世界中のコーチ地獄説【日めくりカレンダー日記】2020.05.12
・Youtubeに何かを教わることが、めちゃめちゃ増えた。
・なんてたって、わかりやすい。
・わかりにくい人もいるけど、わかりにくかったら、他のコーチを当たればいい。
・それにかかる秒数が10秒くらい。
・ふと考えると、いま、世界中の「何かを教えること」を生業にしてる人にとって、とんでもない地獄な気がしてきた。
・世界中の最高峰のコーチに無料でアクセスできすぎる。
・だいたいのことの、超わかりやすいレクチャー動画は、Youtubeにある。
・Fコードの弾き方とか、ふわふわオムレツのつくりかたとか、正しいプランクの仕方とか。
・もちろん流派があって、正しさが一つじゃないことばかりなので、「好み」がでかいけど、それでも、ある程度は実力差みたいなものが浮き出てきている。
・逆にいうと、有名塾で教えてるからと言って油断できないし、超ローカルなテニススクールで教えていてもチャンスがある。
・ここに困ってますよね?ここにつまづきますよね?をどれだけ想像できるか勝負になっている。
・逆にこっち(何も教えられるものなんてなくて、ただただ享受する側)からすると、ありがたいことこの上ない。
・逆にいうと、ありがたすぎて、ただこの感覚に慣れすぎて、ありがたさがわかってない。
・そしてスポーツはやっぱり生じゃないと教えられないこともたくさんある。
・この歳になって、ポジティブな、当時の自分が聞いたら目ん玉飛び出ちゃうなってことも結構ある。
・けどここに至るまでが超緩やかな道だから、目ん玉は全然飛び出ない。
・同級生の背が伸びたことに特に気づかないのに、おばあちゃんに会うと成長っぷりにビビるのと同じように、1mm単位で進んでいる。
・そんなふうにして、ありがたさや、前に進んだことを実感することって、差分でしかないから、意外と気づけない。
ギターのスクールにいろいろ通って、結局どの先生とも合わなかったな、という感覚があれば、YouTubeのあまりのありがたさに泣いちゃうかもしれない。
・スマホなしの待ち合わせがうまくいかなかったときのめんどくささを知ってるから、いまのラクさがわかる。
・どっちがいいとか悪いじゃないけど、そういう感覚を日々失ったり得たりしてるんだなーって思った。
・おわり。
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