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男性マネージャーが読むべき「女性社員の生理のつらみのリアル」を書こうとしたらブーメランが返ってきた話 【前編】

こんにちは!

これは【女性社員の「生理」のつらみのリアル】をインタビューに基づいて書いたnoteです。

まず簡単な自己紹介から。はじめまして、吉川と申します。
僕は普段、妊活や不妊治療に取り組む夫婦をサポートする事業を作っています。

Twitterでも情報発信をしてまして、昨年は「#夫の不妊バイブル」というスライド119枚の資料を無料公開して1万ダウンロードしてもらえたり、
先日は出版社のプレジデント社から「やさしく正しい 妊活大事典」という書籍も出版させていただきました。(Amazonカテゴリ別ランキングでも瞬間風速的ではありますが一位を獲得。ありがとうございます。)


で、そんな活動をしているなかで、とある某大企業男性マネージャーから

「妊活もいいけど、そもそも生理について知りたい」

と言われたのがこのnoteを書くことになったきっかけです。

マネージャーとして事業の成長を管理する立場にいると、働くメンバーへのケアも必要になってきますが、そんな中、部下の女性メンバーがたぶん生理で苦しんでいると思われる場面でどう対応したらいいのかを悩んできたと言っていました。

たしかに、女性特有の現象である「生理」について、僕ら男性陣はほとんど何も学ばずにここまで来ていて、

「なんだか触れちゃいけないもの」として距離をおいてきていると思います。

また、生理にまつわる男性マネージャーあるあるとしては、チームメンバーの女性に対して


・なんかおれ悪いこと言ったかな・・・!?なんかめっちゃ機嫌悪いやん・・・

あれ?アウトプットの質、めっちゃ低下してない・・・!?

・あれ?こないだも休んでなかったっけ・・・?

とまぁ、とにかく頭の中に「!?」とか「・・・?」が生理に関連して出現することがあります。


かと言って、「なんて言ったらいいのかな・・・」とか、そもそも「ここはそっと流しておこう・・・」的な感じで、やっぱり距離を取ってると思うんですよね。

なので、あらためて「生理ってなんぞや」ということと、女性社員たちが生理でどんなことに困っているのか、そして、男性マネージャーたちがどう対処すればいいのかというハウツーコンテンツを作ろうと思ったわけです。

たくさんの女性に話を聞いてきたので、女性社員とランチしながら話を聞いているつもりで読んでいただければと思います!!

■ 実際に、働く女性たちに会ってきた

まずは女性社員にヒアリング、ということでFacebookでこんな呼びかけをしてみました。

すると、一瞬で2週間分のランチが全て埋まりました。(感謝)

「ふふふ・・・いろいろ言いたいことがあるんだな・・・この企画は成功の匂いがするぞ・・・!」

と僕は心踊らせ、ランチに行きました。


ちょっとここで、彼女たちの「生理のつらみ」についてご紹介する前に、そもそも「生理」についての基本情報を男性陣にお伝えしておこうと思います。

・生理(月経)とは何か

日本産婦人科学会の説明をみてみましょう。

卵巣では、脳からの刺激によって卵子を包んでいる卵胞が育ち、排卵し、卵管を通って子宮へと運ばれます。この間、子宮では内膜が女性ホルモンによって厚くなり、受精した卵が着床する準備ができ上がります。妊娠が成立しなかった時は、この厚くなった子宮内膜は剥がれ落ちて腟から血液と共に出て来ます。これが月経です。

とまぁ、ちょっと難しい感じに書かれてますが、注目はこちら。

厚くなった子宮内膜は剥がれ落ちて腟から血液と共に出て来ます

男性って「生理は血が出る」というのはもちろん知っていますが、なんで血が出るか、そもそも、その血ってどこからきてるのかって知らないと思うんですよね。あれ、子宮の内側の膜が剥がれ落ち、血液と一緒に出てるんですね。

男性諸君、想像してください。
毎月、直腸の粘膜が痛みを伴って剥がれ落ちて、肛門から血が出てきたら・・・しかも数日間ずっと・・・。

そう、そんな感じのことが、女性のカラダでは毎月起こっているわけです。

ちなみに、男性陣の中には生理はおしっこみたいに「シャッ」と出て、出たらナプキンを変えていると思っている方も少なくないと思いますが、
実際は個人差はあれど「タラーー・・・」と少しずつ出続けている感じです。
(「シャッ」と出てると思ってる男性がいるという話をしたら女性陣に笑われましたが、男は経験したことないからそりゃわからないもんです。笑)


また、この「生理」という現象と密接に関わっているのが「女性ホルモン」です。

そもそも「生理」は、妊娠のために「卵子」を育てたり、「子宮」の内側の膜を育てたりという約1ヶ月間で起こるカラダの変化の最後に、
「今回は妊娠はしていませんね。ではこの子宮内膜は不要なので排泄しましょう。」ということで起こっています。

そして、それらのカラダの変化を起こす役目として、いくつかの「女性ホルモン」が働いています。

このホルモンの働きによって、実は女性のカラダは1ヶ月の間に体温が上がったり下がったりという変化、そして精神的にもポジティブになったりネガティブになったりという変化、そして腰痛や頭痛、腹痛、吐き気、食欲不振や食欲旺盛など、本当に様々な変化が起こります。

