BRAIN 「脳神RIMAVS脳神黒蠍」

はいてー「今度は何をおっ始める気なんだよ。」

 レイ「ミセテヤロウ。カミノリョウイキヲ。カンジサセテヤロウ。BRAINヲ。オシエテヤロウ。セカイノシンジツヲ。」

 レイの体に大きい渦が巻き始める。

シュゴゴゴゴ。シュゴゴゴゴ。

 レイ「マタセタネ。オカアサン。」

 レイ「ァァァァァァア!!!」

 とてつもない青い光を放つレイ。

 ヤムヤム「おいおい。こりゃどうなってるんだ。頭がイカれそうだぞ…?」

 はいてー「とんでもない力だ…!」

 青い光が爆散する。

 ???「ハァァァァア………。」

 はいてー「…!?なんだこいつ……!?異形か…!?」

 レイが立っていた場所にはレイではない人物が立っていた。

 大きな翼。青い瞳。女神のような、美しい女性だった。

はいてーはゾッとした。 胸にはレイの顔。

まさにその姿は美しくも異形だった。

 ???「失礼な反応。愚かな人間よ。」

 ???「我が名は脳神RIMA。第1世界のBRAINだ。」

 はいてー「なっ!?どうゆうことだ!?脳神!?」

 ヤムヤム「おい……。こいつの言ってる脳神とやら…本当かどうかわからんが……とんでもねえ魔力だ……気をつけろよ……。」

 RIMA「ほう。喋る犬はこの世界にも…。」

 はいてー「何がなんだか分かんねえけど…やるしかねえな…」


 はいてーが指を鳴らそうとした。

 RIMA「愚かな偽物が…。」

 そう呟きながらRIMAは手を合わせる。 

パン!!

 はいてー「なっ…!?体が動かねえ…!」

 RIMA「全く。余計な事をしてくれた。この世界の脳神と語る者は恐ろしく愚か。他世界まで影響しておるのだぞ。」
 
 RIMA 「何が乙式じゃ…。己の罪を綺麗事の様に…。乙神なんぞ。くだらん。」

 はいてー「てめえ…さっきから何が言いたいんだ…!」

 RIMA「貴様らはくだらん欲望の為に作られた、存在しないはずの18世界の住人。偽物なのだ。」

 RIMAはもう一度手を合わせる。

RIMA「貴様らの世界では、選ばれたもの。極めたものがBRAINだと教えられてるようだが。」

 はいてー「だから、てめぇ…何が言いたいんだ!!!!」

RIMA「BRAINはそんな生温いモノではない。」

とてつもない殺気。

 はいてー「っ…………!!!!!」

 はいてーの体は震えていた。

 RIMA「この偽物の世界に第1世界のBRAIN後継者が残っているのだ。そして我が子。レイ、パンダはそこの女をただの時渡りとして連れ去ろうとしていたようだが。」

 RIMA「そこの女は我が第1世界の大罪人。」

 はいてー「くっかが…大罪人…だと……!?」

 RIMA「そうだ。
 だが我の目的はそいつだけではない。」

RIMA「脳神メルタの回収。」

はいてー「あ……?それって………。こないだのあいつじゃねえか…?」

はいてー「待てよ………ってことは…!?ルニャが危ねえぞ!ヤムヤム!!」

 ヤムヤム「くっそ……!こいつら守りながら探せってかよ…!!!」

 RIMA「好きに足掻くが良い。ここは場所が悪い。変えるぞ。」

 RIMAが手を再び合わせる。

 合わさった手の平から青い光が。
はいてーにまとわりつく。

 はいてー「なんだよこれ……!!!」

 シュウウウウウウン……!!!


ヤムヤム「くそ……!!!!消えやがった…!!
 だが、今しかねえ……!!ルニャを探す…!!」

 

