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BRAIN 脳学デスゲーム編 「幻と炎」

ジャッジ「さぁさぁさあ!!なぁんと!!二回戦目も脳学の勝利が決まったぁぁぁあ!!!!勝者!!!!!刹那選手ぅうううううう!!!!」

ジャッジが試合の終了を告げると、生き残った刹那は部屋に転送されてきた。

ポポ「刹那ちゃん………。」

刹那は両腕に動かなくなったロンを抱きかかえている。

刹那は安堵の混じった顔で座席に座った。

はいてー「今はゆっくり休ませてやるのが良いだろう。」

 シン「刹那さん。お疲れ様だよ。」

刹那「みんな、ありがとう。」

 刹那「zzzzzzzzzzzz」

一同 ねるんかいっ!!!いや、お疲れ様だ………

ことぴ「まぁなにはともあれ、2回戦も私らの勝ちってことはもう次はやらんとええんちゃうか?」

シン「確かに…………そうだ……僕たちの勝ちだ。」

マンマ「まぁそうゆうことになるね。でもさぁ………これじゃあちょっと箔が落ちるなぁ。」

マンマは立ち上がった。


マンマ「ヒッピーを見てご覧?」

そう言われるがまま脳学一同はアンシーを見る。

未だに縛られているまんまだ。

マンマ「あれ?気づかないかなぁ……

くっかはやられたはずなのに術が解けてないんだよね…… 

これ、どういう意味かわかる?」

!!!

本当だ。アンシー先生は縛られているまんま。


はいてー「どういうことだ。イカれ野郎……」

マンマ「僕は死んだものを無条件に生き返らせる事が出来るんだよね〜?」

ことぴ「………まじかよ……。蘇生持ちか…」

 マンマ「こんなのはどうかな……
3回戦僕と一戦交えてもらえるなら、そのガラクタ機械。もとに戻してあげてもいいけど?」

シン「なっ!?そんなことが可能なのか!?」

 はいてー「待て、シン、いくらなんでも怪しすぎやしないか……刹那のことを考えればなとこは確かにあるぞ?だが、いかにも……」

マンマ「も〜本当に信用ないなぁ。まぁそりゃそうか。駄目か〜。じゃあさ………」

マンマ「ヒッピー殺していい?」

ゾクゾクっ

とてつもない殺気だった。

動けない。息を呑む事すら……筋肉が縛られ硬直しているかのような。

ヤムヤム「本気でやる気だぜぇ?若い衆よ。」

マンマ「さぁどうするんだ。てめえら。いつまでも仲良しこよしってわけにもいかねえよなぁ?」

はいてー「ぐっ………くそ………」

 ことぴ「……ええんちゃうか。こいつ見ての通り相当イカれてやがる。
どのみち断ったら私達の命が無い可能性もありえるで。」

マンマ「おっ。物分りのいい子もいるじゃない!?好きだよ。好き好き。そーゆーのー大好き!」

笑みを浮かべながら

マンマ「じゃあ早速行こうか。

僕に勝ったら君たちの負傷者、全て治してあげるし、僕達も引こう。」

マンマ「その代わり、僕が勝ったら………まぁ言わなくてもわかるかな?」

シン(やばいやばい………これどうするんだ………僕が当たったら……)

ガルム「安心しろ。シン。私がついてる。」

ジャッジ「ご、ごしゅじん、ど、どなたと一戦を、、、」

 脳学一同は、冷や汗が止まらなかった。


マンマ「当たり前じゃん。ヒッピーだよ。はい。転送開始。」

マンマが手を叩く。

マンマがジャッジを睨みつける。

ジャッジ「ひ、ひぃいいいい!!!!て、てんそう!!!!」

 ジャッジがそういうとマンマとアンシーは白い部屋に飛ばされた。

はいてー「腑に落ちん……奴はまだ何か隠しておる……絶対……」


ジャッジ「そ、それでは、、最終決戦!!!

奈落!魔無魔!!!

脳学!!アンシー先生!!

レディ……」


ファイッ!!!!!!

