WHITE ALBUM2をプレイして


※このメモはプレイしながらリアルタイムで書いている箇所が多数あります。なので所々その時その時の感情的な表現が含まれますのでご注意ください(ネタバレを含む)
自分がプレイしたのがWHITE ALBUM2 EXTENDED EDITIONです。
今PCでプレイするならこれ一択でした。全てが詰まってます。

■クリア順

※これが必ずしも正しいとは限りませんがintroductory chapterはノベルやボイスドラマの関係でこんな感じの順番が良いかなって感じです。
codaは完全に自分の判断でこのような順番にしました。

-introductory chapter-1週目
ノベル「彼の神様、あいつの救世主」

ノベル「雪菜姫の受難」
ノベル「雪が解け、そして雪が降るまで」
-introductory chapter-2週目
ボイスドラマ「祭りの前~ふたりの二十四時間~」
ノベル「祭りの後~雪菜の三十分~」
ボイスドラマ「祭りの日~舞台の下の物語~」
ノベル「Twinkle Snow~夢想~」
ノベル「届かない恋、届いた」
ノベル「歌を忘れた偶像アイドル」

-closing chapter-
ノーマルEND1
杉浦小春END
和泉千晶ノーマルEND
風岡麻理END
和泉千晶END
-introductory chapter-3週目
小木曽雪菜END
ボイスドラマ「一泊二日の凱旋」

-coda-
小木曽雪菜ノーマルEND
冬馬かずさ◯◯END
小木曽雪菜TRUE END
ミニアフターストーリー「幸せへと進む道」
冬馬かずさTRUE END
ミニアフターストーリー「幸せへと戻る道」
ノベル「もう、ホワイトアルバムの季節じゃない」
ボイスドラマ「2016年の大晦日」
エクストラエピソード「不倶戴天の君へ」

ボイスドラマ「再開と贖罪のニューイヤー」
ボイスドラマ「幸せの日~ベッドの上の物語~」

※追記
以下IFストーリー等なので順番はそこまで気にしなくても大丈夫そう。
強いて言うなら「再開と贖罪のニューイヤー」は「一泊二日の凱旋」の後に聞くと良いかも?若干メタ要素ありでした。


※エクストラエピソード「不倶戴天の君へ」はかずさ◯◯ENDの後にやったほうが良いかもと思いました。

※追記
ノベル「台風一過の小春日和」プレイし忘れてた(^o^)


■WHITE ALBUM2をプレイして思ったこと。

奇跡も魔法も無い純粋な人間のあり方を描いた究極の恋愛物語でした。
これほどまでに人間の醜さや脆さ、心理描写を細かく描ける作品を自分は見たことがありません。最高に魅力的で人間よりも人間味溢れたキャラしかいませんでした。
よく「ストレスで胃が痛い」「ストレス性の逆流性食道炎になった」「精神的孵化がエグい」と言われている本作でしたが、まさにその通りでした。
自分はとある√のとある展開で精神が崩壊しかけました。
何度「もうやめてくれよ…」と思ったかわからないです。
ただ、作品としてのクオリティーは本当に高かったです。批評空間で100点をつけに行きたいと思います。

そして音楽と演出が素晴らしい。曲が本当に良い。
普通ゲーム内ではプレイヤーが"匂い""味"を登場人物同様に感じることが出来ないけど、"音"は登場人物同様に耳で感じることが出来るので、シーンごとの音楽の切り替えや特に効果音などその場に自分が存在するかのように物語に没頭することが出来た。
そのおかげで壮大なダメージを受けるのはまた別のお話…。

■-introductory chapter-


序盤からして既に色々と感情がぐちゃぐちゃにされました。
ライブ3曲目のアレに気づいたときの「あぁ……そういうことだったのか…」というなんとも言えない感情になりました。
序盤から読む手が一向に止められず、これから先の展開を見たくないけど見たいけど見たくない……みたいな情緒がぐちゃぐちゃになりました。
途中のノベルの「雪が解け、そして雪が降るまで」の情報量と内容がエグすぎてこれ本編じゃないの……???って思わず空いた口が塞がりませんでした…。
正直、プレイ前は本編とは別にめっちゃノベルやボイスドラマあるやん…って若干億劫な気持ちだったんですが、ノベルやボイスドラマによって物語の背景や人間性などがよりわかりやすく表現されていたので「これは全部読まないと100%楽しめないやつやな…」と絆されました。
オープニングにもなってる「届かない恋」、めちゃくちゃいい曲なんだけどある種の”呪い”なんだなって思ってしまい気軽に聞けません。大好きな曲になったけど大嫌いな曲になりました。

■-closing chapter-

小春√
本当に人間よりも人間味溢れたというかなんというか……正直かなりメンタルに来た話でした。中盤は凄いモヤッとしてたけど、最終的にこれで良かったのかな……って感じ。ただ雪菜に至っては本当に色々ともう本当に本当に思うことがある反面、絶対に報われてほしいと思った。

