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どーんと投資するなら、多分いまではない

最近、読書をまたはじめたので、長い文章との関わりリソースはそっちに使っております。なので、今日もショートにまとめていきたいと思います。
(嘘です。もともと長文執筆なんてできません。今日はまだ長い方)
タイトルの通り、いま投資を始めようとしているひと、多分どーんとやるタイミングではないですよ、という話。

投資開始のベストタイミング

投資を始めるベストタイミングは、ひどい悪材料が出て株価が暴落したりしたときです。大暴落ってどれくらい?と思いますよね。だいたいNYダウが1ヶ月で20%くらいさげたり、半年で35%下げたりすると暴落かと。大暴落はどれくらいでしょうか。80%くらい下げたりする感じですかね。1企業の株価だと高頻度ではないですがそれくらいさがったりもします。ほぼ倒産状態に急になったりするときです。

なぜ暴落したときに投資するのか

1企業が倒産するときは、そのまま倒産するか破産申請してまたやり直すかになります。NYダウや日経平均、SP500などのインデックスは1社ではなく複数の企業(けっこうな優良企業、定期的に入れ替え)で構成されているのですが、コロナやリーマンショックや通貨危機や戦争やテロ、など経済への悪影響不可避なことが起きるといい会社の業績見通しも一時的に悪くなるので、インデックスも暴落します。でもインデックスは景気サイクルやそもそもの各企業の業績が上がれば株式の価値も上がるとみんな考えるので株価はまた上がります。安い時に買えばそこからグイグイ上がり出すので、いわゆるリバ買いの中長期版みたいな値上がり益(インカムゲイン)が見込めます。
長期に投資するなら、こまめに売り買いはしないので、安く仕入れてそのまま放置したいはずです。割安なタイミングで買えば値上がりもしやすいです。高かったり、上がるか下がるかわからない時に買ってしまうと、これどうなるんだろうなー、下がっちゃうかなーという状態が続くので精神衛生上よくないですし、派手に損する可能性もあります。

投資するならインデックス投資

厚切りさんの本や、バフェットさんも、山崎元さんとかも言ってますが、普通の人が投資するならインデックス投資が一番ちょうどいいです。
日経平均やSP500、NYダウに連動する投資信託に投資するのが一番バランスがいいと思います。貯蓄や運用資金が増えたらいろいろちょっとずつ試していいと思いますが、いきなりやっても損する可能性が多いです。痛い目にあってこそ身にしみてわかることもありますが。
他には個別株への投資などもありはありだと思いますが、インデックスのほうがよいかと思います。世界や日本を牽引する企業群(定期的に入れ替え見直しあり)に投資するほうが長期観察するときに動きが予想しやすいです。ニュースでも日経平均やNYダウあたりは頻繁に触れるのでチェックもしやすいです。


個別株は派手に値動きするのと、その会社が順調かどうかは仮に上場企業であったとしても、外向けの情報からしか推測ができません。仮に(あるいは過去に)東芝さんが不正会計していたとしても、たぶん気づけないし気づけなかったです。わかってたらインサイダー取引です。好きな会社、応援したい会社は保有してよいと思うのですが、たくさん買うのはきついかと。

派手に損してもいいから派手に値動きを追いたい人、一攫千金だ!という人は、いろいろ選択肢があるので探してみてもいいと思います。この記事ではあまり書きません。インデックスにレバレッジをかける投資信託も、ちょっと手数料が高いですがいろいろありますので、そういうのも見てみてもよいかと。ブルベア4.3倍とか、トリプルレバレッジとか、いろいろあります。

投資しようと思ったらまずちょっと買ってみる

投資のデメリットは、お金を損する可能性があることもわかりやすいデメリットですが、ある意味それ以上に、投資で情緒不安定になるほうがデメリットですし、むしろ危険です。情緒不安定だと正しい判断ができなくなります。
値動きになれるためと、本当の投資タイミングを虎視眈々と見極めるためにも、少し持って、値動きを追ってみましょう。
投資信託なんて買うと最初は大抵下がります。そこで売ってしまってはいけません。すくなくとも2ヶ月くらいは(一旦忘れるくらいのつもりで)もってないと真価はわからないですし、だらだら下がる相場ではずっと持っていて大丈夫なのかと日に日に不安になり、ぜんぶ手放したくなります。
その心理や行動が株価を下げたりします。それに反応してもう少し我慢してたひとが我慢できなくなり売り、さらに。。。と繋がってだらっと下がります。
とりあえず1万円くらいを楽RAPで分散投資、もう1万円くらいを自分の本命の投資信託などに投資してみましょう。大損をしない範囲で路上訓練です。

