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勝手に紹介!リストラーズ!

あなたは「リストラーズ」を知っているか?

最近巷で話題(?)のアカペラグループ「リストラーズ」。YouTube登録者数もうなぎ上り!!
実は2023年、結成20周年を迎えます!!!
*

*ただし一部資料では04年結成となっているため2024年が20周年の可能性もある

この記事では、リストラーズオタクを自称する筆者が’一オタク目線’でリストラーズさんの魅力をひとしきり語っていくぜ!長文ですのであしからず。

なお予め断っておくと、この記事は基本的にリストラーズ公式の公開しているSNSの投稿や動画をもとに執筆している。公式といってもネタやノリを含めてのことであり、そこにプラスして筆者の妄想をふんだんに盛り込んでいる。読者諸氏には一つの「読み物」として楽しんでいただきたい。

さて「リストラーズ」は筆者の激推しグループなのだが、YouTubeのコメント欄やX(旧:Twitter)を見ていると

”歌うまくて見た目とのギャップにやられた”
”普通のおじさんなのに、歌めちゃ上手くてスキになった”

うん、嬉しい。リストラーズさんの魅力が伝わるのはすごく嬉しい
だがしかし、、

筆者が感じるリストラーズさんの魅力も知ってほしい、、そんな想いが日増しに重い、、

ところで最新のパソコン通信技術によりGoogleなんかで「リストラーズ」と検索すると「リストラーズ 何者」という予測がでてくる。
ですよね?気になりますよね??
そんなあなたに贈ります。勝手に紹介!リストラーズ!さあいってみよう


リストラーズとは

まずはリストラーズとは何者なのか。

  • 昭和歌謡をアカペラでノリノリで歌うナウでヤングでイケイケな男性6人組のグループ

  • 6人全員がスーツで眼鏡(普段はコンタクトのメンバーも?)

  • 平均年齢 約41歳(2023年現在)

  • 本業はサラリーマン

  • 現在は主にYouTube動画配信で活動

いやダメだ…。何の解説にもなっていない、見たままだ…。
彼らの魅力が1mmも伝わらない…。
ということでリストラーズをもっと深く知ってもらうためまずは彼らの歴史を紐解いてみたい。

リストラーズの歴史(~2020年)

リストラーズは2003年*1、東京工業大学の混声合唱団「コール・クライネス」に所属する6人のメンバーで結成された。
老け顔(自称)を売りとして会社組織風の役職名をつけるなど彼らのユーモアがよく見て取れる。
「高音パートから低音パートまでそろっていたのが幸いしました。」*2
と公式で語られているが、まさにこの6人が揃ったということが奇跡だと言わざるを得ない。
そのメンバーとは

草野、野村、加藤、澤田、大西、上村
の6人だ。(敬称略)

すでにリストラーズに詳しいファンならば身に染みてご存じと思うが、
ここに全ての始まりがあった
何に感謝すればいいのか具体的によくわからないが、「とにかくありがとう!!」と心から叫びたい。

リストラーズは彼ら6人全員がリードボーカルをするという点でもアカペラグループとして珍しいのではないだろうか。女性アイドル曲からムード歌謡、はたまたお子様に人気の曲、ひいては歌ですらない曲など持ち曲の幅の広さも間違いなく彼らの魅力だ。
各メンバーの紹介は後に詳しくするとして、まずは表題のリストラーズの歴史を追っていく。
ちなみにリストラーズ関連ではよく「昭和表記」が使用されるが(2023年=昭和98年)このnoteでは西暦表記で統一記載することとする。

*1 リストラーズ公式HP
*2 Facebook 公式 2020/08/04【編集後記】

2004年  初パフォーマンス
所属サークルである、東京工業大学混声合唱団「コール・クライネス」の新入生歓迎イベントで初お披露目となる。同年の学園祭「工大祭」で一般のお客様の前で初パフォーマンス。

2005年  上州アカペラ市場へ出演
初お披露目の翌年、初の対外イベントとして出演したのがこの舞台だった。なお同イベントには計6回出演。リストラーズを育てたようなもの、とは下記の動画MCでの野村氏談。
*2016年上州アカペラ市場(公式外)

