閉所恐怖症
実は、閉所恐怖症である。
大学生の頃から電車、タクシーやバス、人の車が怖くなっていった。出られなくなるという恐怖。特に暑かったり、窓がなかったり、空気が入らない状態になっているとさらに怖い。渋滞で進まなかったらどうしよう、電車が止まったらどうしよう、と想像が膨らみ息が苦しくなる。
10分乗り越えられれば平気になるのだが、一度陥ると、もがきたくなる、降りたくなる。死ぬんではないかと思う。
トイレに行けない恐怖も交じっている。
どうしてもそのような乗り物などに乗るような時は、飲み物の持参は必須で、トイレも必ず済ます。小説やイヤホンも必要。万が一のために。
歳を取っても治らない。
昨日は職員数名でハイエースに乗らなくてはならなくて、20分くらい大丈夫だろうと高をくくっていた。幸いなことに助手席をゲットし、ペットボトルの水も手に入った。
しかし照りつける太陽、なかなか涼しくならない車内に、逃げられない恐怖が襲い、一瞬吐き気をもよおした。
まあなんとか会話を持ち出し、目的地まで持ち堪えたのだが、情けなくなった。
まあしかし、これはまだいい方。
半年前ぐらい。行きつけの美容室のサービスの低下から美容室を変えようと思い、近所のおしゃれなところに頑張って予約をした。しかし座るまで完全に忘れてたのだ、散髪台から逃げ出せない恐怖を。
その店はおしゃれすぎてはめ殺しの窓だった。しかもケープ巻かれてからも、他のお客さん対応で相手にされず、緊張ですでに暑いし、水もないし、ますます不安が募った。一度トイレもお借りした。気合いを入れろ、気合いを。
しかしおしゃれな店長とのカラーのやりとりもなんだかギクシャクして噛み合わず、汗が吹き出した。帰りたい。動けない。カラーリング始まったら終わる。なんでこの店にしたんだろう。なんで行きつけの店を愛さなかったのだろう。
そんな表情をしていたら、店長さんから「お客様、顔色が悪いですよ。今日はやめた方がいいと思います。」と言われてしまった。
ありがとう。僕を恐怖から解放してくれて。
マジで恥ずかしかった。なんでこんな情けないのだろうと思った。病気なのだ俺は。極度の閉所恐怖症なのだ。
こんな病と一生付き合って行くしかないのか。
と、凹むこともあります。人間だものね。
次回、発汗恐怖症編へ続く。
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