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人という字は一人でも作れるかもしれない。ヨシタケシンスケ展で考えたこと

ヨシタケシンスケ。
学生の時に授業で紹介されてちょっと気になる存在だった、あのヨシタケシンスケの展覧会があるということで1人で行ってみた。

でも最近かなり疲れていて、子供の絵本で有名だし、陽気な展示を見たらもっと疲れるかもと、会場に入る1秒前まではもう帰ろうかと思っていた。
でもそれは杞憂だった。
ヨシタケシンスケは「陽気」ではなかった。

一番最初のブースで何やら面白そうな被り物がたくさんある…子供向けの面白い被り物か?と思い「人という字」という被り物の説明を見てみると、

「1人でも生きていける」という説明。その手があったか!!確かに1人でも生きていける!…とはならなかった。

歩くのが困難かもしれない

それから「オーロラ」という被り物は、
「右上の穴からケチャップ、左上の穴からマヨネーズソースを注入する。
内部で混ざり、肺の中がオーロラソースで満たされることにより、死に至るという一種の自殺装置。」

パキッテの中身と思ったけどあれケチャップとマスタードか


オーロラソースで自殺するっていう発想にどうやったら至るのか、純粋に疑問に思った。
ヨシタケシンスケはオーロラソースが好きなのかもしれない。

でも私は高千穂牧場のカフェラテが好きだけど、高千穂牧場のカフェラテで窒息死したいとは思ったことがない。
ヨシタケシンスケはオーロラソースが嫌いなのかもしれない。

ヨシタケシンスケはオーロラソースが好きかもしれないし、嫌いかもしれない。

他にも陽気とは言い難いがくすっと笑える展示をたくさん見て、色んなことを考えて、確かに私は会場に入る前よりも少し楽しい気分になっていた。

会場を出る前の最後のヨシタケさんからのメッセージ。

「たのしいことをかんがえるれんしゅうを、いっしょにしようではありませんか」

そうか。楽しいことを考えるためにも練習が必要なんだな。
でも逆に言えば練習さえすれば陽気でなくても
楽しいことをどんどん思いつけるようになるかもしれないということだ。

ポジティブシンキングという言葉より、楽しいことを考える練習の方がなんかいいな。なんでだろ。
練習っていう響きが習い事みたいで好き。
習い事のやればやるほど上達して面白くなるところが好き。

今日から私も楽しいことを考える練習をしようと思うと思えた。

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