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【配信コラム】#EDDIEのかく語りき 第15回/AppleTV+最前線『チェンジリング〜ニューヨークの寓話』/ピックアップ映画/#推しのゴジラ映画 特集

みなさん、こんにちは、こんばんは。

さて、今回のnote記事は僕の𝕏配信スペース「#EDDIEのかく語りき」15回目の配信まとめです。

トピックとしては、AppleTV+最前線でドラマ『チェンジリング〜ニューヨークの寓話〜』をご紹介。

EDDIEのピックアップ映画では『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした(通称:つんドル)』と『キリエのうた』をご紹介。
さらに、『ゴジラ-1.0/ゴジラマイナスワン』公開を記念して𝕏で募集したハッシュタグ「#推しのゴジラ映画」の特集をいたします。

#EDDIEのかく語りき 第15回トークテーマ

2023年11月5日(日)22時〜𝕏のスペースで配信した「#EDDIEのかく語りき」第15回目のトークテーマについてまとめていきます。
細かい話は配信の方で語っていますので、アーカイブを聴いていただけると幸いです。


①EDDIEのピックアップ映画/映画『つんドル』『キリエのうた』

◆『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした/つんドル』

元「SDN48」のメンバーで作家として活躍する大木亜希子が自身の体験に基づいて執筆した小説を、元「乃木坂46」の深川麻衣主演で映画化。

元アイドルの安希子は、幸せで充実した人生を歩んでいると自分に言い聞かせながら日々の仕事に励んでいた。しかし、ある日の通勤途中、駅で突然動けなくなってしまう。メンタルを病み会社を辞めることになった安希子は、仕事もなく、男もなく、手残り残高は10万円という厳しい現実に直面する。そんな時、友人から、都内の一軒家でひとり暮らしをする56歳のサラリーマンとの同居生活を提案される。予想外の提案に戸惑いながらも安希子は、ササポンと呼ばれるその中年おじさんとの奇妙な同居生活を始めるが……

2016年まで「乃木坂46」のメンバーとして活動し、実際に元アイドルの経歴をもつ深川麻衣が、主人公の安希子役を務めた。ひょんなことから安希子と同居生活を送ることになる56歳サラリーマンのササポン役を俳優の井浦新が務めた。監督は「月極オトコトモダチ」「シノノメ色の週末」などで注目される新鋭・穐山茉由。

映画.comより

この映画は物語的に抑揚が少ないので、人によっては退屈するかもしれません。ただ、人生において壁にぶつかってもがいている人には刺さるんじゃないかなと思います。

というのも主人公は元アイドルで、現在はライターとして勤務する会社員。彼女には彼女なりのこだわりや夢があり、アイドルをしていたということで、人よりも秀でたい欲求に駆られているある意味野心的な女性なんですね。

しかし、とにかく頑張りすぎる彼女はメンタルを病んでしまい、会社に行けなくなり仕事を辞めることに。給料がもらえるという安定的な立場にあった彼女は残高10万円で過ごすしかない苦境に立たされるわけです。

公開後の感想を眺めていて、ポツポツとみられたのが「そんなに詰んでないじゃん」「10万円あれば生きていける」みたいなものですね。
ただ、これは彼女の物語であり、夢に向かって人とも会う必要あるし、軍資金として10万円は心許なさすぎるんですよ。単純に生きるための生活費としての10万円でなく、彼女自身がさらに高みを目指すためには10万円じゃ足りないわけです。
つまり、映画の伝えたいメッセージまでタイトルに引っ張られすぎない方が良いということです。

彼女は周りに実は恵まれているんだけど、そんなささやかな幸せに気づけず悲劇のヒロインとして自分自身をみているんです。だからどんどん焦って、自分より前を行く人には遅れをとっていると焦り、自分よりも下に見れる人がいれば優越感に浸るという具合ですね。
この物語においてキーパーソンは間違いなく、井浦新演じるササポンなんです。彼が放つ「テキトーでいい」のようなマイペースな一言が生き急ぐ彼女のブレーキとなるわけです。
しかし、それ以上に重要なのは元から繋がっている彼女の友達の存在です。彼女には学生時代、アイドル時代からの友人である2人がいて、彼女のセカンドキャリアの支えとなっていくわけです。