決して、「辛いのは生理中の数日間」ってわけではないと男性陣には知っておいて欲しいなと。

■ ランチしたらブーメランが返ってきた


さて、では女性社員とのランチの話に戻ります。

結論から言うと、僕の

「ふふふ・・・いろいろ言いたいことがあるんだな・・・この企画は成功の匂いがするぞ・・・!」

という思惑はランチ開始2分で打ち砕かれました


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(カフェ店内)

「いやー、今日は本当にありがとうね」

相手「全然です!私、生理痛とかひどくて、何かお役に立てればと思って・・・!」

「ほんと、助かるわー。でね、そもそも今回お願いした理由は・・・(企画の背景とか目的を話す)。つまり、男性マネージャーがどうすべきかっていうハウツー的なコンテンツが作れたらいいと思ってるんだよね」

相手「(苦笑い)うーん、特に何もして欲しくないかもです・・・ハハハ・・・」

「・・・!?!?!?」
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開始2分で企画がひっくり返りました。

僕は

「ふふふ・・・女子たちの生理の悩みを体系的にまとめあげ、男子マネージャーたちに『対処法』を授けようではないかっ!!!」

「女子たちよ、男子マネージャーにたくさん不満とかあるんじゃない!?それ、全部教えてくれよ!!さぁっ、全て受け止めるよっ!!」

なんてドヤ感丸出しでランチしようと思ってたんですけど、


そもそも「対処法」とかを考えることすら、やめてくれ的な感じでした。


「対処した方がいい」なんて勝手に男が思っているだけなのか!?

あれ?いまおれ怒られてる!?

これが俗にいう「ブーメラン」的なやつなのだろうか?

会話は続きます。


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「そ、そうか・・・。いうて、男にできることなんてないのか・・・な?」

相手「うーん、たぶんそうですね・・・というか、私自身、自分の生理に対してどう対処したらいいかもわからないので、他人にどうこうして欲しいとかないですね・・・」

「・・・」

相手「生理って、ほんと自分でもコントロールしにくいというか、なんか血を吐き出す宇宙人を子宮に飼ってるようなもんなんですよね」

僕「・・・(映画「エイリアン」のワンシーンが頭のなかで巡る)」

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その後も会話を続け、要はこういうことでした。

・今回の企画は、「課題解決思考」というか、生理という課題に対して解決策はあると男性側が思ってるから、女性社員の生理問題に対しても何か対処法があると思っている
・でも、生理って血が出るだけじゃなくて、メンタルはジェットコースターだし、体調も変化するし、なかなかコントロールができないレベルの現象
・「チームメンバー、部下の女性が生理で悩んでいたら、どういう行動をとれば良いか」と解決策を探したくなる気はわかるけど、そうやって気を遣われる方が嫌
・なので、最低限の知識を持って、「不要に相手を嫌な気持ちにするようなことをしない」ことを心がけてください


な、なるほど・・・・と思いました。

こんな企画を考えた自分が少しだけ恥ずかしくなりました・・・。


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「すいません、僕のそもそもの考えが間違っていました・・・」

相手「いえいえ(苦笑)」

「じゃあ・・・最低限の知識というか、実際に女性たちが生理についてどんな悩みがあるとか、こういう会社の制度や仕組みは助かった!みたいな実例をブログで書いていこうと思うんだけど、どうだろ?」

相手「それがいいかもしれないですね!実は女性同士でもあまり生理について話したりしないんで、女性も知りたいかもです!」

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ということで方向転換しました。笑

ただ、方向転換して、本当にたくさんの【女性社員の「生理」のつらみのリアル】が聞けましたし、これを知ってること自体が、男性マネージャーにとっては重要なのでは?と結果論ではありますが思いました。

ということで、【後編】では以下について書いています!

■ 女性社員の「生理」のつらみのリアル
 - メンタルの変化編
 - 体調の変化編
 - オフィス外での勤務編
 - オフィス内での勤務編
 - 助かったオフィス環境編
 - 上司編
■ 世の中の男子マネージャーたちへ伝えたいこと
■ 男が生理がどんなものか理解するための「例え」集

いろいろとリアルな声が詰まっていますので、女子社員とランチをしながら話を聞くつもりでご一読ください!

【後編はこちらをクリック】 

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株式会社ヘルスアンドライツ代表取締役。大阪大学卒業後、P&Gに入社。その後、ONE CAREER Inc. にて執行役員を務めたのち、起業。女性のヘルスケア領域で事業を作っています。

コメント3件

細かく気にすることじゃないけど…!
子宮内膜が剥がれるのが痛いわけじゃなく、剥がれた内膜や経血を体外に排出するよう促す物質が痛みの性質を持っているものなんです。
生理痛の痛みの主原因はコイツですが、それに加えて子宮口の大きさや、実は病気だったりなとさまざまです。

男の人も今まで正しい情報を知る機会がないとおもうので、こういったnoteがこれから増えてくといいなと思います。
ありがとうございました!
真優さんの意見の例をあげると、
私はお腹も痛いが、内膜が剥がれて出るために、生理3日前から腰骨が広がるからそれがすごく痛い。
というかそっちの方が痛いこともあります。
はじめまして。

生理痛は、痛みをあまり感じない人や、辛いけど我慢できる人、鎮痛剤で収まる人、鎮痛剤でも収まらない人と人様々なようです。
私は、あまりの激痛に失神しそうになり、医者に駆け込んだところ「子宮内膜症」と診断されました。

真優さんが触れられた「実は病気だったり」の多くは、この「子宮内膜症」だそうです。
どんな鎮痛剤でも痛みが治まらず、しかも生理以外の日も結構辛いです。
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