BRAIN 脳学デスゲーム EP3 「人じゃない。」
はいてー「この状況。どうゆうことなのかがわからぬ。理解ができぬ。」
シン(確かに、はいてーちゃんが言ってることは間違いない、このゲームは一対一。それなのにニ対一字としますになっている。。その上奈落の奴らは自分達に不利じゃないのか。。?それほど余裕があるということなのか。。)
ジャッジ「さぁさぁ!!!!!それではりょうしゃじゅんびはいいですかな!?
今からだいにしあいをはじめます!!!
レディ、、、、
ファイ!!!!!」
ゴンゴンゴン!!!!
試合開幕のゴングが鳴り響いた。
ロン「ちっ。、」
ロン「刹那。いいか。お前はなにもすんじゃねえ。そこから動くな。返事はYESのみだ。」
刹那「で、でも。。」
ロン「安心しろ。大丈夫だ。」
ことぴ「あの生意気なチビガキいつの間に刹那と仲良くなったんや?いつもあーいうふうに喋ればええのにな?」
シン「確かに、いつものロンくんと違うような。。」
くっか「ふん。そんなこと言ってられるのも今のうちだということを嫌というほど体に覚えさせて地獄行きにしてやるよ」
くっか「乙式術 我夢我夢」
くっかは左指を天に突き出す。
空を斬るように円を描き始める。
するとどうだろう。描き始めた円の中から黒く大きな針が4本現れた。
スチャ スチャ スチャ スチャ
くっかの両腕両足に4本の針が装備される。
くっか「乙式術 千梵体速」
くっかが飛び出す。
速い。とてつもなく速い。
乙式術を使用するものが驚異的な肉体の発達を成し得ていることも納得。そして人々が想像する乙式術者の想像を遥かに超える圧倒的な体幹。脚力。腕力。洞察力。
最早、美しいとまで思える程の。
くっか「ふんっ。」
気づいたときにはくっかはロンの眼の前だった。
くっか「失せろカス。」
とてつもない速度で滑空し近づいたくっかは空中で滞空しながら素早く体をひねらせる。
大きな針が装備された左足をロンの頭目掛けて振り落とす。
ロン「ちっ!」
振り下ろされた刃物のような足をロンは両手で受け止めた。
くっか「はっ。お前、魔法使わねえ気か?」
くっかはロンに掴まれた足に思い切り力を入れる。
くっか「あんまなめてんじゃねえぞ」
くっかは力を入れた足ごと後ろに回転した。
ロン「くっそ!ぐぁっ!!」
ロンは円を描きながら先程いた場所の真反対に叩き落とされた。
くっか「地獄の時間はこれからだ。」
マンマ「おやおや。。最初から派手なことするわ。あいつ♪」
くっかが宙を舞う。
くっか「カウントアイ」
くっかは右眼の眼帯を抑える。
カウントアイ「セキュリティコード零」
くっか「黒魔族 ルワノ ページ85
バハムート」
カウントアイ「コード認証。寿命消滅。真実をジッコウイタシマス。」
はいてー「な!!!あいつ今なんといった!?!?」
ことぴ「ありえへん。。!絶対ありえへんって!!そんなことあるかいな!!!」
シン「え、な、なにがですか!?なんかやばいんですか!?」
はいてー「お前!そんなことも知らんのか。。!!バハムート。。あれはかの昔、黒魔族ノ一族が作った幻獣。。いや破壊兵器じゃ。
星の一つや二つ。壊すのなんて当たり前の力を持っている。
そしてカウントアイ。。あれは禁断の神器の一つ。なぜ乙式術の使い手があのような者を。。。
正直昔話でしか聞いたことがない話ではあるが、あいつがやろうとしてることが私の思っている通りならば。。」
シン「通りなら。。。?」
はいてー「全て。全てを消し去るつもりじゃ。」
シン「!?そんなことして何になるんですか。。!?」
はいてー「わからん。わかるわけないじゃろう。だが、このデスゲーム。前試合から何かずっと変じゃ。。ただの殺し合いをしようとしてるわけではない。」
映画館の空気は依然として張り詰めた空気が漂っている。
ロン「ちっ、めんどくせえやつだな」
白い部屋のあるようでない天井から巨大な黒色の魔法陣が展開される。
魔法陣から大きな大きな黒いなにかが現れる。
黒い稲妻をまとった大きな体。
鋭い爪。赤い瞳。そして大きな羽。
バハムート「ヴァァァァァァァァァァァァァ!!」
映画館のスピーカーが壊れるんじゃないかと思うほどの絶音。
はいてー「ぐっなんじゃ!咆哮だけでこれか!!」
みんな耳を塞ぐ。
くっか「さぁどうする。小僧。」
すると刹那が飛び出した。
ロン「おい!刹那!動くなって言ったろ!!!」
刹那「だめだごめん。見てるだけは無理だ!!」
刹那「武具転送魔法。ガトリングソルド」
刹那が詠唱する。
するとロンの右腕が青色の魔力エネルギーに包まれる。物体が構築されていく。
気づけばロンの左腕は大きなガトリングになっていた。
マンマ「ふぅん。やっぱりね?」
シン「刹那さん、ロンくんのサポートに入ったのか。。!!」
刹那「ロン!!!!バハムートは狙わなくていい!本体を叩くの!!!あのバハムートは本来の魔力をまだ取り戻してる状態じゃない!恐れなくて大丈夫!」
ロン「ちっ。やるしかねえか。」
ことぴ「なんやあいつら。協力し始めたのはええが、やけに息ぴったりやな。。」
刹那「強化魔法!イカロス!!」
刹那が再び詠唱をする。
今度はロンの足に青い魔力エネルギーがまとわりつく。
ロンの足に小さい羽が付いた。
シン(なんでロンくんは自分で魔法を使わないんだ。。。?)
