黄斑上膜&白内障(4) 退院 2024年4月1日
3月30日
4時半起床。
昨日あれだけ存在感を発揮していた右目の黒い丸が消えていました。
もちろん、右目はまだアイパッチなので右目で見えているのは肌色っぽい無地の世界。
その中に不思議な黒丸が浮いて、というか沈んでいました。
それが一晩で無くなっているという不思議。
7時
朝食より先に若手Dr.による診察。
右目の中の黒い丸、あれは眼球の中に入っていた空気で、自然に吸収されたということ。
それってレアケース?
よくあることなら事前に教えていただきたかったわ。
というか、こんな早朝から診察とか、医師の働き方改革ってどうなってるんでしょう。
黄斑関係の手術は曜日が決まっていて(診察日も決まっています)、手術翌朝は外来前に診察というシフトになっているのでしょうか。
術後の経過は順調なので、退院日を決めました。
「3月31日、日曜日で大丈夫です
か?」
う〜ん。
ここの食事美味しいの。
うちに帰ったらすぐにまた家事の波が襲ってきますよね。
ちょっとここでのんびりしたい…
「ちょっとゆっくりしたいので、4月1日でお願いしますm(_ _)m」
「あ、そういうことですか。了解です。では4月1日退院ということにしますね」
ここで「それ、あかん!!」と思われた方、医療費関係のプロですね。
そう、月をまたぐと高額療養費ががが!
でもこのときの私、とにかくのんびりしたいという気持ちが先に立ってました。
☆医療費や保険金関係は後ほどまとめて
8時 朝食
ご飯150g、煎り豆腐、小松菜の味噌汁、マンゴー、ジョア
さっそく5種類の目薬ミッション。
特にすることもないので、病棟内を軽くウォーキング。
12時 昼食
タチウオのソテー(玉ねぎソース)、筑前煮、ほうれん草のおひたし、ご飯150g
午後、看護師さんによるガーゼ交換指導。
アイパッチの方向と絆創膏の向きがあります。
額からこめかみにかけて斜めになるように独眼竜絆創膏を貼る、これがなかなかうまくいかなくて何度もチャレンジ。
アイパッチをつけた上から絆創膏で止めるのではなく、先に絆創膏、その上にアイパッチ、そのうえに脱脂綿を乗せたものを目に当てるわけです。
これは頭の体操。
下半身のみのシャワー許可が出たので、ゆっくりシャワーを浴びました。
人も少ないし、特に時間制限もないので足に熱いお湯をかけ続けてました。
ちなみに、シャンプーは入院中禁止ですが、ドライシャンプーも禁止。
ドライシャンプーと言ってもシートタイプならいいのでは?とも思いましたが、ここは素直に従いました。
とにかく、目が濡れるようなことはあってはならない!
6時 夕食
ご飯150g、鶏の塩麹焼き、白菜のクリーム煮、コールスローサラダ、サウザンアイランドドレッシング。
3月30日は結婚記念日。
結婚して初めて、一人で迎える結婚記念日。
ケーキもプレゼントも何も無い、「特別な日」。
コンビニでプリンを買って「我が家の誕生日」をお祝い。
3月31日
2時半に目が覚めてしまい、そこからネットの海を徘徊。
うつらうつらしていたら6時半。
お湯を汲んで梅昆布茶で一服の朝となりました。
7時 朝食
ご飯150g、コンソメ煮、わかめの味噌汁、バナナ、ジョア
向かいのベッドの方も、私と同じ黄斑上膜の手術だったようです。
ちょうど1年前に右目の手術をして、今年は左目の手術だったというお話。
手術の順番は私の次でした。
やはり黄斑関係の手術はまとめて、という感じでしょうか。
この方もこの日に退院されたので、4人部屋を独占!
それでなくてもこの病室、エアコンは個人のベッドの上にあって自分好みに設定できるし、パーソナルスペースは広いし、快適な入院生活なのに、更に個室(追加料金無し)!
あ、もうひとつ。
この4人部屋専用お手洗いですが、折戸になっていて、車椅子での出入りが簡単にできるようになっていました。
それと、テレビですが。
必ずイヤホンで聞くことになっています。これはどこも同じですよね。
一人になったのでイヤホンを外しました。
聞こえない!
イヤホンジャックを抜いたら音がミュートされるシステム!
うっかりイヤホンが抜けても大音量が響くことはありません。
テクノロジーの有効活用。
すごいわぁ。
そして、相変わらずマメな清掃。
そうそう、ここに来るとき履いてきた靴ですが、シャワーキャップに包んでベッドの下に置いていました。
ここで履くかかとのある靴も、シャワーキャップに入れた上からビニール袋に入れて靴袋に、と3重にして持ってきました。
シャワーキャップ、使える子!
大体においていい加減で、衛生観念の対極にあるような生活を送っているのですが、こと入院となると少しでも衛生的に、と考えるようになりました。
お掃除の方も靴に直接触れなくても良いように。
12時 昼食
おにぎり50g、つけ麺、つけ麺スープ、エビ団子の煮付け、野菜サラダ
つけ麺なんてものが出るんですね!
