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なぜ銭湯巡りをしているのか

御多分に漏れずコロナ禍のサウナブームを追いかけ、2020から2022にかけて既存・新規施設を巡り、有名なアウフギーサーによるロウリュイベントもある程度体験し、新鮮な驚きも薄れてきたころ、川崎市と大田区共同主催の銭湯スタンプラリーが開催された(2022.7.1~10/E)。

4か月で68の銭湯を巡らせる異様な企画。一か月あたり17だから二日に一回以上のペースで銭湯に行かなくてはならない。しかも川崎とか無駄に縦長いしアクセス悪い銭湯多いし。そもそも真夏に銭湯て。

しかし完走者のアワードがフィンランド大使館パーティへの招待券というのにつられ、最初から完走する気満々で臨んだ。走り出してみると各銭湯の個性がこんなにも様々なのかと、スパ銭の湯舟やサウナ施設のロウリュにはない味わい深さ、地域密着した社交スペースとしての設計の創意工夫・個体差に次第にとりつかれていった。

22.10に完走すると、68の銭湯の中でもオカワリしたい銭湯が出てきて、クリアしたRPGのやりこみ要素を拾っていくように2週目を始めた。初回訪問でスルーしてしまった川崎の日の出おふろセンターの「大師コース」のリベンジを達成したり、スケールのでかい露天のウォーターパールをオカワリしたく高津区の松の湯に足を運んだり(惜しくもその後閉業)。

2週目のRPGに何かを求める私を見て、ある人は「湯~治郎さんは葬送のフリーレンですね」と言った。この時点でその漫画は読んでなかったのでピンとこなかったが、今思うとまったく的確である。

2週目を楽しんでいる間に、東京の各区でそれぞれスタンプラリーを開催していることがわかってきた。品川区ラリーで富士見湯、宮城湯、新生湯あたりを発見したころには完全に銭湯オタクの世界に足を踏み入れた自分に気が付くのであった。

気づけば東京銭湯お遍路ノートの1冊目が終わりに近づき、全部で5冊分の広大な東京銭湯ワールドが目の前に立ち現れたのであった。

東京都全体440弱(いまや。かつてはその倍以上!)と各区のスタンプラリー。"The Big Rally and Small Ones"として攻略に挑んでいる。


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