BRAIN 脳学デスゲーム編 EP1


教室の空気はとてつもない緊張感で張り巡らされている。

マンマ「正直僕たちの目的はただ一つ。神器の回収。なんだけどね。ただ突然現れて突然さらってってあまりにも面白くないんだよね。。。」

空間「おい。なにいってんだよ。話が違うぞ。さっさと回収するのが目的だろ?」

 マンマ「まぁまぁ!せっかくだしゲームでもしようじゃないか??僕たちに敵う訳なんてないんだからさ?空間」

不機嫌そうに考え込む空間。


空間「ふん。好きにしろ。」

アンシー「ぐっ。。何をする気なんだ!だび!おまえはいったい。!!」

マンマ「蝿がうるせえなあ?空間、縛りが弱いんじゃないの?」 

 マンマにそう言われ、空間は蛇足を結び直した。

アンシー「ぁぁあ!!!ぐはっぁ!ぁぁあ!」

ポポ「先生!!!!」

 マンマ「さぁさぁ?ゲームを始めようじゃないか若人達。」

ことぴ「いきなり現れて何や。お前ら。何がゲームやねん。舐めたこと言ってると熨すぞ。」

マンマ「あらま。最近の子は口が悪いんだなぁ。。」

マンマ「まぁいいや。ほれっ!」

マンマが指を鳴らした。その途端

キュウウウウウウウウウン

教室の形がどんどん変わっていく。

気づいたときにはさっきまでの教室の姿形が無く、部屋はまるで映画館のようになっていた。

メルタ「な、なんなんだ!?これは!?」

シン「教室が、、、、」

マンマ「あれれ。君たちこんなのもわからないのか。ヒッピーちゃんと教えてる?勉強。」

アンシーは縛られていて声も出なくなっていた。

マンマ「よし。りほちゃんあいつ召喚して」

リホ「アイヨ!」

リホが指を動かしている。

リホ「POW!!!!」

そう放つと、

 床から人の形をした物が生えてくる。

???「ぐぎゃあ!!!およびでしょうか!!!!!しゅじんさま!!!」

マンマ「久しぶりだね!ジャッジ!会いたかったよ!」
マンマは嬉しそうにジャッジと呼ばれている者に声をかける。

マンマ「さっそくだけど、今からゲームを始める。そうだなぁ。シンプルなゲームがいいな。」

脳学一同が息を呑む。

マンマは辺りを少しうろちょろすると、

マンマ「よしっ。決めた!殺し合いにしよう!!」

!!!!!!!!

空間「おい、正気かよてめえ。」

ルニャニャ「へへへへへ!!俺はいいぜぇ!?殺し合い!好きだぜぇ!?」

メルタ「何を言ってるんだ君たち!」

空間「俺らが回収する奴らを殺してどうする気だ?」

マンマ「空間。。自身がないのかい?僕らが負けるわけないじゃないか(笑)」

ロン「てめえらさっきから調子いいことばっかいいやがってよ。なめてんのかよ。こいつらはともかく。俺が負けるわけねえだろ。」

マンマ「お。生きのいいのもいるじゃないか!

よし。もう早速始めようか?」

マンマ「ジャッジたのんだよ〜!」

ジャッジ「はい!ごしゅじん!!!

では!いまからだいいっかい!のうがくですげーーーーむをはじめます!!」

はいてー「聞く耳なしか。まぁいいだろう。少々血に飢えてはいたからな。」、

ポポ「てーちゃん。。!」

いきなり始まる理不尽な状況に戸惑うのが普通だ。

だがしかし、意気揚々としてる者もいる。

ジャッジ「それではるーるをせつめいいたします!!!!!

 るーるはかんたん!

ぜんぶで3しあい!あいてをせんとうふのうにすればしあいしゅうりょう!

ひとしあいのうち、さんかしゃはいったいいち!!

しあいごとにせんとうしゃをきめますのであしからず!!!