2007年  日本最大級のアカペライベント「KAJa!」
関東最大級のアカペライベント「JAM」へいずれも初出場。

筆者は寡聞にして知らなかったが、この2つのイベントに出演というだけで「伝説」級らしい。 これが結成3年後の出来事。彼らの実力を物語る実績と言えよう。

2009年   自主制作コンパクトディスク「ザ・ポップスVol.1」発表 
こちらは現在欠品中にて入手することができない。 再販を希望してやまないファンは多いはず。なお初の主催ライブもこの年であった。

2014年「ハモネプ♪ジャパンカップ」出演
これでリストラーズを知った方も多いはず。

2017年 2作目の自主制作コンパクトディスク「ザ・アイドルVol.2」発表
こちらはまだ入手可能。(今のところは。)

リストラーズの対外ライブ(リサイタル)の中では2007年KAJa!がYouTubeで視聴できる最も過去の通しでの映像となる。(前編後編)*3
結成3年とは決して思えない圧巻のパフォーマンス、客席の全てが否応なしに巻き込まれていく姿に何度見ても胸が躍る。
(少なくとも筆者はMCまで完璧にマネできるほど観た今でも視聴するたびにテンションが爆上がりする。)
未視聴のかたはぜひとも一度は観ていただきたい。

*3 2005年工大祭 め組のひと(ラッツ&スター) 動画が年代としては最も古い

その後も彼らは数々のステージで活躍していく。
彼らの活動の面影を集約したのが在宅勤務動画「青春の影」であろう。
結成当初からの数々のオフショットが納められた動画は、なぜか彼らとともに活躍を見守ってきたかのような素敵な錯覚を覚えさせてくれる名作となっている。うっかり涙ぐまないよう要注意だ。
またその他出演イベントなどの詳細は別表にまとめられているので(リストラーズオタクの筆者友人作)合わせて参考にしていただければ幸いだ。

こうしてメンバー在学中から卒業後もコンスタントにライブ(リサイタル)活動を続けてきたリストラーズ。2017年頃には年間3~4ステージをこなす精力的な活動で脂の乗り切った時期と言って差し支えないだろう。
向かうところ敵なし状態であった彼らに転機が訪れたのは、果たして2020年のことであった。

Facebookの公式によれば*4、きっかけはリストラーズ代表(リーダー)草野氏の海外赴任であった。それまでメンバーの国内での転勤はあったものの海外赴任となればそれまで通りの活動は難しくなること必至。
そこで企画されたのが100人規模の会場で行う「やりたいことを全部やる」ライブであった。だがここでもまた彼らに大きな壁が立ちはだかる。
そう、世界規模での感染症の大流行だ。開催を待つばかりとなっていたライブは無期限延期を余儀なくされた。
当時のメンバーの心痛を思うたびに筆者も心が痛む。
どんなにやるせなかったであろう、、、
どんなに悔しかったであろう、、、
いつ収まるともわからない事態。対面でのライブ開催は全く目途も立たない。普通であればそのまま活動休止となってもおかしくない状況だ。

しかしながら!
「これだけで、我々リストラーズへこたれるわけにはいきません」*5
と立ち上がるのが、我らがリストラーズ。
彼らは新たな挑戦に打って出た。それがYouTubeでの動画配信活動なのだ。

筆者は「リストラーズ=YouTuber」という図式に座り心地の悪さを感じるのだが、それはおそらく彼らがリサイタル活動を続けてきた17年間を(もちろんYouTubeを通してだが)知っているが故だろう。
最近YouTubeでリストラーズを知ったファンのかたにもぜひ、過去の動画も観てもらいたいと願っている。(何目線だ)

*4  Facebook 公式 2020/08/01【MARIONETTE制作裏話④:ライブ!】(この制作裏話は事実を元にしたフィクションとして書かれている)
*5  【第1回】リストラーズ ビデオリサイタル

リストラーズの歴史(2020年~)

とはいえ2020年5月制作(6月投稿)に始まるYouTube動画の配信が彼らを有名にしたのは間違いない。初投稿作品は
【在宅勤務】ガラスの十代(光GENJI) アカペラbyリストラーズ
冴えわたるユーモアここに極まれり。
各メンバーがそれぞれ別に映ったものを一つにするという「応急処置」のような手法。
ややもすると不自然な印象となるこの状態だが、ここで効いたのが彼らのグループコンセプトだ。元々「会社風」の世界観を演じて活動していたリストラーズ。そんな彼らの「在宅勤務」動画。もうその時点で笑えること間違いない。

