お前は今まで行った京都旅行の回数を覚えているのか?FIRST
新幹線からこんにちは。どうも、ゆんゆんです。
もうね、今まで何回行ったかとか数えるのやめたよね。そんなの瑣末なことだよ。1回1回を楽しめているか、それだけが大事なことなんだよな。
去年は往復夜行バスで無理くり行って無事お亡くなりになったので、今回はちゃんとスケジュールを確保したよ。
私が考える「京都は2泊3日がちょうどいい説」を実証するつもりで来た。
長きゃ長いで飽きるし、短いと足らないんだよね。京都。
とりあえず新幹線では駅弁食べるじゃん。
えびはぷりっとしてて美味しかったけど、ちょっとしょっぱかった。まぁいいでしょう。肩慣らしですからね。
そして、京都に行く前に絶対に復習しなくてはと思っていたのに、結局落ち着いて観る時間がとれなかった「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を観た。
一度観ているからこそわかる伏線に感心したり、知っているのにあらためて琴線に触れて初見より泣いたり、ものすごく集中して観られた。水木のおためごかしみたいな言葉には、戦争を知らない世代の子供たちがこれからの世界に希望を持って生きてほしいって思いも少なからず込められてたんじゃないかなとか、あの村に閉じ込められてああならざるをえなかった沙代さんの悲しさとか、時ちゃんの無念とか…もうねぇ。泣いたー。
結果新幹線の中で観てよかったのかもしれない。他の誘惑がなかったから。
しかし、最終的な感想が「何回見ても水木の顔が間違いなく良い。鼻血本当にありがとう」になってしまって、やはり私はどこまでいってもただのオタクでしかないのだということをわからせられた。鼻血に感謝するあたり業が深い。
そんなこんなで何事もなく京都に到着。
まずは宿に荷物を預けに。
今回は宿代を少しでも浮かせたく、『ファーストキャビン京都二条城』というカプセルホテルを選んだよ。
あのね、カプセルホテルの概念が覆るよ。
飲み屋さんで隣になったおばちゃんにも言われたけど「カプセルホテルってCT撮るみたいな狭いところで寝るんやろ」って思ってるでしょ。全然広い。私の身長なら余裕で立ち上がれる。まぁ客室のタイプにもよるんだろうけど。
あと、お風呂があります。シャワールームじゃなくて、お風呂。
これで2泊で7000円代は破格でしょう。
荷物を預け、身軽になって街へ出る。
まずは、京都に来たら絶対に行くあの場所へ。
言わずもがな。毎回必ず行ってる晴明神社。
好きなんだ、ここの境内のやわらかで清廉な空気が。個人的には空気感が東京大神宮と似ているなーと思っているけど、スピリチュアル的なことは一切わからないので実際どうなのかは知らない。
到着したときは人はまばらで過ごしやすい感じだった。
そうだ、今回は動画も撮ろうと思ってたんだった、と思い出して一番最初に撮ったのが晴明井の水がちょろちょろしてる動画だった。なんかご利益ありそうじゃない? わからないけど。
最近よくないことが起こりがちな気がしなくもないので、厄除桃をベッタベタに撫でてきた。頼むよー。私の厄という厄を全部持ってってくれー。
御神木は、なんか漲る生命力を感じるよね。晴明だけに? 違いますけど。
本殿で手を合わせていると、大概どこからかふわ〜と涼しい風が吹いてきて良い気持ちになります。おためしあれ。
さて、ここでおみくじでも引いてみようか。
タブレットで引ける非接触型の式神みくじと悩んだが、ここは五行みくじで。
まあ! なかなか良いじゃないの!
どれ、それぞれの項目も見てみましょう。
縁起でもないことを言うんじゃないよ。
こちとら今日から旅行に来てるんだよ。ここが旅先なんだよ。
可愛いので持って帰りたかったけど
事故に遭ったらたまらないので結んできました。
あと、これもせっかくなのでいただきました。
この季節にのみ分けてもらえる貴重なお守り。
五芒星と天の川のデザインが素敵。
「このおみくじは結ばずに大切にお持ちください」と書いてあるのを見て「ということは、全部大吉なんじゃないの?」などと心の汚れた私は邪推をしてしまったが、まぁここは素直に喜んでおこう。やったー。大吉が200種類ある可能性もあるもんな。
このあたりで修学旅行生なども増えてきたので離脱。
お昼を求めて少し歩いて『13F COFFEE』というカフェへ。
中に人はいるようだけど明かりがついていないので、おやすみなのかな〜と思って中を覗いていたら、お店の方が「どうぞ」と声をかけてくれたので入った。明るいから電気つけてないだけっぽい。
出されたメニューを見ていると気になるものが。
「あの、この酢玉子カレーって何ですか?」
「玉子のピクルスがのってるんです。玉子が苦手じゃなかったらおすすめですよ」
実は今、職場の一部でひそかなピクルスブームが起きており、ちょっと興味がわいた。
「あと、カレーって辛いですか?」
「そんなに辛くないと思います」
酢玉子カレーとコーヒーを注文した。
カレーは辛くなかったし、きゅうり? と
思ったけど、これがなんだか後味を爽やかにしてくれてとても合う。玉子のピクルスはぎゅっとしていてなんだか新鮮だった。これもカレーと一緒に食べると合う。さっぱりした夏のカレーって感じ。
ゆっくり食べ終えてコーヒーで一服しながら、13F NEWSというニュースペーパーの見本誌を読んでみたりして。
落ち着いたところで次の目的地へ。
「おかねじんじゃ」ではなく「みかねじんじゃ」と読む。
元々は金属に関する産業系に御利益があるとされる神社なんだけど、転じて金運アップの神社とされています。鳥居金ピカだしね。
私はお金が大好きなので常々お参りしたいと思っていたけど、なかなか来られず今回が初参拝。
先日、実家に帰ったときに「今度京都の御金神社に行こうと思ってるんだよね」と父に話したら、なぜか御金神社の金財布を見せてくれて「これにお金入れてたら増えた?」と聞いたら「増えない。なくなる一方」と言っててウケた。その金財布は私にくれた。家にある。
念入りにお参りして、お守りはもうありすぎてるからいただかずに離脱。
次は直前に予約したここだ!