数十万、数百万くらいなら貯蓄を増やした方がメリットが大きい

手元に1億円あれば別ですが、元でがすくなければ、複利で増えてもたかがしれています。ジュニアNISAの80万円は使った方がお得ですが、倍になっても160万円。緊急の出費が途中で起きたら取り崩すような場合もあります。さきほど書いたように、すぐに売るとだいたい減るので、損して終わったとなる人が続出します。

株や不動産で儲かったという人がで始める、本も出る
→私もやってみようという人が増える、資金が流入、
 →すでに割高な状態がさらに上がる
  →市場の上下のボラティリティが上がる
   →ちょっと下がって、ビビって売る人が連鎖売り、下がる
という小サイクルに巻き込まれると、あつものに懲りて、となるひとが毎回生まれます。とりあえずちょっとでお試ししてみてキープ。大半の投資予定の金額は貯蓄しておいてチャンスを伺った方がいいです。
多分 貯蓄>投資でしばらく状況を伺った方がいいです。
チャンスを逃したくないひとは、積立で買うのもいいと思います。

お金が貯まっているなら、ある程度投資してもいいと思う。けど全部はやめよう

投資には複利の力があるので、始めるなら思い立ったいまがベスト、という意見はとても多いです。間違いではないと思う。
ですが、せいぜい多くても元手の半分か1/3くらいに抑えた方がいいです。すでにどーんと買ってしまった人は、売る必要はないので、同額くらいまで貯蓄を増やしましょう。それがリスクヘッジになります。投資した額と同じくらいの出費が発生しても耐えられる貯蓄をつくりましょう。

一番損するのは、損、得、損…を繰り返すこと

私の経験上、一番損をするのは売り買い、商品のスイッチを繰り返して、小さな勝ち、小さな負け、大きな負け、を繰り返すことです。
相場格言などに、お金を休ませろ、みたいなものもあります。頻繁に売り買いすると損しやすいよ、ということではないかと。

すでに投資済みで、まだ勝ちか負けか見通しがわからないなら、ちょっとポジションを減らすか、そのまま様子を見た方がいいと思います。そして貯蓄を増やす。売り買いすると余計な損を拾いやすいし、ぜんぶ手放せば損と嫌な気持ちだけ残って、キャピタルゲインの機会や複利効果も失います。

いい波はそうそう来ない、そうそう乗れません。にもかかわらずチャレンジを繰り返してもちょっと得して、損して、損して、の繰り返しです。
キムラタンを1600円で買いました、長期キープしてます、とかになるとうーんとなります(いや、将来どうなるかは誰にもわかりませんけど)が、インデックスならば少なくとも景気サイクルで上下するし、複利で増えます。頻繁に売り買いして儲かるものではないので、かったらしばらく様子を見る。買い過ぎたらちょっと売ってポジションを減らす、くらいがよいと思います。

数年、数十年に1度くる買いタイミングを待つ、備える

みんなが損して困っているときに、お前は割安で株式や権利書を買いあさるのか、それを推奨するのかという意見はあると思います。
それでも私は薦めます。下がりすぎたら買う、上がり過ぎたら売る、が基本です。そこで買って長期保有することで、リターンも得ることができますし、経済に貢献もできます。不景気でみんなが我先にと投げ売りをしているなか、市場を下支えしたうちのひとりになります。

少額でもインデックス投信を買ったり、応援したい企業の株式を買ったりすれば経済や景気について敏感になりますし、おすすめです。みんなが困ってしまう不景気や株安のタイミングで微力でも景気を下支えできるように、まずは少し投資してあとは貯蓄しましょう。株価は資本主義経済の重要指標です。景気が急速に下がれば国家レベルでテコ入れをするので、あなたの投資は強力にレバレッジされるはずです。

なので、みんなの買ったほうがいいかな、の雰囲気に流されないで。

ちょっとでお試しして、慣れて、詳しくなって、みんなが困った時にあなたのお金をどーんと投資しましょう。

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