 
戦が始まった。


アンシー「なぁ……だび………お前なんで生きてんだ……」

マンマ「え?何さ。生きてちゃ駄目なのか?」

アンシー「なぁ……俺の教え子傷つけて、楽しいか?」

マンマ「????」

アンシー「なぁ………だび……」


アンシー「今なら遅くねえ……反省する気はあんのか!?」



マンマ「わーーー!こっわ!!」

アンシー「うぉおおおおおおおおおお!!!」

自分の教え子を友に傷付けられ、何も出来ない事の怒り。全てが爆発しそうだった。

アンシーがマンマに正面から突っ込む。

マンマ「はっはっはっは!!!そんなに怒るなよ!旧友!!」

アンシー「オラァ!!!!」

アンシーはマンマの上半身目掛けて回し蹴りを繰り出す。

ビュンっと空を割る様な音と共にマンマに直撃    したかと思われた。


マンマ「あーつまんね、よっわ。」

回し蹴りした先にマンマは確かに存在していた。

 アンシー「な、何が起きてるんだ……?たしかにいまあたったはずだ………」

マンマ「相変わらず体の使い方わかってねえな。」

マンマ「体を抉る時は、筋肉の可動域を確保するのが常識だろ?」

マンマが足をあげる。

マンマ「喰らえよ。とぶぞ?」

マンマの体から骨が鳴る。

筋肉が軋む。

マンマ「大腿四頭筋×4。アキレス腱強度×10=40 左腓腹筋伸縮≒右」

マンマ「パニガーレ」

とてつもない速さの回し蹴りが繰り出された。

スパァンッ!!!!

アンシーに直撃した。

アンシー「………っ………はぁっ!!!」

地面をとてつもない速さで転がっていくアンシー。

マンマ「ただの蹴りだ。だけどな。

ちゃんと人体の構造を分かっていれば、蹴り一つでも威力は格段に上がる。

とんだろ?」

はいてー「なんじゃあいつ………術を使わずしてあの威力………何かおかしい……」

マンマ「なぁ旧友。お前は昔から眩しすぎたんだ。うぜえんだ。目に触る。」

マンマがアンシーの方へゆっくり歩き出す。

倒れ込んでいるアンシー。

アンシー「……はぁ、はぁ。なんで、生きてんだ。なんで人を傷つける。お前らしくない………!」

マンマ「まだそれ聞く?しつこいよ。」

アンシー「お前は、あの日、死んだはずだ。なんで、なんでだ。お前はこんな人間じゃねえだろ……?」

マンマがアンシーのもとに辿り着いた。

アンシーの髪を摑んだ。

マンマ「お前は眩しすぎる。俺はいつだって影だ。この意味分かるか?」

アンシー「ぐあっ、何が言いてえ!」

マンマ「じゃあいいこと教えてあげよう。」

マンマは掴んだアンシーの髪を更に強く掴み上げる。

マンマ「あの日、お前が言う、俺が死んだと思ったあの事件。」

アンシー「………?」

マンマ「あれ俺がやったんだ」

 マンマはとてつもなく恍惚とした顔でそう言う。

アンシー「…………!?な、何いってんだお前、嘘付くな、確かにあの日、お前は、お前の家族は、ZEXに………!!!」

マンマ「しつけえな?俺がやったって言ったろう?」

マンマはアンシーの髪を掴み上げ、思い切り投げ飛ばす。

アンシーは空中で体勢を変え、地面に着地した。

アンシー「何故、何故だ……。お前はそんなやつじゃないはずだ!!!」

マンマ「ぁあもう………出たよ……」


マンマ「でたでたでたでた!!!またそういうのか!!!おまえはそんなやつじゃない!?なんだそれ!!!ききあきたんだよ!!」

マンマ「気持ちよかったよ。俺をこんなにしたあいつらをこの手で潰すの!!お前のクラスメイトの親たちも!!!ぐちゃってつぶれてさぁ!?!?さいこうだった!!!」

 ポポ「………いま………え……?じゃあ私のお父さんが帰ってこないのって……。」

ポポが青ざめながら膝をつく。

シン(こいつ……どこまでも腐ってる……)

アンシー「………何が目的なんだ……」

マンマ「んなの。当たり前だろう…」


マンマ「羅生門を開く。」


ことぴ「やっぱりか………!?」

はいてー「くそっ……何処までもイカれとる。」

 マンマ「だから俺はお前達を襲った。」

シン「どういうことだ……?」

アンシー「お前……あの子達が器だという事を分かっていながら………」

マンマ「そうにきまってるじゃないか!?今更!?

