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書評を書くにあたって、そもそも書評について理解しないと

大学院の課題で書評を書くのですが、そもそも”書評”って何?読書感想文と違うの?って疑問が湧いてきました。ここを解消しない限り書けないので理解をしていこうと思います。論文を書いていく上でも、読んだ本をまとめていく作業は大事なのでこの機会を通して素地を身につけていこうと思います。

ちなみに、ゼミの子たちには本を読んでの感想や感じたことを下記のように書いてもらっています。

①本のタイトル
②概要
③気になったところ、気づいたところ
④よくわからなかったこと、疑問
⑤日常に取り入れていくとしたらどんなこと?(具体的でもマインドでも)
⑥次に学びたいと思ったこと
※ここの内容によって、てっちゃんがお勧めを紹介できるかも"
⑦自分が選んだ創造的読書のコツについて、いかしたことなどあれば
⑧その他(自分用のメモ)
例)ネガティブ・ケイパビリティ
①本のタイトル :ネガティブ・ケイパビリティ

②概要 :どうにも答えの出ない対処のしようのない事態に耐える能力=ネガティブケイパビリティについて、医療、教育、日常の中で必要な理由や歴史について

③:気になったところ、気づいたところ "・目の前に訳のわからないもの、どうしていいかわからない時ほど脳みそは停止。→居心地が悪い。だから早くなんとかしたい!結果、ノウハウやhow to本が広がってる(それも大事な面もある)
・ポジティブケイパビリティ=問題解決のための教育
問題解決があまりに強調されると、まず問題設定の時に、問題そのものを平易化してしまう傾向
・答えの出ない問題を探し続ける挑戦こそが教育。「他人のゴールには絶対たどり着けない。お前がテープを切れるのはお前のゴールだけだ!」
・宙ぶらりんの状態に耐える=U理論のプレゼンシングの前らへん

④よくわからなかったこと、疑問
今の学校教育はポジティブケイパビリティを鍛えさせすぎてる?
→意図的にこのネガティブケイパビリティを身につけるための機会を作るには?大学の授業で実際にできる?
一歩間違えると放置に?

⑤日常に取り入れていくとしたらどんなこと?(具体的でもマインドでも) "・当事者研究のワークショップをやるときの、自身のマインドセットとして
→身の上相談とネガティブケイパビリティ
・解決できない問題にじっくり耐える(解決できない問題の方が多い)
・研究に必要なのは「運、鈍、根」
・アクションしながら、そこから見える先に動いて行く。"

⑥次に学びたいと思ったこと
当事者研究とのつながり

⑦自分が選んだ創造的読書のコツについて、いかしたことなどあれば "ラフに読む、
書き込み(kindleなのでラインを入れながら)"

⑧その他(自分用のメモ) "『トランジション』って本ともつながるところあり。
カネヴィンフレームワークのカオス
苫野さんの『教育の力』、『勉強するのはなんのため』"

こんな感じに簡潔にまとめてものはやってましたが、もう少し長めの書評は書いてなかったなと思い、改めて整理して見ました。


①まず辞書で定義を調べてみました。

定義をしっかり持てば、自分がいま、何を書いているかを忘れることはない。

田中(2019)『読みたいことを、書けばいい』第1章 その4 定義をはっきりさせよう から

田中(2019)『読みたいことを、書けばいい』からの引用です。定義をしっかり持つことで、ぶれずに書いていくことができます。

早速調べてみると

〘名〙 書物の内容を批評、または、紹介した文章。
                         精選版 日本国語大辞典
主として新刊書籍の内容を批評すること。通常、著者紹介、内容の紹介や分析、客観的位置づけなどが行われるが、印象批評の色彩が強いものや、なんらかのカテゴリーやテーマを設けて類書を選択・比較するものも含まれる。
                        日本大百科全書(ニッポニカ)

ポイントは批評することのようです。

②批評と批判の違い

さてここで新たな疑問が。批評と批判の違いです。

「批評」良い点も悪い点も同じように指摘し、客観的に論じること。「習作を友人に批評してもらう」「文芸批評」「批評眼」

「批判」は本来、検討してよしあしを判定することで「識者の批判を仰ぎたい」のように用いるが、現在では、よくないと思う点をとりあげて否定的な評価をする際に使われることが多い。「徹底的に批判し、追及する」「批判の的となる」「自己批判」
                               goo辞書より

良い点も悪い点も両方述べていくことが大事なのですね。

③課題の書き方について

今回、課題としては、書評としては
1)要約
2)個人の感想
の書いていくことになっています。

個人の感想部分を批評的に書いていくことが求められているわけですね。

書いていくための流れで参考になるサイトを調べてみました。

コツは、まずは感じたことを箇条書きにする

まず、書評を書く対象の本を読んでいる時点で、面白い、魅力的だと感じたところや疑問を感じた部分には、読みながら付箋でマークをし、ノートに箇条書きに書き出していくとよいでしょう。付箋とノートに対になる番号を振っておくと、後で付箋と箇条書きの突合せがしやすくなります。

この時点ではボリュームを考えて抜き出しを制限することはしなくて大丈夫です。読み終わった後でどの部分について書評の内容に採用をするかを考えていけばよいでしょう。

実際に書く段階になったら箇条書きのメモから採用するものを決め、作品のその部分を読み返して肉付けしていくとよいでしょう。

 書評とはなにか 書評を書くときの注意点とコツ 読書感想文との違い から抜粋

まず読む。大事だと思うところにチェック。そのあと抜き出して自分の言葉で書いてみる。ここが大事そうですね。

④要約について

こちらの文章の要約について書かれているサイトがわかりやすかったです。

要約の方法

もとの文章から、すぐに要約を作くるのは難しい。文章を要約する場合には、要約の文章を書く前に、いくつかの作業が必要になる。

文章を要約するときには、次のような手順がよいだろう。

1:文章を段落に分ける
2:段落の中心文を見つける
3:自分のことばでまとめる

                              文章の要約より

当たり前っちゃ当たり前のことかもだけど、読んですぐに要約を書くのは難しいですよね。慣れてる人はともかく、普段文章を定期的に書いてない僕はまずは上記のような段階を経て書くのが妥当だと思いました。

読み方、まとめ方として

①:読みながら中心文と自分がおもろい、疑問、納得する、しないと思ったところをチェック。

②:章ごとまとめていく(要約は中心文、個人の感想部分はおもろいと思ったところ。あと批評的に書くために納得できる、できないを踏まえて)
→章からさらに細かくしてまとめることも。

③:②をがっちゃんこして全体の要約とする。(つながりや文章におかしなところはないかチェック)

ができたら良いってことですね!

ちゃんと分かってるようで分かってなかった自分です。

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