京友禅体験ができるという『丸益西村屋』。
ここで体験できるのは「摺り込み友禅」という、型を使って布製品に絵を入れるステンシルみたいなもの。絵付けとか好きなのでやってみたくて。
スマホショルダーに絵付けをすることにしたが、型を選ぶのにまあ時間がかかった! 膨大にあるので、決めきれなくて困った。
席に着いて係のお兄さんにやっと選んだ型を見せる。
「これとこれを両方使って一枚の絵にしたいんです」
「難しいからどちらかにしたほうがいいと思いますよ」
「えー、でもこういうふうにしたらできませんか?」
「いやー、ちょっと難しいと思いますけど」
「でもやってみたいです」
「うーん、じゃあ、やってみますか」
謎に折れない私にお兄さんが折れてくれた。
説明を受けてレッツトライ。
作業中の写真を全然撮らなかったのが悔やまれる。とっても楽しくてつい。
型を針で固定して、選んだ塗料を筆に馴染ませてくるくる布に写していく。グラデーションを作ったり色を混ぜることもできる。薄い色からのせていくのが鉄則である。
1時間半ほどで出来上がったのがこちら。
晴明さんイメージだよ。七夕まもりと親和性があるでしょ。
ちょっとはみ出たところもあるけど、ご愛嬌ですな。
9月生まれのゆんゆん。秋の花といえばコスモスということで。
大満足だったけど、これはいくらでもやりたくなっちゃってやばい。また行くかもしれない。
次の目的地を目指す前に。
どうやらここから『本能寺跡』が近いらしい。せっかくだから日傘をさしてぷらぷらと歩いてみる。
明智光秀の墓を見つけたときも思ったけど、あんな歴史的な事件が起きた場所が今では普通に住宅街の一角になっているので、なんだかしみじみしちゃう。諸行無常を感じるよねぇ。
さて、移動である。
地下鉄「京都市役所前駅」で降りてわりとすぐのこちら。現在の『本能寺』である。
ひっそりしていたので、ここはそーっとお参りして出たよ。
で、ここは今回絶対に来ようと思っていたお店『からふね屋珈琲』。
前に1週間泊まったホステルの近くにあったんだけど(それは熊野店)、結局行かなくて気になってたの。
ものすごい種類のパフェがある喫茶店! どのくらい種類があるかはぜひ検索して確認してみてほしい。
マジですっごい悩んだ。15分くらい悩んだ。
せっかくだから、こういうのを選ぶべきか本当に悩んだ。でも今、私はとても糖を欲している。しょっぱみはいらないんだ。おもしれー女になりきれずすまない。人と来てたら多分選んでた、サービス精神で。
選ばれたのは、クッキー生チョコマシュマロパフェでした。
めっっっっちゃ美味しかった。糖でキマッた。
ベリーも良いアクセントで、幸せを噛み締めながら一口ずつ食べた。生きててよかった。
休憩して元気になったので、鴨川を目指して歩く。
その道すがら。
池田屋跡の『はなの舞』!
昔、「霜月の星の下」という、江戸時代にタイムスリップした女子高生が坂本龍馬と出会うという舞台をやったのだけど、その時に「今、池田屋跡ってはなの舞になってるんだよね」とたしか演出家の篠原さんが仰っていたのね。
ずっと気になってたけど、初めて実物を見に来たよ。
パフェでおなかいっぱいなので入らなかったけど、新選組ご膳、ふつうに美味しそう。いつか入りたい。あとお店の中に大階段があるって本当なのかな? 気になる。
ここからほど近い鴨川に架かる三条大橋にも、新撰組の痕跡が残されてるらしい。せっかくだから見てこよう。
これが池田屋騒動のときに新撰組隊士がつけた傷だと言われているらしい。真偽のほどはわからないけど、ロマンがあるよねぇ。
しかし、なかなかこれが見つけられず橋を2往復くらいしてしまった。何をやってるんだろうか私は。相変わらず回り道をしがちである。
涼しくなってきたので、鴨川の川辺に座って休憩。
いいんだよねー、鴨川。近所に住んでたら多分雨の日以外毎日来ちゃうと思う。
カップルや友達同士が、川辺に等間隔に座って話し込んでる。たまに鴨も泳いでくるし、鳶や青鷺も飛んでくる。しばらくぼーっとした。
少し風が冷たくなってきたので移動する。
このあとは寺町京極商店街のあたりをぶらついたりして(古着屋さんや雑貨屋さん、デタラメな日本土産屋さんなどが軒を連ねている)適当なところで切り上げて宿へ帰還した。一日目はこれにて終了。
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購入してくれた方には、おまけとして新撰組一口メモ(熱狂的ファンは普通に知ってる内容だと思う)と鴨川デート風写真が見られるようにしておきますね。
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