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だれでも使いやすく、ちょうどいいD7500。

導入経緯

 α350を使い始めて1年、そろそろ次のカメラが欲しくなりました。その時検討したのは"α77Ⅱ"、"D7500"、"7DⅡ"の3つです。ミドルクラスのカメラでエントリークラスのα350からのステップアップには良さそうと思いその3つに絞りました。
 結果的にD7500になった決め手は年式の新しさ(現行で販売中)、4K動画の対応、高感度性能です。

ファーストインプレッション

 今まで使っていたα350とは、比べ物にならない感覚でした。握ったときのグリップ感、短く爽快感のあるシャッター音。大きく広いファインダー視野。モニターの画素数。まさに桁違いです。特に静止画性能は凄まじく、RAWで連写しても息切れせずファインダー内に被写体が入れば51点のAFポイントが一瞬で喰らいつく。その上ブラックアウトからの復帰も早い。カメラを使うのではなくカメラに使われるという恐怖すら感じました。

 最初に使っていたレンズは直進ズームの80-200 F2.8です。遅いと言われがちなボディ内のモーターで駆動するレンズですが十分速かったです。(後にレンズ内AFの素早さを知る)

とにかく楽しい

 α350はCFの書き込みが遅く、連写はもはやオマケでシャッターチャンスを逃すこともしばしばありました。先発のα700などの上位機種ではレスポンスは良いのですが……。
 しかしD7500になってUHS-ⅠのSDカード対応になったこと、バッファの増加などでいくらでも撮れるようになりました。
 その他にも高感度性能が高く常用ISO感度は51200まであがり、夜景の手持ち撮影も余裕です。拡張ISO感度はなんと脅威の1640000です。もちろん撮れば盛大に虹(ノイズ)が出ますが何が写ってるかが一応視認できます。

 今まで撮れなかったものが撮れる。もちろん撮り手の技術の問題もあるのですが、撮影体験が楽しくなりました。

省エネ性能

 まずこの画像をご覧ください。

 そう。3,000枚以上シャッターを切ってもまだ半分バッテリーが残っているのです。もはや128GBのSDカードを使い切るのが先の勢いです。もちろん条件によってはこれ以上減ったり減らなかったりしますが、予備バッテリーを身構えていたのに結局使わなかったのは驚きました。

動画性能

 まず驚いたのは別次元の画質です。今まで自分はスマホかビデオカメラでしか動画を撮ったことがなく、このD7500の画質には驚かされました。立体感と奥行きすら感じる画が動くというのは素晴らしいです。
 しかし、欠点もあります。動画(ライブビュー)時のAFがコントラストAFですが、これが非常に遅い。そのため、ジンバルにフォローフォーカスを搭載したり、三脚に載せてMF運用を中心に使用していました。

D500との差別化

 D500も少し触ったことがあります。こちらはより大きく、より高性能なAF、より速い連写速度といったいわばハイクラスのカメラになります。D7500はそんなD500の兄弟機種ですが、D500のじゃじゃ馬っぷりを扱いやすくアマチュア向けに落としこんできたという感じがします。
 D7500は画像処理エンジン、イメージセンサーこそD500と同じものを採用していますが、その他は異なります。でもそれで丁度いいのです。軽いボディに詰まった十分な性能が誰にとっても使いやすくしていると思います。

総評

 エントリー機からのステップアップには確かな性能で撮影の楽しさを実感でき、さらなる上位機種との程よい差別化で万人にとって使いやすく仕上がった良いカメラだと思います。動画時のAF性能が弱いといった欠点はありますが、それも含めてある意味トレーニングになります。欲を言えば縦位置グリップのオプションが欲しかったのですが、そもそもコンパクトな本機には不要なのかもしれません。

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