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両親への手紙

令和6年5月23日

お父さん、お母さん。
今まで私は、この家にいて安心感を得ることがなく、いつも心が不安定で辛い日々を送っていたことをご存知でしょうか。

確かに、ここ8年ほどの私は、心が安定し、穏やかに日々を暮らすことができています。
しかし、それ以前の私の毎日は、家にも外にも自分の居場所と呼べる場所がありませんでした。

学校や職場ではいじめに遭い、家は家で、私が幼少の頃から今でも、お父さんは常にイライラしていて、そのイライラを私にぶつけていましたね。そして、ことあるごとに私の意見や私の存在を否定するようなことを常々おっしゃっていましたね。

きっと、お父さんはそのようなことを言った記憶など、全く残っていないのでしょう。
しかし、私の心には沢山の深い傷となって、今でも残っています。

こんなしんどい状態で生きていたことも、お父さんは全く知らないでしょう。
まぁ、言ったところで理解できるはずがないと私は思っているので、ずっと言わずに自分の心に仕舞っていました。

お母さんも、私の幼少期から大人になっても(最近は違いますが)私に過剰に関わって、私が転ばないように、転ばないようにと先回りしてなんでもかんでも私に与え続けていましたね。私には私の考えがあり、私なりに失敗しながら学びたいことが山ほどありました。それをさせずに、常に、お母さんの言うことを聞かないといけなかったのは、私にとっては苦痛でしかありませんでした。

私は失敗から学びたかったのです。そして、その失敗から乗り越えることで得られる成長をもっと積み重ねたかった。これが私の幼少期から成人までに思っていたことです。

学校でいじめられて帰ってきて、そのことを話しても「我慢しなさい」と言ってましたね。あの地獄のような場所に毎日休まず通わなくてはいけなかったのは、私にとっては本当に苦しみでしかありませんでした。「勉強で見返しなさい」なんて言っておられましたが、いじめられている渦中にいながら勉強に集中するのはものすごく苦痛でしかないのですよ。貴女はそのような経験をしたことがありますか?

家に帰れば、「勉強しなさい。宿題やりなさい」などと言ってましたが、その言葉がどれだけやる気を失うかご存知でしたか?そして、私が好きなもの、好きな人のことを馬鹿にしたり、私を冷やかしたりして、恥ずかしい気持ちにさせてきましたね。そのことによって、私は自分の中の好きという気持ちに蓋をするようになり、私が本当に好きなもの、好きなことを人に言うことが怖くなったり、恥ずかしいと思うようになりました。そのような苦しみを貴女はご存知でしたか?

今のような私になったのは、色々な要因がありますが、まず、私が自腹を切って心理学やスピリチュアルなどについて沢山のお金と時間を費やして学び、自分の心と長い間向き合い続けて、色々な困難を乗り越え、そして自分の心を自分でケアできるようになったからです。そして、お父さんとお母さんのような人間にはなってはいけないと思い、自分の心の闇と一つずつ向き合って解消していったからです。

お父さんもお母さんも、親戚の方々も、私にとっては「反面教師」にするためのお手本でした。両親から、親戚から与えられた苦痛に対し、私は考えを変えて「修行」と受け止めるようになりました。その試練を一つずつクリアしていくことで、自分の中の劣等感が小さくなっていったのです。そして、人間はどのような方向に向かっていけばいいのか、より良い生き方とは何なのかについて私なりの答えが出ました。

それは「どんなに自分の周りの人たちが私のことを嫌っていても、私は私を見捨てない」ということ。どんなに周りから傷つくことを言われたり、されたりしても、自分だけは自分の味方でいる。このことを学ぶために、私はこの家に生まれたんだなということが、ここ最近、腑に落ちました。

心理学を学んで自分と向き合うようになったのは20年ほど前からですが、そのようなことを積み重ねてきたからこそ、約8年前にTさんとの交際が始まったのだと思っています。これは神様からの私へのプレゼントだと思っています。

長年、苦しい人生を歩んできましたが、その苦しみの中で学んだことや積み重ねた経験は、私の人生の糧になっています。しなくても良い苦労だったとは思いますが、その中での学びによって、TさんやTさんの子供たちともうまく関わることができています。この幸せな時間を築くことができているのも(現在も継続していますが)、長い間苦しみながらもお父さんやお母さん、親戚の方々が私に与えてきた試練、苦痛によって、私が大きく変わることができたからだと思っています。

今、私はとても幸せです。
こんなに幸せな未来が待っているとは思ってもみませんでしたが、これも神様からのご褒美だと受け止めています。

お父さん、お母さん、親戚の皆様。今まで、多大なる試練をお与えくださり、ありがとうございました。
もう、皆様との学びは、もう卒業する段階にきていると思います。
今まで、本当にありがとうございました。

#毒親
#毒親戚
#両親への手紙

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