もしもひきわけのばあいはちがうせんとうしゃをえらびさいどしあいをします!

しあいさんかしゃではないかたはこのへやでえいがのようなころしあいをたのしくかんせんしてください!!!」

シン「なんて理不尽なんだ。何を言ってるんだこの人たちは。。!?」

せつな「わ、わたしなにがおこってるのかもはやzzzzzz」

今回に関しては誰もツッコめなかった。

今の状況が物語っている。


ジャッジ「それではさっそく!だいいっかいめのせんとうしゃをはっぴょーーーーします!」

ジャッジ「でげでげでげでげでげ!!!

だん!!!!

奈落!!!!!ルニャニャ選手!!!

脳学!!!!!メルタ選手です!!!」

メルタ「!?ぼ、ぼくが!?」

ルニャニャ「へっ!おめえのその甘いマスクぐちゃぐちゃにしてやるよ!」

マンマ「さぁさぁ!初戦も始まるしみんなで楽しく見ようね!」

そう促すマンマ。

頭がおかしい。。。展開の速さにも言ってることにもついて行けない。

ポポ「メルタ、だめ!行っちゃ!!」

ポポがメルタに駆け寄る。

マンマ「はぁ。。蝿がうるせえ。おい。ジャッジ早く転送して?」

ジャッジ「は!は!い!ごしゅじん!!!」

そう言うとジャッジは右手で円を描き始める。

ジャッジ「おつしきじゅつ 転送拍!!」

そう放つとメルタとルニャニャが消えた。

ポポ「メルタ!!!」

ポポが駆け寄るも一歩のところで届かなかった。

映画館のスクリーンがつきはじめた。

メルタとルニャニャは真っ白く、奥行きも高さもわからない部屋?のようなところに飛ばされていた。


ジャッジ「それではさっそく!だいいっかいせん!ルニャニャVSメルタ!!


れでぃーーーふぁいっ!!!!!」

戦いのゴングが鳴り響く!

メルタは戸惑っている。

ルニャニャ「さぁてどうしていたぶってやろうか。。?」

メルタ「くそっ。。やるしかないのか!」

わけもわからずメルタは身体を動かすしかなかった。

 状況は理解できてなくても確実にここでボーっとしていても無駄なことだ。

メルタは左手を前に構える

大きく生きを吸い込み

メルタ「詠唱。閃光の剣」

メルタが構えた左手にまばゆい黄金が放つ剣が現れる。

もう一度大きく生きを吸い込む。

両手で閃光の剣を構える。

メルタ「どっからでもかかってこい。。!」

ルニャニャ「へぇ!?最近の魔法使いってのは魔法を放ちまくったりするんかと思ってたけど、剣なんて作っちゃうんだ!すげー」

そう言うとルニャニャはニタッと笑いながら

ルニャニャ「じゃあ僕はこんなのでいこうかな」

ルニャニャは指で印を結び始めた。

ルニャニャ「自我流乙式術 魑魅魍魎」

ルニャニャの体に紫色の風がまとわりはじめる。

ルニャニャ「あっあっ!あっ!ぁあ!!あっ!ぁぁあ!きんもちぃいいいいぁぁあ!!」

ルニャニャは恍惚とした表情で叫んでいる。

紫色の風が消えた。

ルニャニャは先程と特に何も変わっていない。

メルタ「何をしたんだ。。?」

 ルニャニャはただぼーっとメルタを見ている。

メルタ「くそっ。ばかにするのもいいかげんにしろ!」

メルタが駆け出す。

構えた剣を右下に一度振り下ろし

 勢いをつけながら上げ直す。

メルタ「くらえ!!!!」

眩い光を放ちながら!

