Advent Garden
子供達がりんごキャンドル(りんごにさしたキャンドル)を手に、松の葉で縁取られたそのスパイラル状の道を歩く。
中心でりんごキャンドルに火を灯し、
歩いてきた道のどこかに、そのキャンドルを置いていく。
子供の数だけキャンドルが灯されると
暗闇の中から、道がやさしく浮かび上がる。
Advent Garden
これは、
”闇の中で心にあかりを灯す”という
冬への準備。
スパイラルは、心の奥への道。
子供達がキャンドルを置くたびに
わたしのこころの奥、深いところにぽっと明かりが灯る気がした。
ギターの音色がかすかに響く部屋。
子供がキャンドルをひとつ、またひとつ置いていくのをぼんやりと眺める。
一番最後に、9才の女の子が、りんごキャンドルに火を灯した。
彼女は、少しだけ迷った後、”決めた”という足取りで、スパイラルの中心から外側に向かって歩き出す。
彼女は、スパイラルの入り口まで戻ると
入り口にりんごキャンドルをそっと置いた。
”心の奥への入り口はこちらです”
わたしには、彼女が明確な意図をもって
りんごを置いたように見えた。
長い冬。心は温かくして参りましょう。
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