常にそばで支えてくれているのが親友のヒカリ(松浦りょう)、学校で一番人気の美人から今は婚約が決まり幸せの一歩を進み始めた景子(柳ゆり菜)。こんな人たちがそばにいてよかったと再認識するために、彼女はササポンとの生活の中でそのささやかな幸せに気づき始めるわけですね。

◆『キリエのうた』

「スワロウテイル」「リリイ・シュシュのすべて」の監督・岩井俊二&音楽・小林武史による音楽映画。

石巻、大阪、帯広、東京を舞台に、歌うことでしか“声”を出せない住所不定の路上ミュージシャン・キリエ、行方のわからなくなった婚約者を捜す青年・夏彦、傷ついた人々に寄り添う小学校教師・フミ、過去と名前を捨ててキリエのマネージャーとなる謎めいた女性・イッコら、降りかかる苦難に翻弄されながら出逢いと別れを繰り返す男女4人の13年間にわたる愛の物語を、切なくもドラマティックに描き出す。

2023年6月に解散した人気グループ「BiSH」のメンバーとして活躍してきたアイナ・ジ・エンドがキリエ役で映画初主演を果たし、主題歌「キリエ・憐れみの讃歌」を歌唱するほか劇中曲として6曲を制作。「SixTONES」の松村北斗が夏彦、「リップヴァンウィンクルの花嫁」の黒木華がフミ、「ラストレター」の広瀬すずがイッコを演じる。

映画.com

178分の長尺、岩井俊二、鑑賞前の賛否両論真っ二つ。不安でした。
しかも村上虹郎を除き、愛着のある俳優がさほど出演しているわけでもなく、アイナ・ジ・エンドのこともこの映画まで知りませんでした。

しかし、映画が始まった途端、その思いが杞憂に変わりました。
アイナ・ジ・エンド演じるキリエという路上ミュージシャン。独特の歌声とその響き渡る声量に引き込まれ、一気にその物語に没入。
あとは13年間のキリエの境遇を時系列をバラバラにしながら見せていく構成です。ここが好き嫌いが分かれる要因になっている気がしました。

正直時系列をバラバラに演じる仕掛けは決して上手くはありません。物語的に必ずしも、場面切り替わっての次のシーンに繋がっているわけでもないからです。
ただ、少しずつキリエの過去が明かされていくにつれて、彼女自身の不遇に感情移入をする仕掛けになっていました。

かなり歪な構成と作風で、広瀬すずが一人二役を演じているのもあまり意味をなさないというか、同じ俳優を使う必然性はないと感じました。とはいえ、これまでの岩井俊二作品、そんなに多くは観てませんが、『ラストレター』も広瀬すずが違う人物で一人二役していたりもしたので、一つの作家性とも言えるかもしれません。

あとは音楽の持つ力、ずっと一人ぼっちで、誰かと繋がっても法律によって引き裂かれ一人ぼっちになるという繰り返しだったキリエにとって、終盤になるにつれて路上ライブ仲間ができていき、大切な人ができていくという過程を描くには178分が十分に機能している作品でした。

法律というのはあくまで人間が作ったもので、誰かにとって都合よく作られている一方で、弱者にとっては都合が悪く作られているものです。だからこそ、「法律は守らなければならない」のは当然ながら、それでも主人公が不遇すぎると同情せざるを得ない状況を生み出しているのは感情移入のさせ方が実に巧みだと感じました。

❷AppleTV+最前線/ドラマ『#チェンジリング/ニューヨークの寓話』

今回のAppleTV+最前線では、ドラマ『#チェンジリング/ニューヨークの寓話』を取り上げます。

■ドラマ『チェンジリング/ニューヨークの寓話』

アポロとエマはおとぎ話のような恋に落ちた。だがエマは謎の失踪を遂げる。悲しみに打ちひしがれたアポロは命がけの危険な旅に出て、今までとは全く違うニューヨークを知るのだった。

