乳がん闘病記(26)手術前検査(2) CT検査・歯科健診・乳房MRI
CT検査 2024年12月13日
この日は朝10時45分からCT検査の予約が入っていました。
予約時間の20分前に放射線科受付にという指示。
相方が送っていくと言ってくれましたが、だいぶ調子が戻ってきたのでバスでの通院。
事前に300~500cc程度の水分を摂っておくようにという指示があったので、水筒に白湯を入れてちょこちょこ飲んでました。
インバウンド客は一時よりは少し減ったようでトランクで身動きもできないということもなく、ようやく楽になったなぁ!と思っていたら…
なんだか左膝が熱い!
なに?何が起こった??
と思ったら、またやっちまいました。
水筒のワンプッシュ開け口がロックされてなくて、そこから…
ああ、夏にもそんな事があったなぁ。。ちっとも成長してへんなぁ私。
でも水じゃなくてよかった!まぁまぁ温かいわ
と前向きに前を向いてしれっとタオルで拭いて終了!
バスも時間通りに到着。
いつもの習慣で再診受付にカードを通すといつもとは違う表示。
「受信する科を選択してください」
あれ?今日は放射線科?乳腺外科?
と迷っていると、係の方が「検査だけなら機械は通さなくていいですよ」
たしかにそう書いてあります。
直接窓口に行けと。
私みたいなあわてんぼうが他にもたくさんいるんでしょうね。
いるはず!絶対私だけやない!
でも12月初めての通院なのでマイナ保険証を通さなくてはいけません。
結局直接窓口に行くわけではない、と。
そんなこんなでも30分以上前に窓口着。
程なく名前を呼ばれて検査室に入りました。
まずは着替え。
胸からお腹までのCTなので、ウィッグはそのままで大丈夫。
金属のついていない肌着、パンツですが、面倒なので全部脱いでパンイチで検査着に着替えました。
足元の壁にはなぜか波打ち際の画像があるCT。
靴を履いたままベッドに上がり、あとはなすがまま。
まずはベテラン看護師さんによる造影剤注入。
今回は肘の内側からでした。
ずっと腕の筋ぞいの点滴に慣れていたのでなにか新鮮な感じ。
そして生理食塩水がちゃんと流れているかをDr.が確認。
(前回その過程はなかった気が…)
バンザイの姿勢でいよいよ検査。まずはNO造影剤状態から。
「息を止めて」の声に合わせて息を止めるのだけど、そういうのは自分のタイミングでやらせてほしかったりする。
吸ってる途中で「止めて」と言われて、もっと吸いたかったとか思うし。
そして造影剤注入。
ああ、これよこれ!
一気に酔っ払ったみたいな、体中が熱くなる感覚!
「めちゃ熱いです!」
「大丈夫です、自然な反応です」
そして無事終了。
あとは造影剤を速攻流すために水を飲む、とにかく飲む!
お昼前に終わらないようなら、ご飯を食べて帰ろうかと思ったけれど、会計も支払いもサクッと済んで帰途に。
帰りのバスを待っている間にちょっとした出来事がありました。
バス停にずーっと停まったままのバス。
しばらくして白杖、サングラスの方が降りてきました。
そしてバス待ちの人の中に入ってきたので、そこにいた男性が「どちらまで?」と聞くと「四条烏丸方面」と。
男性は「烏丸ぁ?」と頭を抱えてルート検索。
その間、白杖の方はさっさとすぐに来たバスに乗り込みました。
私の乗るバスだったので、ええ?これ違うバスやけど?と思ったけれど、バスの中のアナウンスを聞いても降りる様子もなくて。
途中で乗り換えするのかな、先ほど降りたバスの運転手さんに、後ろのバスに乗るように言われたのかな、と思ってそのまま座席に座りました。
と、私より年上くらいかな、という男性がその白杖の方に触れて「ここ、座って」と言ったところ、わりと強い調子で
「勝手に触らんとって!声をかけてくれたらわかるんや」と。
あ!これTwitterで見たやつ!
目の不自由な方の身体にいきなり触れてはいけない。
私もその場で目を閉じたけれど、今いきなり体を触られたら怖い!
男性にとっては初めて言われたことかもしれないけれど、白杖の方にしてみれば毎日のように言っていることかもしれない。
気をつけないと。
で、言われた男性は、「人がせっかく親切に云々」なんてことを言うこともなく、穏やかに「自分は次で降りるから、降りる時に声をかけるし」と言って、次のバス停でその通り声をかけて降車されました。
私も右目の手術したりして、目のことには敏感になります。
自分の将来と合わせて、いろいろ考えさせられる出来事でした。
CT検査費用 7310円
歯科健診 2024年12月16日
全身麻酔のときに、ぐらついた歯があると歯が折れることもある、また口内に細菌があると肺炎を起こす可能性もあるということで、大切な手術前の歯科健診。
入院前日にクリーニングしてもらってきれいな状態で行くか、万一虫歯があった時のために早めに行くか。
迷ったあげく、麻酔医との面談の前に行くことにしました。
いつも無口な歯科医師の先生が、
「体調はいかがですか?」
「どのくらい動けるようになりましたか?」
と聞いてくるし、さらに
「歯磨きを怠ると歯茎の毛細血管から細菌が全身に広がってしまうので、気をつけてください」と。
ちなみに
「とても良く磨けてます」とのことでした。
朝一番の診察だったのに納豆を食べてしまったので、めちゃ丁寧に歯磨きして、フロスして歯間ブラシしてさらに歯磨きしていった甲斐がありました。
「虫歯も歯周病も口内炎もありません。ぐらついた歯もありません」
とお墨付きをいただきました♥
続いて歯科衛生士さんによる歯のクリーニング。
この歯がツルツルになる感じ、大好きです。
が!