ロン「いくぜ。。!口のわりいお姉さんよぉ!」
ロンが空を飛ぶ。
くっか「ふんっ。口が悪いのはどっちだ?バハムート。やれ。」
くっかはバハムートの背中に乗りながらバハムートに命令をする。
バハムート「ヴォオオオオオオオオオ!!!!!」
ことぴ「あいつ。。あのバケモンを手懐けてやがる。。」
凄まじい咆哮と共にバハムートの大きな体がロンを目掛けて動き始める。
ロン「っしゃ。いくぜ。」
ロン「穴ぼこだらけにしてやんよ!!!」
ロンはバハムートとの距離を詰めるのを辞め滞空した。
ガトリングの左腕のレバーを持ち手前に引く。
ロン「しねぇええええええ!!!」
ガチャン!レバーを前に押し倒した。
ズドドドドドドドドドドドド!!!
ロンの左腕から飛び出る無数の球がバハムートの体に当たる。
ロン「ちっくしょぉ!!!!さすがに本体は隠れてやがるか。。!」
バハムートは無傷。そしてくっかは背中の絶妙な位置に潜んでいる。
バハムートが大きく口を開けた。
口に魔力エネルギーが集まっていく。
はいてー「まずい。。このままだと吹き飛ばされて終わりじゃ!」
くっか「ふんっ。エネルギーが溜まるまであと3分か。」
ロン(俺の攻撃がこのまんま通るとも思えねえ。エネルギーが溜まるのも時間の問題か。。!くそっ。。)
刹那「ブツブツブツブツ。。。。はっ。。!!!!!わかった!!!!ロン!!これを!!!」
刹那は自分の腰のポーチを漁り始める。
4つの白い鉛玉を取り出した。
刹那「解除魔法! リフト!」
刹那は白い鉛玉に魔法をかける。
4つの玉が青色に染まった。
刹那「武具転送魔法!追尾型スナイパーライフル!!」
中に滞空しているロンの左腕のガトリングがスナイパーライフルに変わる。
ロン「おい、なんだこれ!玉は効かねえぞこいつ!!!」
刹那「この玉を使って!!!!!」
刹那「転送!!!!」
スナイパーライフル「ダンガンチャージセイコウ。ハッシャジュンビオーケー」
刹那「あいつの四肢に装備されている針はただの針じゃないわ!きっとあの針でバハムートを操り魔力を注入している!その玉をそのスナイパーで撃てば自動で針の術を解除できる!
ロン!あなたは引き金を引くだけよ!」
はいてー「なるほどな。。。確かに様子を見る限り今のバハムートは完全体ではない。それにあの怪物を操るのも至難の業。。いつも寝てるだけだと思っていたがやるな。。あいつ」
ロン「さすがだな。刹那」
ロンはおもむろに笑みを浮かべながらスナイパーを構える。
ロン「どでかい竜さんよぉ。わりいけど元いたところに戻ってもらうぜ。。。!」
ロン「いっけえええええ!!!!!!」
ショウシャジュンビオーケー
レイキャクチュウ コウエネルギーチクセキ
ハッシャカンリョウマデ
3
2
1
ロン「散れ!!!」
ロンがスナイパーの引き金を引く!
くっか「ちっ。気づかれたか!クソが!!!!!」
ロンの腕から放たれた弾丸が加速を増して交差しくっかの四肢目掛けて飛んでいく。
ロン「うぬぼれたなぁ!!!!!くちのわりいおねえさまよぉ!!!!」
どぉぉぉおん!!!!
4つの玉はくっかの四肢に全てヒットした。
くっかの四肢に装備された針が微粒子エネルギーに変わり消えていく。
くっか「ぐぁぁぁぁあ!!!!!!」
刹那の読み通りだった。
バハムートの口にためていた魔力エネルギーが還っていく。
そしてバハムートが暴れ出す。
くっかは振り落とされた。
くっか「くそ!クソクソクソクソクソクソクソ!!!!!!」
くっかは地に落ちていきながら
くっか「乙式術。。!封滅迅!!」
両腕で印を結んだ
くっかが地面に勢いよく落ちた。
バハムートが魔力エネルギーに変わっていく。
ロン&刹那「っしゃぁあ!!!!」
ロンも地に降りる。
ロン「はっ。残念だったなぁ!?俺らにあんな小細工が効くと思ってたのか?」
くっか「ふっふふふふはっははあっはっはっはっは!!!!」
くっかが笑いながら起き上がる。
ロン「てめえ。。もともとおかしい頭がもっとおかしくなったか!?何が可笑しい!!!」
くっか「ここまではお前らのほうが上だったようだ。私が見誤った。だが、これで確信を得た。」
ロン「???」
くっか「お前人間じゃねえなぁ?」
ロン「!!!」
くっか「図星か。?」
ロン「ちっ。。」
刹那「。。。。。。」
次回に続く。
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