器を回収し、カウントアイを使う。そして羅生門を開くんだ!!!

BRAINへと!!!!」

マンマは大きく笑いあげている。

マンマ「邪魔なんだよ。お前。」

マンマが手を前にかざす。

マンマ「さっさと死んでくれ。旧友。」


マンマ「筋肉の増強×100。空気の抵抗×300。魔力と乙式の源は≒か……じゃあ追加で摩擦×700………んー後はどうするか……まぁいいか……」

はいてー「まずい、まずいぞ、

あいつ!乙式術式も魔法も脳力も使える!!!!いや、そんなものでは測れない!!!」

マンマ「イキなぁ?」

マンマ「絶望への螺旋階段」

マンマの掌から大きな凄まじい球体がアンシー目掛け飛び出す。

シン「せんせいっ!!!!!!」

アンシーに直撃……!! 

すかさず

マンマ「効果付与。着弾時に魔の威力×999。乙式−346。肺−2.256。頸椎破壊時、乙力剥奪。肝臓に猛毒。」



どがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ


凄まじい轟音が鳴り響く。

マンマ「痛みのバイキングだ。」

凄まじいエネルギーが消失した。

シン「先生………大丈夫……先生まだ立ってるよ!!!!」

アンシーは立っていた。

アンシー「はぁはぁ………こんなもんか………だび……」

マンマ「よく立ってられるな。骨も筋肉も吹き飛ぶもんだぜ?さぁ?どうだか?」

アンシーは構えようとした。その時。


ぶちゃあっ!!!

アンシーの左肩がもげ落ちる。

ガハァっ!!!

口から吐血する。

マンマ「ふふふふ。何が起きてるのかわかんないでしょ。でもいいんだ。それで良い。痛みの理由なんて知らない方が俺は一興。」

マンマ「全てはおまけ程度。いずれ何もしなくても体は外から崩れ落ち、内からも崩れる。ま。もう大破って感じ?」

 アンシー「あんまなめんなよ。」

アンシー「効果を「付与」したにすぎないだろ………。即終にすればよかったなぁ。進行形だ……俺を見誤り過ぎだ。こんな物、取り除けばいいだけだ……お前は知らないだろ…俺がなんて呼ばれているか……」

マンマ「あ???」


アンシー「不死鳥の男だ」


アンシーの体から炎が燃え上がる。


アンシー「足んねえ……足んねえ……!!!!」


まだあの子達に何も教えられてねえんだぞ

こんなにも傷付いてるんだぞ。


 マンマ「へぇ……やるじゃん……?全て焼き尽くして消すつもりか?」

マンマ「ならいい……」

マンマ「付与し続けるまでだ。俺はお前が憎い憎い憎い……この世界は腐ってる。BRAINへ俺はいく。過去は……消えない………殺す!!!」

 アンシーの体から出る炎が強まっていく。


アンシー「じゃあなんでお前」

アンシー「そんな悲しい顔してるんだよ」

辛いんだろ

 お前はそんなやつじゃない

 アンシー「言えねえよな……辛えよなぁ!!!!」



アンシーの炎は最大火力に達した。

 彼は体に付与されたデバフを全て焼き尽くすだけじゃなかった。

アンシー「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」

アンシーの体の形に沿って炎がまとわりつく。

無くなった肩が炎で形成されていく。


はいてー「まさかこんなとこで見れるなんてのう……」

 ことぴ「ぁあ……やべえぜ…これ…!」

アンシー 覚醒の閃き モード 焔 フェニックス

アンシー「いつまでも幻覚を作るな!お前の痛みも何もかも全て俺が焼き払ってやる!」


マンマ「わかったような口ききやがって…………」


続く。







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