あらたな取り組み「夜供養」
大切な方とゆっくり向き合う「夜供養」
「新たな取り組み」と言いつつも、実際にもう行ってもいますが、正式に受け入れをすることにします。
大慶寺の三光堂を会場に1日1組限定で、住職がお話を聞き、お経を読みご供養を致します。
1人でのご参列でも結構です。大切な人の思い出話や吐き出したい気持ちなど何でも、お話ください。
自分自身の気持ちに気付き、安心安全な場で供養しましょう。
僧侶のためのグリーフケアの連続講座
そもそもこの供養を始めようと思ったのは、2018年に受講したリブオンの「僧侶のためのグリーフケアの連続講座」を受講した時だった。
そこでは、もともと持っている日本仏教のグリーフケアの力、そして、改めて必要なスキルやあり方を学んだ。
特に、「供養」がグリーフケアになり得ると確信した。なり得るというのは「供養=グリーフケア」ではなく、その法事の場の設計や法事を務める僧侶のあり方による。
そして現状のお年忌などの「法事」をアップデートすることはもちろん、もっと「供養」が多様化してもよいのではないかと思った。
そこで連続講座の最終講の発表の時にお話したのがこの「夜供養」であった。
4年かけて正式リリースって遅すぎですね。。。
その間、祖母の死・義父の死・父の死、引っ越し、お寺の大改修、住職交代など色々あったんす。(言い訳すんません)
お墓は「家→個人」になったのに
法事の施主はまだまだ「家」がメイン
その時問題提起としてお話ししたのが「法事」の「施主」の話。
一般的に行われている、一周忌や三回忌などのお年忌は「○○家」が施主となって家族や親戚などの関係者に集まっていただき勤めている。
一方、お寺が施主となって行う法要もある。
「施餓鬼」や「開山忌」がそれにあたる。その他にも、日蓮宗であれば「お会式」、浄土宗であれば「御忌」、浄土真宗であれば「報恩講」があったりする。
つまり「施主」は「○○家」でなければ行けないと言うことはない。
お墓が「○○家の墓」から永代供養などの「個人の墓」という選択肢がある中、供養(法事)に関しては相も変わらず「○○家」で勤めるという固定観念がある。
もちろん「家」が施主となり関係者に集まってもらい、悲しみに寄り添ったり、生前の遺徳を共有することは、グリーフケアの観点からもとても大切なこと。
だけど、グリーフを抱えてる遺族本人が施主となると、準備や段取りに意識が向きすぎて、大切なご供養の最中にも
と頭によぎることもあり、「こころ、ここにあらず」という場合もある。
「家」でつとめる供養も大切だけど、供養は「家」で勤めるものだけではない。「個人」で勤めてもよい。
また1周忌や3回忌などのように「決まった時」だけに勤めるものでもない。ふと思い出したとき、何かしらがきっかけとなりしんどくなったとき、会いたいなと思ったとき、どんな時でも供養は出来る。
「個人」だけでなく「友人たちで」供養をする
また、個人ではなく友人などのグループでの「供養」もあってもよいと思う。特に現在のコロナ禍では葬儀などが、家族のみで行われることがあり、「弔いたいけど弔えない」という方も多いのではないかと思う。
現に、僕自身も一昨年、同級生を亡くした。
一周忌を迎える昨年、同級生達であつまり供養をし、その後みんなで焚き火を囲んだ。こういう供養もとても大切。
また、「夜供養」ではないが、一昨年、故人の友人が集い供養をした。その亡くなった方とは、BBQをしましょうと約束をしていた。
存命中に約束は叶わなかったけども、100日忌を迎える頃に友人達が集い、供養をした後、BBQをした。
一般的な「法事」ではないが、このやり方とあり方はとても大切なことだと僕自身も思っている。
そして1周忌を迎える去年は、供養の後友人の皆様とコーヒータイムの時間を作った。
もっともっと色んな供養があってもよいと思う。
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