中学の同級生、世界トップ自動車メーカーのエンジニアとの話

何年かぶりに中学の同級生に会い、食事と会話を楽しんだ。中学3年で同じクラス、毎日顔を合わせてバカなことを言い合っていた。高校は隣で、大学は隣の県。彼の就職先は、世界トップの自動車メーカー。10年後の車を作っている。

社会人になってからは、住んでいる場所は遠く離れ、お互いに家族ができてなかなか会う機会が持てなかった。その間、彼はメーカーのエンジニアとして研究所、本社と渡り歩いていることは、SNSから見ていた。そんな彼と久々に会って、どんな話になるのやらと楽しみにしていた。

今は未来の電気自動車の開発で、仕様を固めてパートナー企業に部品を作ってもらい、実験して性能評価をしている。メインは熱対策で、少しでも改善して燃費を良くすることで電気自動車の航続距離を伸ばすことが最大の使命だそう。

それを聞いて不思議な気持ちになった。メーカーのエンジニアは、やっぱり車を作っているんだと。当たり前のことなんだが、不思議な気持ちになった。何で不思議な気持ちになったかすぐにはわからなかったが、徐々にわかってきた。

世界トップの自動車メーカーは、今でも車を作るのだ。世界一の性能の車を。そこで聞いてみた、『その車を欲しい人は誰?』と。『誰が欲しいかわからないが、買ってくれる人はたくさんいる』と返ってきた。

【世界トップ自動車メーカーであれば、作れないものなんてない】と私は勝手に思っていて、超がつくほど頭の良い人たちと超がつくほど努力家の人がたくさんいて、だったら車以外にも色んなものを作ったら良いのに、と思った。

電気自動車の課題の1つは電池であり、電池がなくなれば熱対策も楽になるそう。であれば、電池がない電気自動車を作れないか、と聞いてみると、やり方は色々あって、考えている人はいるとのこと。でも、それは実現しないだろうとも。なぜなら、企画が進むにつれてできない理由が積み重ねられていくからだと。なんともったいないことか、優秀な人材と財力、その他諸々の無駄遣いになっていないだろうか。。。

この一連の話は続き、その先は宇宙や地中の話になって、結局は中学の時のようにバカ話をしていたのかもしれない。それはそれで良かった。20年経っても変わらないお互いであることが確かめられた。

蛇足だが、彼は家計管理をExcelで自分でまとめているそうで、一方、私がマネーフォワードを使っているというと、そんなアプリ知らない、使って怖くないのか?と聞かれた。私は、まだマネーフォワードや、そもそもアプリで家計管理をしようとしていない人がいることを知り、貴重な体験ができた。

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