最後のフッ素の泡を噛む(?)あればオエッてなりそうで苦手💦
次回は何時になるかわからないので、案内ハガキが来たらこちらから電話する事にして、無事終了。
歯ブラシと試供品の歯磨きを頂きました。
歯科健診&歯のスケーリング 2660円
乳房MRI検査 2024年12月17日
この日は午後4時前の検査だったので、昼食後ゆっくりと出かけました。
3時過ぎの受付は人も少なく、これならサクッと終わってさっさと帰れそう、そう思っていました。この時は。
指定時間よりも早めに着いたら早めに呼ばれて検査室へ。
前回と同じく、強烈な磁気を使うMRIならではの注意書き。
金属製のもの厳禁!
アイメイク、タトゥーダメ!
ヒートテック系のものもダメ!
ウィッグは?
前回どうだったかな?と思ったら、前回は抗がん剤治療直前で、毛がフッサフサの時でした。参考にならない。
看護師さんに尋ねると、ウィッグも帽子も取ってください、とのこと。
確かに注意書きにもそう書いてあります。
一応、金具を使っていないウィッグなんですけどね。
家族以外に見せたことのない、このビミョウなハゲ頭を…。
プラスナップの肌着、下はもちろん金属製のものは一切ないのだけど、ヅラも外せと言われるのなら、いっそ脱いでしまったほうがあれこれ考えなくていいのです。
そして造影剤点滴ルート確保。
男性が1人でやってきました。
そういえば検査室前の壁にポスターが貼ってありました。
働き方改革のため(多分/裸眼だったのであまりよく読みませんでした)、造影剤の静脈注射を検査技師が行うことがあります。
以前MRI検査のときは、点滴の針をいれるのに看護師さんを呼んでました。
今回はそれを検査技師さんが行うということでしょう。
左腕も抗がん剤にやられて使える血管があまりなくなってきてるようで、血管選びに四苦八苦されてました。
その前の週の金曜日に、CT検査で生きのいい血管を使ったすぐなので、その近くを発掘したようです。
すぐチックンされるのかと思いきや、誰かに声をかけて、白衣の男性ともう1人の男性がやってきました。
贅沢にも男性三人がかりで点滴ルート確保?
結局Dr.がやるん?とおもっていたら、最初の男性(多分技師さん)がトライ。
もしかして、医師監修のもとに、ってことなのか、はたまたまだ不慣れなので医師がついているということなのか。
「チクッとしますよ」
は嘘でした。
グサッと来ました。
その後のぐりぐりもめちゃ痛かったし。
「いたくないですか?」と聞かれると
「大丈夫」と答えるしかないでしょ、すでに針が入ってるんだし。
「では水を流してみますね」
「はい、お願いします(痛いんですけど)」
にしても、ものすごい時間かかるなぁと思っていたら…
「すみません、ちゃんと通らないので、一旦外してやり直しますね」
あらら。
私のこの体、いかようにも実験台として使ってくださいな、の心境なので再び「お願いします」
「チクッとしますよ」
またしても嘘!
全然チクッとしませんでした。
血管グリグリの痛みも全くナシ!!
「全然痛くないですよ、お上手です」と声がけして、ルート確保は無事終了。
ここからまた女性技師さんの案内で検査室へ。
機織り機のような、輪転機のようなガッタンガッタン音が鳴り響く中、あの胸骨が痛い2つ穴のあいたベッドにうつ伏せに。
と、ところが!
先月痛めた左の肋骨、ようやく治まりつつあったのに、このヘンタイベッド()に乗ろうとした瞬間、またしても激痛。
でもここまできてやめるわけにもいかないし、とりあえず、左肋骨が痛いことだけ伝えて(言われてもどうしようもないでしょうが)、2つの穴に乳房をうまい具合に納められ、胸骨とみぞおちの痛みに耐えながら、検査が始まりました。
どこからこんな音が出てるん?ってくらいの工事音。
ヘッドホンをつけてはいるけれど、そこから何か音楽が流れるでもなく、遮音装置としても弱いっ!
それに、顔の位置合わせに失敗しておでこが当たる位置が下すぎて息苦しさもある。
すると…
「画像がブレてしまってるのでやり直しますね。深い呼吸じゃなくて浅い呼吸で体が動かないようにしてください」
や、やり直し?ならせめて顔の位置だけでも変えたい!
という希望もむなしくサクッと始まる第二弾。
「はい、今度は上手く撮れました。次は造影剤を流して撮影します」
「お願いします」
☆これらの会話中、私はずっとうつ伏せのまま。顔を上げたい!顔の位置を直したい!!
造影剤入り検査も無事終了。
点滴が外されると女性技師さんお一人だけになり、前をはだけた検査着をきちんと着なおして更衣室へ。
ちょっとしたトラブル続きで思いのほか時間がかかりました。
でも、4時半くらいになると会計待ちの人はほとんどなく、会計処理という名のポイ活も終わり、帰途へ。
帰りに入院に必要なものを買って帰るつもりが、うちの近くになると真っ暗になってきたのでそのまま帰宅しました。
なんだかどっと疲れましたが、これで術前検査は全て終了!
翌々日の主治医との面談の時には結果も出揃っていることでしょう。
背中や肋骨の痛み、もしかして骨転移?とか思わなくもないのだけれど、そう言う事態なら、何か連絡が来るだろうと。
常に最悪の事態を考えておく楽天家っていう矛盾。
乳房MRI検査費用 6190円