感染症流行の影響で日本でも「在宅勤務」という形態が取り入れられた。外に出られない、人に会えないという制限に精神的に参ってしまう人も現れる中、不測の事態を完全に味方につけたこの機転は「あっぱれ!」としか言いようがない。17年前に立てたフラグが(全くそういう意図はなかったであろうが)みごと回収された格好だ。
時代に’びたはまり’した彼らに、この後さらなる追い風が吹いていく。

YouTube活動

YouTube用に制作した動画の初作品は上記
【在宅勤務】ガラスの十代(光GENJI) アカペラbyリストラーズ
ご存じのかたも多いと思うが「ガラスの十代」はリストラーズが2014年ハモネプ出場時に披露した曲だ。元々フルバージョンを持ち歌としていたが、TV映えを考慮し再編成したバージョンである。
(在宅勤務動画ではわからないがこの際ダンスの振り付けも変更されている)
その後、彼らは概ね3カ月に1本程度、それまでのステージ数と同程度の動画投稿数を維持していく。多忙な中でも「働き方改革」「効率重視」で過去の音源を使用するという工夫を凝らし*6 *7ペースを落とさないのはさすがと言えよう。

*6【在宅勤務】あずさ2号(狩人)
*7【在宅勤務】待つわ(あみん)

YouTube登録者数の推移を公式X(旧:Twitter)(トラリスくん@リストラーズ公式)から抜粋して見てみよう。
2020/05/27 1,000人
2020/10/19 1,500人
2021/03/01 2,000人
2022/02/14 3,000人
2022/07/21 4,000人
2022/12/13 5,000人
2023/01/09 7,777人
2023/01/18 10,000人
2023/06/18 30,000人
2023/06/27 40,000人
2023/07/27 50,000人
2023/09/15 60,000人
2023/10/02 65,000人
2023/10/06 65,700人
2023/10/07 65,900人(今ココ)

YouTubeチャンネル登録者数グラフ

いったいこれは何が起きているのだろうか?急増のきっかけは正確には不明だが、【在宅勤務】Get Wild(TM NETWORK) アカペラbyリストラーズ の大人気が貢献していることは間違いないだろう。

【在宅勤務】Get Wild(TM NETWORK) アカペラbyリストラーズ は、2022年12月17日に「劇場版シティハンター2023」公開に先駆けてYouTubeにアップされた動画である。この動画を観てリストラーズを知ったという声も多く、公開からわずか5カ月と11日100万回再生を記録した。
この「Get Wild」はリードボーカルがボイスパーカッション担当の上村氏である点で非常に貴重な動画だ。他のパートはともかくボイパは彼ただ一人。代替要員がいない。にもかかわらずVPパートを別録音して再生するという方法で実現したレア楽曲なのだ。
2017年単独リサイタルでのファン投票で1位に選ばれたこの曲*8 だが上村氏が(無理をおしてまで)リードボーカルに決まったいきさつはこうだ。

*8  Facebook  公式 2017/05/14  【経営企画会議 結果に関するお知らせ】

GetWildのリードボーカルは上村が歌いたかったという理由が一番です。元々別のボーカルで普段通り6声で編曲されましたが、上村リードのために7声に編曲し直しています。やりたい曲だとモチベーションも高く、完成度が高くなりやすい傾向にあります。

Facebook  公式 2023/08/04 【編集後記】

この上村氏唯一のリードボーカル曲がリストラーズの歴史を変えたと言っても過言ではないだろう。ここにリストラーズらしさ、彼らの培った関係性が透けて見えるようで微笑んでしまうのは筆者だけだろうか。

なおこの曲は冒頭の上村氏の「冴羽獠」ぶりも見どころだ。それに加えてMixingのこだわりにも耳を傾けていただきたい。
リストラーズ楽曲のMixingを長く手掛けた、彼らの大学時代の先輩にあたる大島氏ご自身の談で「曲の世界観実現のためにミックスのやり方を変えて」*9 挑んだだけのことはあると、完全素人の筆者ですら感じる。(その世界には全く疎い筆者のため無礼な物言いになっており申し訳ありません。)

*9  X(旧:Twitter) 大島氏の投稿

さて、在宅勤務動画と合わせて人気を博しているのが「ビデオリサイタル」だ。2023年10月現在で3本の投稿がある。こちらは6人が集まって繰り広げるミニリサイタルで、MCも楽しめるお得感がたまらない。