はいてー「……っ…?ここは、何処だ……?」

 はいてーが目を覚ました時には、先程のアジトの風景はなかった。


そこはまるで、宇宙のような綺麗な場所。

上も下も。左も右も。どこまでも遠くその景色が広がっている。

 はいてー「おいおい、まさかな…?死んでないよな…私……。」

 RIMA「しっかりと生きておる。」

 はいてーが声の方を振り向くと、そこには脳神RIMAが居た。

 はいてー「なんだここ…どこなんだよ!」

RIMA「魔力の海だ。」

 はいてー「なんだそれ…説明になってないな。」

 RIMA「貴様はここで死を迎える。抵抗しない方が身のためだ。そして、
それはそれは酷く酷い残酷な死だ。」

 はいてー「元はと言えばそっちが先に攻めてきたんだろうがよ…!?」

RIMA「偽物が存在し。BRAINを盗み、そして意味のない使い方をした。
  貴様には充分罪がある。」

 はいてー「ぁあ。ダルい…。こんな力借りなきゃよかったぜ…。」

 RIMA「安心しろ。貴様の同胞全て、一人一人処刑する。」

 はいてー「させるかよ…!」

 はいてーが構えようとした、その時。

 RIMA「言ったであろう。抵抗をしようとするな。と。」

RIMA「魔力開放。BRAIN。トーチャー。」

 はいてーの両腕、両足が鎖で縛られる。

 はいてー「っぐあっ……!!!」

 RIMAの顔つきが瞬時に変わる。

 RIMA「御託はもういいわ。

シネ♡」


はいてー「なっ……!?」

 はいてーの後ろに棺のような物が現れる。 

 そして棺が開いた。棺の中は無数の細長い針が付いている。

 はいてー「おいおい…嘘だろ……!?」

 RIMA「魔法なんかで殺すのは簡単なのよ。私ね。サドなの。貴女の絶叫が楽しみだわ♡」

 はいてーの後ろに現れた物。

それはアイアンメイデンだった。


 アイアンメイデンははいてーに少しづつ近づく。

 はいてー「くそ……!両手が塞がれて……!」

 RIMA「偽物は偽物の力も使いこなせないのね……。可哀想…♡」


気が付けばアイアンメイデンは、はいてーの体を覆う所まで来ていた。

 はいてー「………頼む……やめてくれ……。」

 RIMA「あら。それって、頼む態度かしら?」

 はいてー「……め…て…下さい。」

RIMA「聞こえないわ…?」

 はいてー「やめてください。」


RIMA「ヤ♡ダ」


 はいてー「っ!!!!」

 アイアンメイデンが閉じる。


 ガコン……!

 ザクザク!ザシュッ!!!ザッ!


はいてー「ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァア!!」


RIMA 「あははははははははははははははははははははははははははははははははははハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハハッハッハ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


 はいてーを取り込んだアイアンメイデンの隙間から、大量の血が流れ出る。

 RIMA「あら?声が聞こえないわね…。まだ命の炎は見えてるのに……。気絶してるのかしら……。」

 RIMA「じゃあ起こしてあげるわ♡」

 RIMAが指を鳴らす。

 ヴィィィィィィン!!!


はいてー「ぁぁあ!!!ぐぎゃぁぁあ!!!うぼっ!!!ごギャァァァあぐべっぼごぉっ!!!」

 アイアンメイデンの中で何かが動く音。

それと共にはいてーの叫びが再び。

 中で針が動いているのであろうか。


 RIMA「ぁぁあん♡素敵♡もっとよぉ!!!♡」

 はいてー「ガッガッガッガッアッアッアッアッ…」


 再び静かになった。

RIMA「あら。炎は……。チッ。もう消えてんじゃねえかよ。全然まだまだ足んねえっての。」

 その時。

 グギギギギギギ

アイアンメイデンが軋んだ音を鳴らしている。

 RIMA「……!?なによ……!?」

バゴオオオオオオオオン!!!


 アイアンメイデンが真っ二つに吹き飛ぶ。

そして中から出てきたのは………。


 人の形をほとんど保っていない、血まみれのはいてーだった。

 RIMA「なっ……腕が千切れてるのに……どうやって……!!」

 はいてー「ぁ……?」

 RIMA「やるじゃない……!!いいわ!!!違う方法で………!!!」

はいてー「フフフ。やっと神になれるみたいだ。私。足りないものは痛みだったのか。魔力の海も都合がいい。」

はいてー「じゃあな。」

 はいてーの体を、床に流れ落ちている血が覆い始める。 


 RIMA「何を……!」

RIMAが指を鳴らそうとした。

 RIMA「なっ………!?」

 先程まではいてーが居た場所に姿がない。

???「お前。こんなもんかよ。」

 RIMAが、後ろを振り返る。

 そこには、先程までのはいてーではなく、
本当の異形の姿があった。

 まるで蠍と人間が混じり合ったような。

 RIMA「まさか……貴様も……!?」


 ???「はいてー改め。脳神黒蠍。さっきはどうも遊んでくれて。」

 RIMA「くっ……!!所詮偽物……!!!」

 RIMAが構える。

 RIMA「極呪文…!!!ポンプナイフ…!!!」

 RIMAの右手から水で造られたナイフが無数に黒蠍目掛けて飛びゆく。

 黒蠍「よわそ。」

 黒蠍は大きく口を開けた。

 そして思い切り全てのナイフを吸い込む。

ゴクリッ

黒蠍「はぁうめえ……。んでこんなもんか…?」

RIMA「舐めないでくれるかしら…?」

黒蠍「ヒュゥ〜!いいねえ!?」

 黒蠍「じゃあ………」


黒蠍「さっきの百万倍で返すね?」



 脳神RIMA VS 脳神黒蠍 ② へ続く。




 

 



  




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