思い切り振りかざした。

その瞬間ルニャニャは剣をスレスレで避ける。

そして振りかざしたメルタの目の前にしゃがみ込み構える。

メルタ「な、に!?速い!!」

 不気味な笑みでルニャニャは構えを変える。

下からメルタの振り下ろした両手に指を指す。

ルニャニャ「うできりげんまんだね?」

ルニャニャはそう言いながらメルタの腕を横になぞった。

メルタ「な、なにを!?」

メルタは勢いよく剣を構え直しルニャニャにもう一度振り下ろそうとした。

だがしかしその速さをグンと上回る速さでルニャニャに蹴りを入れられる。

メルタ「がはぁっ!!」

ジャッジ「おおーーーっと!!メルタ選手ふきとばされたぁぁあ!!!」

映画館の席で脳学生たちはこの様子を見ている。 

 奈落は楽しそうに観ているが、ほとんどの脳学生が息を呑んでいた。

はいてー。「ルニャニャとかいうやつ。。何か技を使ったか?術の発動をしていたはずだが何も起きてないぞ。ヤツ自体の身体能力がずば抜けているようにしか今は見えぬが」

ロン「いや、そんなこともないみたいだぜ?見ろよ」

全員がスクリーンをもう一度観始める。

メルタ「がはぁ、ハァハァ、くそっ。。。って、え?、、う、うそだろ、おい。。?な、なんだこれ。。」

メルタの顔色が悪い。

ルニャニャはずっとニタニタ笑っている。


メルタ「なんだこれ、おい、どうなってるんだ。。」

 ポポ「ねえ!?何が起こってるの!?メルタくんは!?なんであんなに」

はいてー「。。下衆だな。。!」

てーちゃんが怒りの表情でそう呟く。

一同がメルタをもう一度よく観る。

!?!?!?!?

驚愕だった。

なんと先程吹き飛ばされたメルタの両腕が足になっている。そしてメルタの両足が両腕になっていた。

ルニャニャ「ははぁはあははははははは!!!!!!!たまらない!!!その顔!!!たまらないよ!!!いいねえ!?!?ねぇいまどんなきもち!?!?!?もうやばいって!!ぼく!!!ぁぁきもちぃいいぁぁぁあ!!!!!」

ルニャニャがぐちゃぐちゃの表情で喜び叫んでいる。

メルタ「な、なんだよこれ。」

メルタはただひたすら驚いていた。


ルニャニャ「はぁはぁはぁ!!!!!!はぁぁぁぁぁあ!!!もっとぼくをきもちよくさせてよおおおお!!!」

狂喜乱舞しているルニャニャがメルタに向かい駆け始めた。

ルニャニャ「ぁぁぁあちみもうりょおおおおおおお!!!オルアまぁァァァァ!!」

ルニャニャがメルタに飛びかかり馬乗りになる。

 メルタはルニャニャが自分に乗り始めようやく我に返った。

だが時は遅かった。

ルニャニャ「ぁぁあえくすたしいだぁぁあ!!!しねしへしねえ!!!しんで!?!?はやく!!あわふいてよぉおお!!!!!!!!ないてよさけんであまぁぁぁあ!!!!!!!!!めだまのうみそじぶんでたべてえええ!!!」

がっ!どん!ぐちゃ!

ルニャニャはメルタの顔をひたすら殴り続ける。

メルタの顔から血が飛び散る。

血が飛び散る音。ルニャニャの腕が振りかぶる音。何かが潰れる音。折れる音がひたすら響き渡る。


がっ!ガッ!バコッ!