他にはプレイリストに入れられていないがPV(風)動画もかっこよくてお勧めだ。こちらも3本の投稿がある。その中で2023年7月28日に投稿されたMARIONETTE(BOØWY) アカペラカバー byリストラーズは、公開後にFacebookに制作秘話と編集後記が投稿されファンが大喜びとなった。ぜひ合わせてご一読いただきたい。リストラーズの歴史の一端が事実を元にしたフィクションとして書かれているのだが、ここまで読んでいただいた読者のかたなら感動すること請け合いだ。
大島氏と並んで、リストラーズと10年来の付き合いがありライブでの撮影を手掛けてきた近藤氏による撮影も実に素晴らしい。(なお近藤氏は映像には登場しない。あの「撮影係」は別人で、誤植ではないので念のため申し添えておく。)

あらゆる歯車がぴたりと噛み合い、突風に背中を押された彼ら。歴史的な瞬間に立ち会うことを実感するたび鳥肌がたつ。
あの区切りのライブの実現を果たせず、それでも長年続けたアカペラ活動を諦めなかった彼らに、今心から感謝したい。
YouTubeへと活動の舞台を移してくれたことで、奇しくも彼らの理念である
「皆様が笑顔になれる時間/空間の提供」が飛躍的に実現したことは間違いない。おかげで存在すら知らないままで終わったであろうリストラーズを知ることができたのだから。
そしてこれからもどうか無理のない範囲で、末永く活動していただきたい。
彼ら自身の楽しむ姿こそが、筆者のようなオタクの「笑顔になれる時間/空間」を作り出すのだから。

メンバー紹介

ここまで長々とリストラーズの歴史について書き連ねてきた。動画紹介を意図したものではなかったため簡略に努めたつもりだが、それでも結構な分量となった。
この上各動画の紹介まで始めると、書いた本人でさえ読むのがしんどい量になることが予想されるため、別の機会があればそのときに譲ることにしてリストラーズのメンバー紹介に移っていきたい。
メンバー紹介というのはそもそも冒頭に来るべきもののような気もするが、敢えてここに持ってきた理由は、、特にない。ということでいってみよう。

草野 代表  2nd Chorus & Lead Vocal

押しも押されもせぬリストラーズの代表(リーダー)
リストラーズ内のポジションは「見切り発車の代表取締役」*10
リサイタルMCでは入学前の所在地を「ロンドン」と自己申告*11。それが事実なのか盛り上げるための冗談なのかは定かではないが、もうどこからでも構わない。よくぞこの地へ来てくれた。
草野氏と言えばその未来を先取りした外見の貫禄に注意が行きがちだが、彼の魅力はもちろんそれだけではない。
安心感・安定感の権化のようなパワフルボイス。何を歌わせてもぴたりとハマる歌唱力が群を抜いているのは言うまでもなく、リード曲での圧巻のパフォーマンス、コーラスに回ったときの調整力、そして’ここぞ’というところで笑いをかっさらうステージ回しの上手さ。
思いもかけぬハイトーンでのコーラスは、くっきりとした声の輪郭のせいもあり常に耳をとらえて離さない。ギタリストでもあるのか口ギターはお手の物で、普段はある固定メンバーのパートしか歌わない筆者もついつい一緒に乗ってしまう。
そして何をおいてもその求心力。リストラーズが長く続いているのもきっと草野氏の存在あったればこそなのではないか。作り立て熱々の焼きそばの香りがいつの間にか周りに人を集めるように、彼の人間的魅力がメンバーをいつまでも惹きつけて離さないのではないだろうか。
今は赴任先の海外で、休日にはゴルフを楽しみながら*12、いつもメンバーを見守ってくれているに違いない。
リストラーズオタクの友人たちと各メンバーの魅力を語り合ったとき、最も多くのポイントが出てくるのが草野氏だ。どう言っても言い尽くせない。
そう、言わば「草野氏がリストラーズ」なのだ。

*10  【必殺シリーズ主題歌】荒野の果てに (山下雄三)
*11  リストラーズ 工大祭2017
*12  フレンズ(REBECCA) アカペラ by 豊住ひと美&リストラーズ

