疑わないという強さ

ワンピースのを久しぶりに読んだ。僕の好きなシーンは、ルフィが女ケ島でレイリーに覇気を学ぶシーンだ。新世界に入ったばかりのルフィは、超人的とも言える力を使うレイリーの力に驚き、圧倒される。その時にレイリーはこういうのだ。
「疑わないこと それが強さだ。」と。

レイリーの話た強さとは、武力のことだと思うが、現代社会では様々な強さがある。経済的な強さ、肉体的な強さ、精神的な強さ。などなど。
それらを彼の言葉で説明するならば、それは資産を疑わないこと、身体の疲労を疑わないこと、自分自身を疑わないこと。

疑わないことは、裏を返せば信じることだ。自分の根性、運命、人生、業。何かを信じて先に進むということは、力になるのだ。
それがたとえ盲目的だったとしても。

大学生として生活し、学んでいく中で、様々なことを疑う癖がついてくる。「教科書は全てじゃない」と言われ、批判的読解力が求められ、疑うこと=学問という形式が自分のなかで形成されていく。アカデミアという特殊な体系の中では疑うことが一種の理想的な姿である。

小学校の卒業式でGreeeenの「遥か」を歌ったことを覚えている。その曲にこんな一節が出てくる。

信じることは簡単なこと
疑うよりも気持ちがいいね

Greeeen「遥か」より

小学校6年生という、可能性を大いに秘めた年頃で、高らかに唄った遥か。
残念ながら、僕は今は何も信じられていない。

でも、明日から、いや今から自分を信じようと思う。きっと自分は何かを成せると。きっと自分の今の努力はどこかで何かに結びつくと。
それはきっと気持ちの良いことで、僕を強くしてくれるだろう。

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