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初めての母子3人電車旅物語

先日、0歳娘と3歳の息子と一緒に
初の母子3人、プチ電車旅に行ってまいりました。
往復、5時間弱の旅の中で感じることが山ほどあったので
ここに書き記しておこうと思います。


子どもたちと電車に乗りたい。でもなぁ…

電車旅を終えた今、こうして、感じたことを書いていると
なぜ、あんなに悩んでいたのか不思議でたまらないのですが
『子どもたちと電車に乗る!』と決めるまで
私の脳内では大変な会議が繰り広げられておりました。

私は現在、静岡の田舎暮らし。
電車は1時間に1~2本。
車両数は1~2両。
パスモやスイカは、使えない。
切符を買い、駅長さんに渡して
スタンプを押してもらうような、超ローカル線。
駅員さんが一人もいない、無人駅もけっこうあります。

1本逃したら、次に電車が来るのは1時間後。

連れていくのは乳飲み子と3歳児。
子連れだと『予定通りに』が難しい。
行きはまだいいとして、帰り、電車に乗り遅れたら…?
1時間もどうやって時間をつぶす?

不安が1つ出てくると
それに続くように、次々とわいてくる。

・途中で降りたいとか言われたらどうしよう
・電車の中で騒いだり、泣いたりしないかなぁ
・絶対疲れるよなぁ
・おっぱい飲みたいと言われたら?
・途中でうんちしたら、変えられるところ、ある…?

などなど。
そのうち、
「大変だろうから、近くの児童館にした方がよさそうだよね」
という想いも出てきたりして。

私の頭の中は「行かない理由探し」に一生懸命でした。


それって、まだ、起きてないよね。

あきらめようかな、どうしようかな。と
悩んでいたら、もう一人の私が声をかけてきました。

「色々考えてるけど、全部まだ、起きてないよね?本当にそうなの?」
「本当は、どうしたいの?」

と。

そこではっとする。

そうだ。まだ、帰りの電車は逃してない。
「息子と娘は騒ぐ」と勝手に、決めつけてるけど、
まだ「騒ぐ」と決まったわけじゃない。
もっと、子どもたちを信頼してもいいじゃないか。

本当は、息子を電車にのせてあげたい。
子どもたちと電車旅がしてみたい。

保育園の帰り、踏切前でいつも
「きょうは、でんしゃくる?」と聞く息子。
そう聞かれるたびに
「大好きな電車に乗れたら喜ぶだろうなぁ」と
考えていたことを思い出しました。

そうなると、答えは一択。

「よし、いこう!」

不安も一つずつ受け入れ、考える。

「まぁ、なんとかなるよね、あっはっは~~」と
楽観的に考えられたらいいのですが
私の脳内はそうはいかないらしく。笑

だったら、「そうだよね、不安だよね」と
受け入れて、一つずつ、
「もしそうなったら、どうする?」
を考えていけばいい。

「途中で降りたいと言われたら?」
→降りて、戻ってきたっていい。

「絶対疲れるよね。」
→うん、疲れる前提。
だから予定もがちがちに決めない、詰めない。

そうやって、一つずつ考えていったら
どんどん、「行ける理由」ができてきた。
さっきまで、「行けない理由探し」に一生懸命だったのに。
視点をどこにもっていくかで、こんなにも考え方が変わるんですね。

実際に、行ってみて。

電車を待っている間、乗車するとき、発車するとき。
息子はすべての瞬間、目を輝かせていました。
窓の外の景色、車内放送にも興味深々で
騒ぐどころか、目的の駅まで終始笑顔。

娘も各所、座れるタイミングでおっぱいを
欲しがり、授乳もなんなくクリア。

道中は子どもたちに声をかけてくれる方々
扉をおさえてくれたカップルや子連れのパパ、ママさん
ベビーカーを運んでくれたおばあちゃんと
本当にたくさんの方が助けてくださって
人のやさしさも、たくさん感じました。

ちょうど帰ってきたタイミングで雨が降り出し
家に着いたら、二人とも爆睡。
なんとも、まぁ、できすぎの結果に。

体力的な疲労はありましたが
1人で子ども2人を連れて、行けた!という
なんとも言えない達成感でいっぱいになりました。

成長している。子どもも、わたしも。

子どもたちは私が思っている以上にたくましかった。
騒いだり、泣いたりするかもと思っていたけど
それは、息子や娘がもう少し小さかった時の記憶かもしれない。

子どもたちは確実に成長しているから
心配しているようなことが起きるとは、限らないんですよね。

そして、私自身の子育てスキルだって、確実にアップしている。
だから、何かあったとしても対応できるようになってきているし
ここは、言葉も通じる日本。
自分だけでなんとかできないことは、周りの人にお願いしたらいい。
「助けてください」と言える度胸だって、
どんどんついてきてるのだから(笑)

子どもも、自分も、周りの人も、
もっと信頼していいんだと思えた旅でした。

さて。母は、自信がついてしまいました。

次は子どもたちと、どこへ出かけようかな。






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