野村 メンバー Top Chorus & Lead Vocal

リストラーズ内のポジションは「安請け合いの営業マン」*10
血液型はB型*13らしい。
熱いベイスターズファンと思しき野村氏はコンピューターゲームにも造詣が深いと耳にする。
リストラーズの女性アイドル担当の彼は、誰もが認めるラブリーアイドル。
男性が女性アイドル曲を歌う。曲紹介をすると会場に巻き起こる笑いはおそらく「笑わせにかかるネタが来た」の意味であろう。だが侮るなかれ。このネタは超ド級の中毒性を持つ、超一流のエンターテイメントなのだ。
曲紹介からアイドルになりきった野村氏、いや「ラブリー野村」。疑うならこちらの動画KAJa!2007 センチメンタル・ジャーニーをじっくりご覧いただこう。アップになったその表情、会場と一緒に「ひゅ~~~~!!」と叫びたくなる。筆者お気に入りはJAM2009 年下の男の子。音合わせでことさら太い声を出すコーラス隊。もはや気分はラブリー親衛隊(たぶん)。バレンタインキッス(国生さゆり)でのポンポン隊の笑顔の嬉しそうなこと!筆者も隣で一緒にポンポンを振りたくてたまらない。
そんな野村氏、2023年8月29日に17歳(+8,400日)のお誕生日を迎えた際にはX(旧:Twitter)で祭り状態になった。ファンによって作られた野村氏の魅力をまとめたX(旧:Twitter)での投稿が、Togetterの伸びてる投稿として取り上げられたほどだ。
彼の持ち味は女性アイドル曲を歌える声の高さだけではない。その声の透明感は摩周湖にも引けを取らない美しさで、原曲ボーカルよりも透き通っているとの称賛もしばしば見受けられる。前半でも紹介した【在宅勤務】青春の影 の第一音、「き」ですでに涙するファンもいるほど彼の歌声は心に刺さるのだ。
一方で【在宅勤務】チャンピオン(アリス) のような曲では男らしい一面を発揮する。魅せ方を心得た、楽曲に合わせたキャラを「憑依」させる力の持ち主だ。役者というのは彼のような人を言うのだろう。
しかし筆者の中で野村氏のもっとも好きなポイントは常に全力で楽しそうなところだ。自然体でいながら見ているこちらまで楽しくさせる、それはとても素晴らしいことだと思う。

