お前は今まで行った京都旅行の回数を覚えているのか? FINAL
お酒が入ったからかだいぶぐっすり眠った気がするよ。ついに迎えた最終日。今日は軽装で行きます。
朝ごはんは『進々堂』という、京都ではメジャーなパン屋さんのモーニングを。
前にホステルのキッチンでたまたま一緒になった女の子にわけてもらったフレンチトーストが、この『進々堂』のものだったんですな(「京都ゆんゆん日記。2」を参照されたい)。それから他にはどんなパンがあるんだろう? とちょっと気になってはいたのだ。
というか、なんか今回の旅行はこれまでの伏線回収みたいになってるな。不思議だ。
ミネストローネも美味しかったけども、特筆すべきはこの全粒粉のパン。美味しすぎて驚いた。プチプチ食感最高。バターだけで充分。雑穀好きにおすすめしたいパン!
コーヒーは、おかわりいかがですかと愛想の良い店員さんに声をかけられたので、ついお願いして1.5杯飲んでしまった。
電車に乗って、鴨川の上流へ。
川の音を聴きながら橋を渡って、てくてく歩いていく。
目的地に着くまでに少し汗をかいた。自転車で走る地元の人がうらやましかった。
緑と土があるところが好きなので、もう私にとって良い感じの場所であることがわかる。
今日の最初の目的地、河合神社。
世にも珍しい「美人祈願」ができる神社です。河合と可愛いがかかってるのね。日本人そういうところあるよね。きらいじゃないよ。
外国人観光客一家に写真を撮ってほしいと声をかけられたので、撮ってあげた。
すると、「あなた日本人? 私は台湾人。あなたも撮ってあげる」と言われて、何の準備もできていなかったが、断るのもあれなので撮ってもらった写真がこちら。
台湾の人は日本人に対してフレンドリーと聞いてはいたが、本当にフレンドリーだった。あなたたちファミリーに幸あれ。
さて、美人祈願には特別な絵馬を描きます。
絵馬にお化粧をして可愛くしてあげるってわけ。
大きく人相を描き変えることはせず、ナチュラルメイクにしたよ。自然な美しさが欲しいもんね。
で、裏にお願い事を書いて奉納する。
これで今より美人になっちゃうね! 美しさで見た人の目を潰していくスタイル〜!
糺の森をさらに奥へ。
なんだか明治神宮に似た雰囲気があるね。好きな雰囲気だ。
途中、ラグビーの神社(?)もあるのだけど、まったく縁がないのでスルーしつつ。
これは私にも関係がありそうだぞ。
縁結びって、恋愛だの結婚だのだけだとお思いの方もいるでしょうが、そのほかの人間関係や仕事などももちろんすべて縁ですからね。すべてにおいて良い縁が欲しいよね。丁寧に参拝。
そして、その隣に不思議な形の木。
一回だけなら偶然で済ませられるだろうけど、何代にもわたって同じように木がくっつくのは不思議よね。何らかの力を感じざるをえない。
ここも丁寧に参拝。
さて、着きましたよ、初めての下鴨神社。
こんなに立派なのに、不思議と厳かな雰囲気はあまりない。なんというか、カジュアルな感じ? とっつきやすい感じとでもいおうか。
さて、ここらでやっときますか。恒例のおみくじ。
交際のところが随分と具体的で「すぐ近くにいて、私にたえず関心を示している、すてきな人…?」とちょっと考えてしまった。たぶん、頭の周りにクエスチョンマークがたくさん飛んでいたと思う。
それにしても、できすぎている。思わず少し笑ってしまった。一日目、二日目と絶妙なおみくじばかり引いてきて、締めが大吉。思えば私の人生って大体そうで「無理かも…」と思うタイミングで何かや誰かにふわっと助けられて、なんか大丈夫になることがめちゃくちゃ多い。ありがたいと思いつつ、どうもできすぎているな、とも毎回思っている。
おみくじは大切に財布にしまった。また引きに来よう。次が楽しみだ。
下鴨神社はお守りのバリエーションが豊富である。ちりめんの袋の柄が一つずつ違う媛守なんか、とても華やかで可愛い。しかし、そういう形のお守り、マジで手元にありすぎるんだわ。やめます。
これは葵紐といって、手首やバッグなどに結んで身につけてね、という形のもの。葵の葉がハートみたいでかわいいでしょ。4色あった中からこの色をチョイス。
で、今回なぜ下鴨神社に来たのかというとね。
『わたしは愛される実験をはじめた。』
この本、一度手放したんだけどやっぱり必要だなって思って買い直したの。
恋愛を主軸にしたお話ではあるけど、結局人生において大事なのに忘れがちなことがたくさん書いてあるから、何回も読んで頭に入れておきたいって思う。
ちなみに、たまにXで言ってる「人生はリアクションではなくアクション」っていうのはこの本に出てくるフレーズ。背中を押されるよね。
来られてよかった。
境内にある『さるや』にも寄ってみる。
申餅という昔ながらのお菓子が食べられるんだとか。
素朴な味わい。豆が入ってる。表面がザ・和菓子のサラサラ感。
なんか、こんなんでいいんだよなぁ〜と、あたたかいお茶を啜りながら境内の緑をしばらく眺めて休憩した。
さて、移動しよう。おみやげを買わねば。
仕事場へのおみやげと、Platformへのおみやげを買った。
あまりにもセンスが良かったので鴨サブレー(鴨。鳩ではなく、鴨)を買うかすごく悩んだけれど、コスパがあまりよくなかったのでやめたけれど、やっぱり買ってもよかったのかもしれないと未だに思っている。次は買う。
良い時間なので、今回の旅の最後になるであろう場所へ。
四条にある『フランソア喫茶室』。
京都といえばレトロカフェ! みたいな側面もあるのだが、実は毎度毎度抹茶に特化しすぎてカフェらしいカフェには寄らないがちだったのだ。
ここも、作中では店名が変わっているけれど、モデルになったであろうお店なの。
店内もビロード張りの椅子や、壁にかけてある絵や…とても雰囲気があって素敵だった。お店のマークが入ったカップも可愛い。家のそばにあればいいのにな。
充分に堪能してお店を出た。
さて、二泊三日がベスト説はどうだったか。
いや〜、二泊するならカプセルホテルじゃなくて普通のホテルに泊まったほうが良いよね〜。
耐えられる範疇ではあるけど、落ち着かなかったは落ち着かなかったからね。反省。
普通のホテルに泊まってゆっくり休めたら、二泊三日がやっぱりベストな気はするわ。
いつも何かしら「こうしたほうがよかった」という反省を持ち帰っている気がするが、総じて楽しかったのでヨシ!
長いことお付き合いいただきありがとうございました。村田結香の次回作にご期待ください!
最終回の有料部分は、行こうかな〜と思っていたけれど断念した場所リスト。
次回行くかもしれないし一生行かないかもしれない。ニッチな場所が多いですが、ご興味のある方、旅の参考にされたい方はどうぞ。
ここから先は
¥ 100
この記事が参加している募集
面白いなと思ってもらえたらサポートをお願いします。 執筆の際のカフェ代や、記事を書くための取材の予算として使わせていただきます!取材先に心当たりがあればぜひ教えてください(ここが面白そうだから行ってみて!とか)