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ガッツポーズをやめた今宮選手

勝負ごとで勝負がついた時に、勝者は喜び、敗者は悔しがる。
こんな時に、勝った選手、負けた選手が、どう振る舞うか?
いろんな意見や考えがあるなぁと、最近特に思います。
そういう場面で、僕がとても印象に残ったシーンがあります。


▼ 上げかけた拳はそれ以上上がらなかった

もう、少し前の話になります。
ホークスとイーグルスの試合は、ホークスがサヨナラで勝ちました。
サヨナラのホームを踏んだのは、ホークス今宮選手。
ホームインした後、飛び上がって拳を天に突き上げようとしました。
でもその拳は、今宮選手の肩口まで突き上げられた時点で、今宮選手はそれ以上、上に突き上げることを辞めました。
同時に、一度は飛び上がった身体も、その後は、何事もなかったかのように、たんたんとしていました。

今宮選手の視界に入ったのです。

マンウド下で、膝を着き、項垂れているイーグルズの岸投手の姿。

その姿が視界に入り、今宮選手は、歓喜のガッツポーズを途中でやめたのでした。


▼ 僕はこういう選手が好き

アスリートの感情の現し方、表現の仕方には、いろんな考えがあるのだろうし、いろんな意見があるのだと思います。

激しく感情を爆発させる選手もまた、多くのファンの心を打つことも、事実でしょう。

でも僕は、あの、今宮選手の振る舞いが、今も忘れることができないシーンとして、強く強く記憶に残っています。

僕は、こういう選手が好きですねぇ。

自分の感じる大きな歓喜の中にあって、相手のことに心を致すことができる。
間違いなく僕にとっては、応援したくなる選手、です。

勝って喜ぶ、負けて悔しがる。
当然の感情だと思いますが、それを外に向かって表現する時、ほんの少しでも、相手のことを慮ることができる。

そういう選手に、なって欲しいなと思います。


以上でーす。

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