*13  リストラーズリサイタル動画(公式外)メンバー紹介のMC。事実か否かは不明

加藤 メンバー 3rd Chorus & Lead Vocal

リストラーズ内のポジションは「ほぼほぼ割愛のプレゼンター」*10
誰が言い始めたのであろう、加藤氏を「貴公子」と。指先にまで満たされた品格、まなじりに揺蕩う知性、常に微笑みを湛えた口元からは清らかな色香が放たれ、ひとたびステップを踏めばその体は優雅に舞う。
これだけではただ近寄りがたいだけの存在だが、※再投稿_【第2回】リストラーズ ビデオリサイタル【重大発表!?】の(小)芝居などチャーミングな一面までも併せ持ち、膝の角度だけでファンを虜にする様はまさに貴公子。
だが筆者の思う加藤氏の魅力はそのような見た目の上質さには留まらない。いやむしろここから先こそが加藤氏が持つ、ファンの目も耳も心もガッツリ掴んで離さないブラックホール並の引力だと筆者は感じてやまないのだ。
加藤氏といえば在宅勤務動画と過去のリサイタル動画でのアイドルぶりのギャップに驚いたかたも多いだろう。キャラクター面でもそうだが、声質の面でも過去の動画と現在とで大きく変わったように聴こえるのではないだろうか。
2006年ハリケーン(ラッツ&スター) で顕著だが当時の彼の歌声は、輪郭のはっきりした(個人的にエッヂがきいた、と呼んでいる)少しざらつきを含んだ声で、コーラスの中でも非常に目立っている。(ので大好きな動画だ。)
それが現在の在宅勤務動画では上下のパートの間をふわっと埋めるような柔らかな声が特徴的だ。なので昔と今が一致しないという感想もうなずける。
ここでこちらの動画を紹介したい。KAJa!2007 NAI-NAI 16。年代的にはハリケーンとほぼ同じだ。
この中で加藤氏は2回ソロパートがあるのだが、1回目はまさに男性アイドルを演じるときの声。そして2回目は大人びたソフトな輪郭の声。この2回目の声から現在はイメージがつながるのではないだろうか。
なお筆者は加藤氏のこの音域に特に魅力を感じており愛のメモリー(松崎しげる)の伸びやかなソロコーラス、 星空のディスタンスでの力強いソロコーラスと並んで激推しの動画となっている。NAI-NAI 16ではあの「一瞬姿を見せるファルセット」も入っているのでぜひ一度その部分だけでも聴いていただきたい。
加藤氏の男性アイドルボイスをもっと聴きたいというかたは【在宅勤務】お嫁サンバ(郷ひろみ)がお勧めだ。前奏・終奏部分でアイドルボイスがお楽しみいただける。
加藤氏の声は本当に「甘い」。しかし「甘い」の一言で表現するにはあまりにもたくさんの色があり、その変幻自在ぶりに決して聴き飽きるということはない。
先に少し触れたが在宅勤務動画では、加藤氏の声を聴き分けるのはかなりの難易度だと思っている。座っている、録音環境の問題で声を張れないなど諸々事情が推測されるが、あの歌声を追いかけるのは至難の業で筆者も相当鍛錬を重ねた。
コツとしてはコーラスの途切れる直前などでは比較的よく「明らかに加藤氏の声」とわかる部分があるのでそれを頼りに拾っていくと、だんだん他の部分でも聴きとれるようになってくる。
ヘッドフォン、イヤフォン、スピーカーなど聴く道具を変えるのもお勧めだ。左右どちらから聞こえてくるかによって片耳だけにしてみるとよりクリアに聴こえたりもする。そうしていくうちにだんだんと頭の中に加藤氏の声のパターンが蓄積され、聴きとりやすくなりさらに蓄積され、という幸せスパイラルができてくる。またリードボーカルに合わせて「澤田氏の上」「野村氏の下」などピンポイントで狙っていくのもいいかもしれない。
まだまだ伝えたいことはたくさんあるのだがきりがないので割愛させていただくこととする。ただ最後に、加藤氏がリードボーカルの曲がとても素晴らしくかつ人気があるのを重々分かった上で、それでも筆者は加藤氏の魅力を味わうならコーラス時の加藤氏の声を聴いてくれ!と叫びたい。
そして結局のところどんなに知恵を絞って理屈を考えてみたところで、彼の歌声を聴いた瞬間なす術なく膝から崩れ落ちてしまう。そんな恍惚感から逃れる術はないのだ。

澤田 メンバー 4th Chorus & Lead Vocal

リストラーズ内のポジションは「必殺!動画仕掛人」*10
星座はしし座*13らしい。
180cmを超えるであろう高身長、ぱっちりとした猫のような目、老け顔集団が売りのリストラーズの中で普通にかっこいい担当だと筆者は思っている。
なお筆者と近しいリストラーズオタクたちも同意見だ。
Facebook 公式によると「メンバー内で最も体形変動が大きいかもしれません」*14とのことだが、筆者としては最も髪型が変化するのが澤田氏だと思っている。リストラーズカルトクイズとして、澤田氏のバストアップ写真からどの動画かを当てる問題が作れそうだ。なお最終問題はもちろん「草野代表の写真を年代順に並び変えよ」であろう。
彼の持ち味は低く艶のある声。歌のお兄さんから熱い男、渋い系までなんでもござれだ。【在宅勤務】勝手にシンドバッド(サザンオールスターズ)ではボイスパーカッションまでこなしている。いかに面白キャラを演じ3枚目路線に走ろうとしても、生まれ持った素材は常にキラリと輝いている。上州あかぺら市場2010 / リストラーズ(その1)での客席からの「しぶい~」「かっこい~」にも深くうなずける。
だがせっかくのセクシーボイスが遺憾なく発揮されたリサイタル映像 時には娼婦のように(黒沢年雄) は澤田氏推しのファンには刺激が強く大っぴらに聴けないとのこと。(筆者は大好きだが。)新たな爽やかセクシー系動画が待ち望まれるところだ。
また澤田氏は「いい人」イメージも強い。ギンギラギンにさりげなく(近藤真彦)での曲終了後のMCで、代表草野氏が「完全にこの人(澤田氏)の体で進路ふさがれてしまったぜ」とコメント。とっさに出た澤田氏の「ごめんなさい」がキャラを物語っているような気がしている。
なおプロ野球の応援球団は中日ドラゴンズという澤田氏。リストラーズの活動報告から彼のプロ野球順位予想を見てみると、最重要経営指標KPI*15)であるセ・リーグ順位予想差異*16 に貢献するよりも、私情を優先させるタイプなのであろうことが見て取れる。

