風の時代の住まい ①都市部編
衣食住などというように、
人間にとって住まいは生きる上で絶対必須のもの。
雨風をしのぐ意味でも大事だが、住まいとはその時代の人のあり方、マインドセット、文化文明、思想体系等如実に表すものでもある。
車の選択等に各人のパーソナリティが少しなりとも垣間見えるように、
家もまたその人となりや時代観や思想を表すもののうちの一つだと言えよう。
住まいにフォーカスを当てて土・風の時代を比較していくなら、
ある意味、土の時代は住まいについては非常にエポックメイキングな時代であった。
土の時代は、実は人類が有史以来初めて「高層物件に住んだ」時代でもある。
それまで人類はマチュピチュ等「高地」にすんだことはあっても、
海抜0とか10mなどのところに高層マンション・高層物件をたてて住んだことなど皆無だった。
高層建築?とされる出雲大社のかつての本殿は地上48mのところにあったとされ、また、鎌倉や奈良の大仏等も相当に”背丈”があるものではあるが、あれらはお社であり像であり、住まいではないのでここでは除外するものとする。
ここでは風の時代の住まいということで、まずは都市部編について考察を進めていこうと思う。
後半以降(次回以降)に今度はpost urbanの行き方を含め、都市部以外の話を書き進めていくつもりだ。
さて、建築・住居の話に本筋をもどそう。
土の時代は”積み上げていく時代”と繰り返しいろいろなところで行ってきたが、工法・建物においてもそれは”変わらず”健在で、人はいろいろなパーツを積み上げていくことで”高層建築”をつくれるようになった。
古くはエンパイヤステートビル・クライスラービル・最近だとブルジュハリファ・東京スカイツリー等も時代を象徴する高層建造物に含まれるだろうか。
土地を有効活用するために、垂直に、高さを足していくことにより、
同じ広さの土地の中に、より多くの人が住めるようになった。
加えて、極力同じような間取りでモジュール化することにより、
現場の手間と材料費を抑え(設計も)時間・コスト・諸々を圧縮することにも成功しているので、ある意味高層建造物はエンジニアリング技術の結晶であるとも言えよう。
(個人的にはあのエレベーターの静音性とか、高層物件の内部でパーツパーツがしっかりと”隙間なく”組み上がっているのがすごすぎる!といつも思ってしまう)
- 職場と近いところに住まう、住職隣接を叶える。
- 見晴らしのいいところに住む。
- 同じ建物内にジム・スーパー・保育園があるメガ物件もあり、建物から出ずともに諸事が完結する、利便性。
- 宅配ボックス・集合ゴミセンターがあるというユーティリティ性。
木造建築等では得られない高い防音・機密性
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風と星の道が交わるところ 2.0 -星学研究ラボ-
2020年より突入する風の時代。 その風の時代の生き方や 風の時代を生き抜くスキル、 マインドセット、 そして 風の時代に必要となるセン…
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