うちでは作らないのでとても美味しくいただきました。
午後、看護師さんがいらして退院手続きについてのお話。
この病院の良いところは、医療スタッフが充実しているので、退院後急激に視力低下、とか急変があれば外来ではなく「病棟ナースステーション」に連絡すると対応してもらえるところです。
個人病院だったら土日、深夜の対応は難しいかもしれません。知らんけど。
とにかく何かあればすぐに連絡するようにということで一安心。
そして、術後べからず集。
☆瞳孔を開く薬(散瞳薬)を使ったため
・2、3日は車の運転禁止
・おなじく、高所での作業禁止
☆感染予防のため
・シャンプーは4月2日から
・目の周りのメイクは当分禁止(日焼け止め含む)
・2、3ヶ月は温泉、プール禁止
・土いじりも禁止
・目に異物が入った場合は、抗生物質の入った目薬で流す
もちろん、人混みを避ける、目をこすらない、などは当然です。
手術であけた穴がちゃんと塞がるまでは万難を排して生活しました。
退院後、ラグビー観戦したときは貼り付けタイプの眼帯をしていました。
入浴も、大丈夫と言われても心配だったので、2週間くらいはアイパッチの上から防水テープを張って保護していました。
わりとね、心配症なんです。
6時 夕食
ご飯150g、豚肉の甘酢炒め、大根と高野豆腐の含め煮、ブロッコリー胡麻和え(カニカマ入り)
体は至って元気なので、病棟内を散策。
本当に入院患者がいない!
オフシーズン?
他の科と違って、救急搬送されることもそんなにないでしょうし、
あらかじめ日程調整されているので、年度末最終日なんて本当に人はいませんでした。
初診前にあれほど「予約の取れない人気店()」という話だったのに、時期を選べばスッと入れる、学習した!
薬剤師さんがいらして、退院後の目薬についての説明がありました。
3種類に減って、そのうち2つは今の分がなくなったら新しいものがだされるそう。
そして入院生活最後の夜。
一人静かに休むことができました。
病室は一番端っこで、人の出入りは看護師さんやお掃除の方しかない静かな部屋でしたが、同室の方が夜中に必ずお手洗いにいかれるので目が覚めてしまってました。
何しろ一つひとつの動作の音が大きい方でしたから。
そしてペタペタ歩き。
耳栓持ってきたら良かった、と後悔。
4月1日
2時半に目が覚め、またしてもネットの海へダイブ。
6時に起きて、退院の支度を始めました。
7時 点眼。バイタルチェック。
数値は床頭台にあるBluetoothから飛ばしているようでした。
7時半
主治医(寝癖がすごい)による診察。
今日なんか年度初めだし、なにかセレモニー的な何かがあるのかもしれません。珍しくネクタイ姿でした。
なのに寝癖が…
今のところ順調に回復しているとのこと。
眼帯も外していいそうです。
でも世界一のかまってちゃんな私は、家族に心配してほしいからゴワゴワの眼帯は外すけど、市販の眼帯でしばらく過ごしてました。
次の診察は4月11日。
そして半年後の10月3日、1年後の4月3日もすでに予約されていました。
なるほど。
「予約が取れない」のはご新規さんだけではなく、こうした術後の患者の経過観察も含まれているからなんですね。
8時 朝食
最後の朝食は
ご飯150g、がんもの湯葉あん、大根の梅ソースかけ、茄子の味噌汁、パイナップル、ジョア
本当に充実した入院食でした。
ごちそうさまでした!
9時
看護師さんがいらして、腕のネームタグを外されました。
荷物もまとめたので、退院。
ドラマだと、ナースステーションから盛大に見送りがある感じですが、そこはもう、さくっと「お世話になりました」で終了。
引き継ぎ中でしたしね。
病棟から「退院受付」へ。
一通りの手続きを済ませ、会計へ。
もちろんポイ活!
今回は月をまたいだ分、ちょっと損した感じですが、そこは精神的な安定を得られたということで。
高額療養費制度などについては後ほどまとめます。
退院受付で待っていた相方、今回は命に関わるような手術ではなかったので特に心配そうな素振りは見せませんでした。
フリでもしてくれたら可愛いヤツ、と思ったのにね!
というわけで、感染症にビクビクしながら数週間。
その間実家に帰省したのですが、さすがに眼帯をしていると心配するだろうから両親との面会中は外していました。
現在誰も住んでいない実家は水道と電気のみで、ガスは止めています。
なので、帰省すると温泉に行くのがお決まり。
でも私は温泉禁止なので、相方と娘たちだけ温泉へ。
私はお湯を沸かして体を拭く、にとどめました。
手術前0.5まで下がっていた右目の視力が今は1.0まで戻っています(矯正視力)。
ものが歪んで見えるのは完全に消えたわけではありませんが、飛蚊症も少しはマシになりました。
あの時、1年あけず、言われた通り半年受診していたら、もっと良い結果になったことでしょう。
こと医療に関しては後悔することが多すぎます。
これをお読みになっていらっしゃる方にお伝えしたいのは、
おかしいと思ったらとにかく受診、です。
目でも、胸でも。
それがより明るい未来へ繋がります。
もちろん、これは私だけのこと。
私の身の上話です。
手術の内容も経過も人それぞれです。
でも、しなくて良い苦労をせずに済むなら、その手間を惜しむ理由はないと思います。
皆様、どうぞお健やかに。