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恋する惑星

という映画を初めて見た。
こんなに誰かを好きになることは自然なことで素敵なんだなと素直に思った。
フェイウォンの演技もそうだし、トニーレオンの最後の視線が本当に素敵すぎる。
アジア好きに拍車がかかった。香港に関してはノータッチだったので、香港が好きになった。アジア特有の熱気とラフな感じがまたいい。
サンドイッチ屋の娘フェイは警察官のトニーレオンに一目惚れをするんだけど、一目惚れってこんな可愛くて不器用で簡単なことなんだなってちょっとびっくりした。
それなりに恋愛映画を観てきたけど、小学生の男の子みたいな態度で示す女の子を見るのは初めてだった。
恋をしたら自分をよく見せようとするけど、フェイは違かった。恋をしたことがないのか、見た目を変えようとはしない。4、5センチくらいに切り揃えた髪はそのままだし、服のセンスはいいが、狙ってない。
フェイは何を変えたかというと、仕事を変えたのだ。
トニーレオンをふった女性はCAさん。
トニーが認めた女性になりたくて、フェイも1年後にCAになって再び姿を現した。
おい、1年でCAかいなって笑ってしまいそうだったけどぶち壊したくないのでそのまま観た。
自分の人生を捧げるまでの恋心を持たれたら、そりゃ好きになっちゃうよね。
トニーレオンは既にフェイのことを好きになっているんだけど。
たぶんサンドイッチ屋で爆音で「夢のカリフォルニア」を流して踊りながら仕事をするフェイが頭から離れなかったんだろう。それに男の子のように短い髪。
というか、その前に一目惚れするフェイウォンが可愛すぎて大変。
私もフェイウォンになって一目惚れしたい。
ならなくても一目惚れできるけどさ。
例えば自分が恋したらやはり雑誌に書いてあるような、髪をこうして、服はこれを着て、みたいなそういうことを考える。ネットに書いてあることを読んで、3回目のデートで何か起こさなくては、とかメールですぐにありがとうと言わないとか。
まぁ、当たり前の行動だけど。
フェイを見たときの、恋する女の子の破壊的なかわいさは次元が違かった。
いろいろかしこく考えるタイプじゃなく、一歩間違えると逮捕案件(というかほぼ逮捕案件)なことをするんだけど、それすらも微笑ましい。
なににも縛られず、時には常識にも、そんな姿は職人のように見える。
恋の職人。
それはいろいろ経験し得たノウハウではない。
本気でなにかに取り掛かる職人同様の心意気なんじゃないかなと思う。


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