*14  Facebook 公式  2023/07/30【MARIONETTE制作裏話②:曲作り】
*15  Key Performance Indicator
  参考 : https://www.nri.com/jp/knowledge/glossary/lst/alphabet/kpi
*16  各メンバーの予想順位を平均しランク付けした数字を予想順位として、球団別予想結果差の絶対値の合計(値が小さいほど予想的中)
  ※再投稿_昭和97年(西暦2022年) リストラーズ活動報告

大西 メンバー Bass & Lead Vocal

リストラーズ内のポジションは「鉛筆なめなめデータアナリスト」*10
3人兄弟の末っ子らしい。*13
リストラーズ不動のBass。パート的な意味ではなく物理的な意味だ。(大西氏がリードになるときは澤田氏がベース。)歌唱中振り付け以外はほぼ全く動かない。口元以外の表情筋すら動かないあまり、もはや声でベースをやっているのではなく口の中に本物のベースが入っているのではという疑惑さえ浮かぶ。
いやこれは何も大西氏をディスっているわけではない。むしろ逆だ。彼の出すベース音はただ声が低いとか太いとか、そんな言葉では形容できない。誰かが大西氏のベースは「コントラバス」と言ったがまさにそんな音なのだ。
メロディ隊4人の歌声を常に下で支えると言うと、縁の下の力持ち、日の目を見ないように思われがちだがぜひ一度集中してベースラインを追ってみて欲しい。新たな発見があるに違いない。普段「ベンベン ドゥンドゥン」ばかりのベースだが不意打ちでくる「歌詞ハモリ」に胸をときめかせるファンも多い。
そして大西氏を語るにあたり絶対に欠かせない要素が「特撮」への深すぎる造詣だ。読者諸氏はリストラーズのYouTube動画、概要欄も読んでいるだろうか。おそらく、読んだことがないという方もいるだろう。
リストラーズの動画は概要欄にも彼らのユーモアがちりばめられているので、動画を観る際は一度は目を通していただきたい。リストラーズの世界観をより深く知ることができるだろう。
そして概要欄を読んでいる読者ならお気づきだろう。まだのかたはぜひこちらをご覧いただきたい。【在宅勤務】バトルフィーバーJ (Mojo) by リストラーズ【在宅勤務】仮面ライダーBLACK(倉田てつを)by リストラーズ だ。筆者は残念ながら特撮に関して全く知識がないため読了することすらかなり苦労した。
また大西氏は演奏以外のときにはびっくりするほどキュートに笑う。大好きな特撮のテーマソング(?)を歌っているときでさえニコリともしないが、最も普段と演奏時に違いがあるのが彼だ。なお大西氏はMCも秀逸。私の中ではリストラーズのMC=大西氏の図がなぜかできあがっている。仮面舞踏会(少年隊)で飛び出た名言「宴会芸」。特に前3人の完成度と疲労度はかなりのものであるにもかかわらず宴会芸。彼にとっての宴会はハードルが高すぎるとは思うが機会があるならぜひお呼びいただきたい。筆者もネクタイ鉢巻で馳せ参じよう。
そして大西氏にはギャップにやられベースを推すファンのため、次にリサイタルが実現した暁にはぜひとも、譜面台や機材の裏に隠れないよう立ち位置も考慮してもらえればうれしい。