Just Watchより

ヴィクター・ラヴァルの同名ベストセラー小説を原作とする本作は、大人のためのおとぎ話と紹介されています。
ホラーであり、親としての寓話であり、知られざるニューヨークの危険な冒険でもあるとかなんとか。

アカデミー賞ノミネートのラキース・スタンフィールドが主演・製作総指揮を務め、クラーク・バッコ、アディナ・ポーター、サミュエル・T・ヘリング、アレクシス・ラウダー、ジャレッド・アブラハムソン、そして特別ゲストとしてマルコム・バレットが出演。

1977年の時代のニューヨークから始まり、ここで起きた恋愛劇が現代でも同様に巻き起こっているという話で、アポロとエマという2人の恋人、夫婦がフィーチャーされていきます。
愛し合う2人に子供ができてから少しずつ不穏な出来事が2人の周りに起きていくんですが、中でも妻のエマがどんどんおかしくなっていくんですね。

まるで育児ノイローゼの暗喩のように、エマが「ブライアンは本当の子供じゃない」と思い込んでいき、それが夫婦のすれ違いに発展していきます。
ゾクゾクするようなホラー演出が不気味に興味をそそり、一方でジャンル不詳ドラマのように様々な展開が待ち受けている具合です。

ホラー演出以外にも、ミステリー要素など興味をそそる部分は多い一方で、エピソードごとに粗があり、ドラマ一本で見るとなかなか評価が難しい作品でもありました。
特に、過去を掘り起こす最終話の一つ前の第7話が1時間の長尺でイマイチ乗り切れない話が延々と続くんですね。最終話こそ現代に話が戻り、改めてスリラー的見せ方が30分のスピード感ある展開で進んでいくので面白かったんですが、正直消化不良感はありました。

ただし、ラストが続きが気になって仕方ないような終わり方になっており、シーズン2があるのであれば今後の展開が気になるところです。

■ドラマ『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』/2023年11月17日配信開始

ゴジラのサンフランシスコ襲来を生き延びたケイトだったが、その後、驚くべき秘密に触れ、更なる衝撃を受ける。迫り来る危機に怯えながら、自身の家族の真実、そしてモナークという秘密に満ちた組織の実態を知ろうと、世界を駆けるケイトの旅が始まった。

AppleTV+作品についてより

2014年の『GODZILLA ゴジラ』、2017年の『キングコング:髑髏島の巨神』、2019年の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』、そして2021年の『ゴジラvsコング』とこれまで4作品を世に輩出し、興行収入は20億ドル以上を稼ぎだすメガヒットシリーズ”モンスター・ヴァース”の最新作。
シリーズに登場する研究機関モナークにスポットを当てた全10話構成のドラマシリーズ。これはAppleTV+に加入しないと観られません。

舞台は、ゴジラとタイタンの壮絶な戦いによってサンフランシスコが破壊され、モンスターが実在するという衝撃の事実が発覚した後の世界を描く模様。

今回主役を務めるアンナ・サワイは、共演の山本真理とともにAppleTV+オリジナルドラマ『Pachinko パチンコ』にも出演しています。これからが楽しみな俳優の1人ですが、もうひとつ話題性で言えばラッセル親子の共演でしょう。
カート・ラッセル&ワイアット・ラッセルが同じ作品で共演するのはおそらく初めて。といっても3世代の話で描かれるそうで、秘密機関モナークの将校リー・ショウをカートが演じ、若き日のリー・ショウをワイアットが演じるということで同じ映像内で映ることはなさそう。

とにかくゴジラのスケールをドラマで味わえるのは貴重でしょう。めちゃくちゃ楽しみです。

❸特集コーナー/#推しのゴジラ映画

『ゴジラ-1.0/ゴジラマイナスワン』の公開を記念して、「#推しのゴジラ映画」のタグでユーザーの方々のおすすめのゴジラ映画をポストしてもらいました。
ゴジラ映画をセレクトする参考にしてください!

❹#推しのゴジラ映画総選挙

◆まとめ

以上、今回も盛りだくさんでお届けしました。
配信の模様は下記のアーカイブにてご視聴ください!

次回の配信は、11月19日(日)です。
「#あなたが愛した007」でタグ募集いたします!


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