できれば、様々なマッチング機会を通じて解決するチャンスは簡単に得られるかもしれません。
でも、少ない労力の中では、課題を発信することですらも一つの労力。
このnoteを読むまで、車いすラグビーの事務局の人数がそんなに少ないってことももしかしたら知られてなかったかもしれません。
私が取り組んだ業務の背景から、パラスポーツ界ではこんなことに困ってる(困っていた)ということを知ってもらうことで、新しい形でのサポートが生まれたらそれはそれで嬉しいなと思っています。
独り占めしても意味はないので
レギュラーで参加している「渋谷の体育会」でもよく携わった事業の経緯とかをお話するのですが、基本的に私がやることはすべてオープンソースです。
「この経験を生かしてコンサルやれば?」
とアドバイスをいただく機会も多いのですが、これで稼ぐことが私の目的ではありません。
目的としては、車いすラグビーやパラスポーツが盛り上がること。
盛り上げたいのは、これまでの記事にも書いたように「障害者」に対する見方の変化に繋がるから。
見方の変化が起これば、私が携わりたいと思っていた重度障害者の社会参加についても何かしらの化学反応が起こることを期待しているからです。
車いすラグビーやパラスポーツが盛り上がるためを考えたら、他のスポーツをライバルとして考えるのではなくて、様々なスポーツの環境が良くなって、ベースアップをした方がいい循環が生まれるはずです。
今では、まだ障害者のスポーツ参加にはいろんな課題がありますが、いろんなところに余裕が生まれれば、自然と障害者や高齢者などがスポーツの対象になる場面も増えるかもしれないと考えています。
短期的に見れば、「私の実績」として独り占めしたほうが得るお金は増えるかもしれませんが、それでは私の長期的な目的は達成できません。
長いスパンで考えれば、一つの競技が盛り上がることよりも、スポーツ界全体のベースアップを図った方が、より多くの人が幸せになるはずなんです。
だからこそ、誰か一人のためにでもなる情報をここに残せたらいいなと思っています。
今回の記事から具体的な業務の事例を書いていこうと思ったのに、なぜ書くのかで終わってしまいましたw
各事例については次回から!!お楽しみに!!(ちゃんと書くかな)
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