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野球と社会の共通点

昨日は野球で育つ「失敗に対する免疫」について書きました。今日は少し視点を変えて野球の競技特性を抽象化して、社会と繋げて考えてみたいと思います。最近、社会では「個の活躍」「多様性の尊重」などの必要性が叫ばれています。これにはAIの進歩などいろいろな社会的な背景があると思います。野球もこれからは「個」の活躍が重視されるべきだと思います。
そして、これもまた、野球の本質でもあるような気がします。

「自己犠牲」から「他者貢献」へ

 これまでの、野球では「自己犠牲」の精神が重視されてきました。僕自身もこれを大切にしてきました。僕は、この考えをある出来事で考え直すことになりました。このことについては、また明日書きます。
これからの野球に大切なことは、「自己犠牲」ではなく「他者貢献」だと思います。
アドラー心理学ではこのようなことが言われています。

それぞれがそれぞれのやりたい仕事に取組み利己心を追求すると結果として「利他」につながる。そしてその先には「他者貢献」がある。この「他者貢献」が幸せの本質である。引用元:「幸せになる勇気」岸見一郎・古賀史健

これを、野球で言い換えれば、それぞれの場面で自分自身の最大の結果(例:打者で言えばホームラン、投手で言えば三振など)を追い求めて、その結果の積み重ねが、チームへの貢献(勝利)に繋がるということです。つまり、野球とは突き詰めれば、個人間の戦いだということです。これは、イチローさんも引退会見でおっしゃっていました。野球はこの点で、全員で攻撃、全員で守備をするバスケ、サッカー、ラグビーなどと違うと思います。
そして、ここで求められる「個」には多様性が認められるべきです。それぞれの個性の発揮がチームとしての最大の利益を生むというのが野球の本質であると思います。
個人の利益追及の積み重ねがチームとしての結果を生む、というのは社会でも同じだと思います。まだ社会を知らない僕が偉そうですが、会社にも営業などのそれぞれの部署があると思います。そこで、働く「個人」の利益の追求が積み重なって、それぞれの部署の利益となり、それがさらに、会社の利益となります。
つまり、個人が活躍できる環境が野球でも、会社でも大切です。

個人が活躍するために大切なこと

個人が活躍するために大切なのが、「なぜ野球をやっているのか?」、「野球の何が楽しいのか?」を個人が明確に持つことです。これを明確に持つことで、それぞれの持つ「個性」が発揮されます。そのために、自分の野球に対する軸を常に確認し、チーム内で共有する必要があると思います。
これは、会社などでも、同じなのではないかと思っています。

【全編】イチロー選手が引退会見「後悔などあろうはずがない」
https://youtu.be/MoschCm4-XE?t=3585(1:00:2~)

【イチロー】3つの成功哲学
https://youtu.be/cjBPnIXK60U

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