メルタ「ゴププププヘャァ、ぁあゆ、ゆるしてくだちゃおえっ!」

ルニャニャ「ぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!きもちいいいぁぁぁぁぁぁあ!!!」

はいてー。「おい。もういいだろ!!!!止めろ!!!!」

ポポ「いやぁぁぁぁぁあ!!!!」

マンマ「あれ?言わなかったっけ?どっちかが死ぬまでやり続けるって。

まだどっちも死んでないよ?」

一同は言葉が出なかった。 

ポポは顔を両手で覆っている。


 ルニャニャ「はぁはぁはぁはぁ、きもちいいよきみ!!最高だ!!」

 メルタの顔はもう人の顔ではなく原型を留めていなかった。

鼻は折れ右目が飛び出ており、口は四方八方に裂けている。 
 

ルニャニャ「もうすこしだけきもちよくなりたかったよ。。ぁあん!」

ルニャニャはメルタの顔から流れ出る血を舐め始める。

ルニャニャ「ぁぁぁあおいしいよぉおおおお!!!」

勝負はついてしまった。ものの5分だろうか。

 奈落。。人の人智を超えていた。。


ジャッジ「それではあ!!!!ショウブあり」

ジャッジがそう叫ぼうとした瞬間

 ルニャニャが叫び始めた。

ルニャニャ「ぁぁあいたいいたい!やめろいたいぁぁぁぁあ!!!!」

何が起きたのか。

メルタがルニャニャの腹を右手だった右脚で突き刺している。

メルタ「ゴロズ、ユルサネエ」

そうはなった瞬間メルタは右脚を抜いた。


そして痛みに悶絶して腹を押さえるルニャニャに

メルタ「エイショウ ゴッドハンド」


メルタの背中から金色の九十九の手が現れる。

メルタ「オボレロ」

九十九の手全てがルニャニャに襲いかかる。

一つ一つの掌がルニャニャに静かに振りかぶっていく。

ルニャニャ「ぐぁあっ!!!!!」

ルニャニャは吹き飛ばされていく。


メルタ「ハァハァハァ、エイショウ ゴールドハンプティ」

そう放つメルタの身体を背中から生えでた九十九の手がメルタの身体を覆い尽くす。


マンマ「ほらほら!!!こっからがいいところだよ!!!!ハンプティの誕生じゃないか!!!!!」

ことぴ「お、おいこれ何が起きてるねん。。」

はいてー。「わからん。。。だがメルタはまだ死んではおらんようだ。。!」

ポポは相変わらず顔を両手で覆っている。

 アンシー「ま、まさか最初からこれが目的だったんじゃないのかぐはぁっ!」

マンマ「ふふふふ!」

マンマは満面の笑みでスクリーンを見ていてそれどころじゃなかった。

ジャッジ「おおおっとー!しょうぶはきまったとおもわれたがぁあ!!これはどんでんがえしかぁあ!!!?

めるた選手の身体がおうごんのてにおおわれているううう!!!なかでなにがおきてるんだぁぁぁあ!!!!

ルニャニャが立ち上がる。

ルニャニャ「はぁはぁはぁ!!賢者タイムもたのしめねえじゃねえか!!!ふざけやがって!!!」血反吐を吐きながらとてつもない怒りの表情だった。

メルタは九十九の手に包まれているままだ。


ルニャニャ「はぁはぁ、くっそ、本気出すかよ、、」

ルニャニャは自分の右手を思いっきりよく構えた。

ブシャァァア!!

自分の心臓に右手を突き刺した。


空間「あいつ。馬鹿か。。」

夜無夜無「あーーぁあ。。どうなってもしらねえぞ〜?マンマよぉ?」


マンマはニタニタしながらスクリーンに夢中だ。

ルニャニャは更に血反吐を吐きながら、

ルニャニャ「我無雅吽割レル喝采ト共鳴  」

ルニャニャ「異形化ぁあ!!!!」

ルニャニャに紫色の風が再びすごい勢いでまとわりつく。

まるで闇を象徴するかのようなすさまじいオーラのような。

闇が包むその中に

元のルニャニャの姿は無い。

???「はぁ。久しぶりだぜ。俺を本気にさせたのはよ」

 闇から表れたのは黒い牛のような怪物だった。

???「乙式の本気ってのを見せてやるよチェリーボーイ」

???「異形の使徒ゼルフォン様がな。」


 続く。












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?