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本を読む人だけが、たどり着く場所

会いたい人に、会えること。こんな幸福なこと、他にあるかな。

少し前なら本を読んでただただ憧れたり、公に発表されている言葉をひたすら追うのが精一杯でした。SNS時代を迎えて、会いたいと思った人には、そこに電流をとおすことができれば、会うことができるようになったと実感しています。

「会って話す」その価値と、私ができること

本を読んで、講演を聴いたことがあって、その行動力と思想を尊敬していた方に会うことができたのは、「コミュニティの力」のおかげでした。
コミュニティのみんなで企画したインタビューです。私の役目は、その思いを代表してまっすぐに届けること。直接は何のつながりもないけれど、知人を通せばつながれそうではある。でも、その知人にとって何のメリットが? そう思うとやっぱりここはまっすぐだろうと、ただまっすぐにお願いしてみたのでした。

会いたい人と会える幸せをかみしめつつも、その時間を相手から「奪う」だけでは意味がないこともわかっています。ただただ時間を奪われるように人と会うのは、忙しければ忙しいほど苦痛でしかないでしょうから。

でもねー、ほんと、そんなバリューどうやって出せばいいですかね。最近、取材で人とお会いすることがなぜか増えていますが、毎回気が狂いそうです。それこそ、資質的に人と会うことがエネルギーになるタイプではありますが、それでも考えまくってしまいます。
まさにこれも「たのくるしい」ことかもしれない。

できる限りお相手のことを調べて、できる限り意味のある問いを立てておく。お伺いしたことをみんなで最大限形にしてアウトプットする。そしてもちろん、届けるところまで全力でやる。

それにしても、あまりにも足りなさすぎる。辟易とします。
それでも、私にできることを最大限やる。今、できないことが多すぎるけれど、この恩を直接は返せなくても「恩送り」していかねばと思うのです。

本を書く人の、質量のある言葉たち

今日お会いした藤原和博さんは、これまでに累計80冊以上の本を出版されています。年間で100回以上の講演もされています。言葉に向き合いまくって生きていると言えます。
そういう方のお話を間近で聴くって、かなりエネルギーがいることです。実際終わった後は、お伺いした全員がぐったりな状態に。
それくらい珠玉の言葉たちに触れた、贅沢な時間だったのでした。

これだけ書いている、話している藤原さんですが、20代のバリバリのビジネスパーソンだった頃、まったく本を読んでいなかったのだそう。なんだか、勇気をもらっちゃいました。その状態から工夫して、今では年間結構な量を読まれているとのことでしたから、希望が持てますよね。

実際、質量のある藤原さんの言葉に触れてみて、私はもっと本を読みたいなって心底思いました。本を読むことでしか得られない言葉の厚みを、感じたのです。

本を読む人と、そうでない人と

炎上しちゃうかもしれないけど、と前置きしてお話ししてくれた内容は、こちらの本に書かれています。

Amazonの商品説明文より引用します。

あなたは「なぜ、本を読んだほうがいいのか?」という質問に答えられますか?
「本を読みなさい」とはよく言われますが、その素朴な疑問にきちんと答えられる人は少ないのではないでしょうか。
(略)
序章では、現代は「本を読む習慣がある人」と「そうでない人」に二分される階層社会になりつつあると警告します。

これだけテクノロジーが進化しているのだから、本なんか読まなくったってインターネット上にテキストはいくらでもあるし、動画もあるし、代わりの方法はいくらでもありそうです。
それでも、私が尊敬する人たちは皆一様に「本」の価値と可能性について語る人ばかり。まぁだから、私も心からそう思っている一人です。

人は言葉で思考する生きものです。言語を習得しないと、考えることはできません。自分の中で言語にできないことは、そもそも考えられないのですよね。思考は、言語能力以上に深まらない。
だとすると、藤原さんの上記の本の序章に書かれているように、「本を読む習慣がある人」と「そうでない人」は、どうしても二分化してしまうのも頷けます。

語彙を増やすということももちろんですが、本によって自分が経験し得ないことを追体験することで「他者への想像力」を持つことができる。これらは、私の思考を厚くしてくれるもの。

やっぱり私は本を読んでいきたい。本を読まない人にも、何か伝えられる自分になりたい。
藤原さんのエネルギーを浴びさせてもらいながら、私が思ったこと。
「恩送り」は、そうやってしていきます!


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Yuka Shibayama
会社を経営したり、オンラインサロンを運営したり、秘書をしたりしているワーママです。


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