上村 メンバー VP & Lead Vocal

リストラーズ内のポジションは「口先だけのボイパ研究員」*10
群馬県渋川市出身らしい。*13
「先生」と呼びたくなるほどの、スーパーテクニシャン。上村氏に影響を受けボイパの練習を始めたリストラーズオタクの友人曰く、リストラーズ提供のアカペラ譜(YouTube)より明らかに音が多いらしい。
筆者が上村氏のすごさに気づいたのは実はごく最近のことである。いやこれも上村氏をディスっているわけではない。ただ気づいていなかったのだ、人間の声だということに。
アカペラなのだから全て人の声に決まっているのだが、さらっと聴いていると、特にある固定メンバーの声ばかり追っていた筆者は長らくカラオケの伴奏のような感覚でしか認識できていなかったのだ。
一般的なアカペラ楽曲を想像してみて欲しい。スネア・ハイハット・シンバル等々ドラムのオカズ音までが鳴るなんていうことがあるだろうか。しかもあるべき場所あるべきタイミングで。しっかりと人の声であると意識してぜひ聴き入ってみて欲しい。
大西氏と合わせリズム隊と呼ばれる上村氏。それだけたくさんの音を出し続けるゆえか、演奏中は常にクールな表情。だが彼もまた他メンバーのMC時などに見せる明るい爽やかな笑顔が魅力的だ。リストラーズの八重歯担当といえば野村氏が浮かぶであろうが、上村氏もまたそうであり演奏中見られないという点で希少価値がある。また高身長にスリムな体型、長い手足を自由に動かしボイパを奏でる彼の姿は一部熱狂的なファンから絶大な支持を得ている。
なお上村氏は【在宅勤務】Get Wild(TM NETWORK)でお分かりのとおり非常に澄んだ声をしている。リードボーカルがこの曲1つというのはあまりにも惜しいので、是非とも追加の曲を望むところだ。ちなみに筆者はライブ版のGet Wild(TM NETWORK)も好きなのだが、間奏での上村氏の動きは「シティハンター冴羽獠が銃を撃って爆発が起きるところ」をイメージしているのではないかと推測している。

リズム隊2人に共通するこの超人的な伴奏音がリストラーズの曲をリストラーズらしくしているのだと心から思う。「リストラーズの楽譜づくりは基本的に原曲をベースに音を分解して楽譜にするというパターンが主」*17とのことだが、いくらその理想を掲げても実演できなければ画餅に帰すというものだ。「目立たないがち」の彼ら2人こそがリストラーズの要なのかもしれない。
そしてもう一つ、どんな振り付けがあろうとも、いかに楽曲中かがんでマイクコードをなおそうとも決してリズムも音も乱れない底力。これもリストラーズのメンバーとして絶対に欠かせない。いったいどこのアカペラグループがメンバー皆してあれほど踊り狂うだろうか。彼らの力が先か、楽曲や振り付けが先かはわからないが冒頭で「この6人が揃ったということが奇跡」と言ったフラグがようやく回収できた。

*17  Facebook 公式 2023/07/09 【アカペラ譜&演奏音源】銀河鉄道999

トラリスくん リストラーズ第7のメンバー

トラリスくんは X (旧:Twitter)のリストラーズ公式アカウントでの投稿活動の他リストラーズの在宅勤務動画で司会役・盛り上げ役として活躍している。
演奏に合わせて跳ねたり走ったり数が増えたり、実に愛らしいマスコットだ。在宅勤務動画のYouTubeコメント欄にはトラリスくんへの感想も多々見受けられ、人気の高さを物語っている。
2008年コール・クライネスの演奏会パンフレットに登場。当初のトラリスくんはモノトーンのトラ柄ネクタイだったが2020年5月30日*18にカラーに変わりオシャレ度がアップした。
なおリストラーズの他のメンバー同様メガネをかけている。

*18  X(旧:Twitter)(トラリスくん@リストラーズ公式)

終わりに

一オタクの妄想リストラーズ語り、いかがだったであろうか。あまりに長すぎて途中離脱した読者が多いだろうな、という自覚はある。リストラーズの良さを知ってもらいたくて書き始めたはずの記事、もっとすっきりさせれば良かったのだが無理だった。
なんならまだここから各動画の見どころまで書きたい衝動に駆られているほどで、最終的に自分がリストラーズが好きすぎるという確認は存分にできた。
ただもしここまで読んでくれた人がいるならば、一人の人間をここまで虜にさせるメガネでスーツの6人組ってどんな人たちだ?と興味を持ってもらえれば幸いだ。


最後にもう一度念を押しておくと、この内容はあくまでも「読み物」。リストラーズ公式発表資料から作り上げた「事実を元にしたフィクション」だ。リストラーズメンバーの皆様からすれば「そんな事実はない」と指摘したい箇所はいくつもあるだろう。
そのため善良な読者諸氏にはこれを全て事実と受けとめないよう、くれぐれもご注意願いたい。
ファンの姿は推しの鑑。筆者自身もこれからも襟を正して、正しきオタク道を邁進していきたい。

記事作成に協力してくれたリストラーズオタクの友人たちへ
心の底から感謝をこめて


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