なぜ、浅草で古民家カフェの事業をM&Aしたのか?

なぜ、浅草で古民家カフェの事業をM&Aしたのか?今日は浅草の古民家カフェの話です。
男の子はみんな大好きな屋根裏もついていて、物件としてはとても面白いのですが、それだけで事業投資はできません。どんな観点で事業を買収したのかという話を中心に書きます。

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今後は月次くらいで実際の取り組みを書きつつ、皆さんの参考になればi記事化しようと思います。
→実際の金額はフルオープンにすると怖いので、課金のほうで公開しようと思っています。
→今後小規模M&Aを実行する方のために共有はしたいです。ただ興味本位の方にフルオープンにはして変な見方をされても困るので。

Sweets Cafe Tokyo|浅草・田原町駅近の和風カフェsweetscafetokyo.com


1、そもそも赤字事業である。
今回、事業をいくつかご提案いただいていたのですが、その中でも知り合いから提案を受けた案件について友人の経営者と共同で経営することになりました。現場の収益の責任者は僕という条件で話に乗ってもらった、
という言い方が正解です。

M&Aの場合、事業が黒字だと値段が跳ね上がります。一方で赤字だと設備費用や原価を含めて「自分で同じ事業を立ち上げるなら初期費用はいくらかかるのか?」ということが値段の基本になります。
この赤字を黒字に持っていければ、即座に事業価値を跳ね上げることが可能になります。

2、ターンアラウンドを手触り感のある中で実行したかった
スタートアップの中に身を置きながら、いつも考えていたのは日本のエコシステム。特にスモールビジネスの廃業について、もったいないなと思っていました。
頑張って起業をしてみた人が色々な理由で撤退するのは仕方がないにしても、撤退戦が厳しすぎる。。。
自分もリーマンショックの時に2000万円の負債を追いましたが、今のM&A市場があればもうちょっと楽に撤退できたなと振り返りつつ今なら当時つぶした事業も売れるなと実感があります。

3、事業選択のポイント
・損益を超える可能性があるかどうか。
売上が0とかだと困るのですが、一定の売上と体制があれば、課題の抽出を実行の戦略は決められます。
恰好良く言えばデューデリジェンスなんですが、店の売上ってどうやってなりたっているのか?
あといくら利益を出せば毎月の赤字が止まるのか?
ここを最初に見て感覚的に勝算を考えます。

・既存事業とのポートフォリオはどうかは。
僕の本業というか得意領域はHRです。そこからすると今回の事業は全く関係ありませんwシナジーはゼロです。
ただ、事業ポートフォリオで考えると知らないからこそやりたい事業というのもあるのです。
特にBtoCの事業であり、お客様がインバウンドの外国人の方々である、ということが僕の最大の興味の対象になっています。
もし今リーマンショックが再度起こったとしたら人材紹介や求人広告は半年間収入がないと思って待機します。
一方で世界恐慌でなければ外国人旅行客の方は一定数いらっしゃいますので、この事業はトレードオフとすることが可能です。

・最後は自分でゴリっとやれるかどうか。
ここも大事な話で、月額のコストをよくよく見ると家賃や光熱費をカバーできれば最低のコストは回収できます。
自分の参加している飲み会を週二回10人ずつ集める感じで開催できればカバーできますw
昼間にカフェ営業もしているので自分の時間を削って時間を創出すればこの事業単体での黒字化はできるというパワープレイが最後のカードです。

ここまでが事業を買うまでの流れです。いっぽうで問題は山積なので下記の2項目は次回に引き継ぎます。

以下、次回目次

4、すでに壁にぶつかっている

5、2020年1月は意地でも黒字化させる(意思)
→あと2カ月しかないぞ。


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