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楽しければ自ら学び出す

「学び」って、本来自ら求めていくものですね。

例えば、小学生の絵の具の活動です。
絵の具を付けた筆で、大きな紙の上で自由に線を引くように動かしていきます。
途中に〇があったり□があったりすれば、ぶつからないようにくねくねと線を描いていきます。
筆で線を描く心地よさと自由に線を描ける楽しさで、どんどん活動を進めていきます。
活動を進めていくと、子どもたちはいろいろなことに気がついていきます。
「あれ、途中で絵の具がかすれちゃう」「○○ちゃんは長く線が描けるのに、ぼくはすぐにかすれちゃう。」
ここで、絵の具に混ぜる水の量に気づく子もいます。濃い絵の具はすぐにかすれてしまうけど、水を多く混ぜた薄い絵の具は、長く線を描けます。
気がつかなかった子も「水をいっぱい混ぜると長く引けるよ」との友だちの言葉で
「ああ、そうか!」と気がつくかもしれません。

たくさん描いていくと線が重なってきます。
「色が重なったところは、違う色になっている」「色が混ざったのかな?」
「いろいろな色が重なるときれいだね」
もちろん、こんな言葉は子どもからはほとんど出てきません。
でも、きっと活動しながら、こんなことに気づいて、自分の中で感じているのだと思います。

絵の具を付けた筆で、紙の上に線を描いていくという活動だけでも、
その活動を通して、子どもたちは様々なことに気がつきます。
時には、「なぜ?どうして?」と疑問に思うこともあるでしょう。「もっと他にもやってみたいな」と
さらに活動や追及への意欲を表すこともあるかもしれません。
子どもたちの学びへの欲求に寄り添っていくことが自ら学ぶ姿勢を育むのではないでしょうか。

まずは、楽しい活動を提供してあげることです。
図工ならば、それが題材となります。

楽しければ、子どもはどんどん活動を進め、いろいろなことに気がつき、自然と自ら学ぶ姿になっています。
こんな「学び」の姿なら、子どもたちは楽ししい、面白いし、活動すること、学ぶことが好きになるのではないでしょうか。
自ら活動し、自ら学んでいれば、「なぜだろう?」「わからない。」「もっと知りたい」・・・と
教えるのは、子どもたちが「教えて欲しい」と思うようになってからでいいですね。

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