麻理さん√
軌跡も魔法も無い。そんな言葉を体現したような物語でした。
麻理さんが終始魅力的で素敵。これはマジ。麻理さん、あんたすげぇよ…大人だよ…。
途中本気でイライラして画面を叩き割りそうになった。拳を握りしめない方が少なかった。いい感じで終わらせようとしてんじゃねぇよ許さんからな。
武也と佐和子さんがいなかったら暴動を起こしているレベル。マジでありがとう武也。ありがとう佐和子さん。でも俺は絶対に許さんぞ。
ただ、物語はすごく面白かったです。

千晶√
-closing chapter-のラスボス
想像と全く違う展開に終始唖然とさせられた。単なる悪友ポジだと思っていたのに蓋を開けたらとんでもないラスボスだった。
最初から掴みどころのないキャラだなぁって思ってたけど、本当に掴みどころのないキャラだった。何が正しくて何が正しくないのか俺ぁわかんねぇよ…ただ、第三幕の最後のあのシーンは、他でもない”千晶”の本心だと良いなと思っております。
最後の雪菜の一言は胸に刺さった。本当に苦しかった。

雪菜√
千晶の後にやって正解だった。読み手として色々と分かっている側として千晶視点の会話は心に来るものがあった。
終わり方がすごくきれいで、頼むからもう何も起こらないでくれ……と画面の前で何回懇願したことか…。
※ただこれを記載している時はcodaをプレイしていないのでこの後どうなるかわかっていません。不安しかねぇよ俺は…。

■-coda-


不倶戴天の敵
になるか 生涯の大親友になるかを選択しなくてはいけない物語。

雪菜ノーマルEND
綺麗な終わり方だったと思った。一生かかっても消えない罪を持ち続けて尚前に進もうとしているのは素直には応援できないけど、物語的には綺麗に終わったんじゃないかなぁって思った。

かずさ〇〇END
流石に辛すぎる。一言で言えばクズかもしれないけど見方を変えると辛いよな…って思ってしまう。難しいところね…。でもこれが正しいとも思いません。ノベルゲーをやっててストレスで吐きそうになったのは初めてかもしれない。覚悟はしていたけど本当に心が折れかけた。
春希の肩を持つ気は全くないけど、どんどん壊れていく春希の姿を見るのは本当に本当に辛すぎました。
別れ際の
「あたしのために、何もかも捨ててくれてありがとう。
ひとときだけでも雪菜を忘れてくれてありがとう。
…壊れてくれて、ありがとう」

この言葉は本当に重かった。重すぎる。かずさがどんな思いでこの言葉を口にしたかを考えるだけで辛すぎて泣きました。決して正しいことではないけれども、本当に辛かった。
この言葉の後、暫く次のテキストに行けませんでした。
一番辛いのは他でもない雪菜なのに、最後に春希を救ったのはやっぱり雪菜だった。本当に強くて優しい女の子なんだなって思いました。
エクストラエピソードの「不倶戴天の君へ」でかなり救われたけど、今作の中で一番つらい話でした。精神が崩壊しかけました。

雪菜TRUE END
生涯の大親友となる物語。
雪菜が本当に強い。強すぎる。
強すぎて辛い。残酷すぎる。本当に胸が痛かったです。
どうして世界はこんなにも理不尽なんだと何度天を仰ぎ見ながら胸を抑えたか…。
5年分を詰め込んだ"あの5分間"はとても重みを感じた。やっぱり雪菜は強くて優しいなって思いました。
雪菜TRUEを至高だという人の気持ちがものすごくわかりました。生涯の大親友となれて本当に良かった。そんで最後の怒涛のラッシュは、飛んだ。
「時の魔法」、本当に良い曲で好きです。俺は外で泣く。

幸せへと進む道(雪菜アフター)
武也ああああああああああ!!!!!!!!!!!!お前が幸せそうで本当に良かったよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!


かずさTRUE END
何かを得るために、何かを捨てる。不倶戴天の敵となる物語。
良かった!と一言では言えないほど心に来るものがあった。
色々なものが徐々に壊れていくのを見るのが本当に辛い。特に周りの関係が壊れていくのが本当に辛い。武也……。
中盤~終盤はで常に胃が痛かったです。ゲームをやってここまで胃が痛くなったのは初めてかもしれない。終始泣きながら胃を押さえてました。
かずさが幸せになるためにはこれしか無いと言うのがさらに辛い。
本当に本当に辛かった。でも、とても美しい物語だと思いました。
人によっては凄いモヤッとするかもしれない許せないかもしれないし、何なら自分は許せないけど、美しい物語だったのは間違いありませんでした。
雪菜TRUEが至高で正史だとしても、自分はこのかずさTRUEが一番好きです。※これはかなりの個人差あり
決して良いことじゃないけど、すべてを犠牲にしてでもかずさが幸せになってくれて本当に良かった。

幸せへと戻る道(かずさアフター)
救われた。ありがとう。本当にありがとう。
このストーリーがあったから救われた命はあります。自分がその一人です。


■雪菜派かかずさ派か

WHITE ALBUM2を語る上で絶対に欠かせないこと
WHITE ALBUM2既プレイの人だったらクリア順で推測がつくかもしれませんが、結論から言うと圧倒的にかずさ派です。
最高に面倒くさくて不器用でこんなにも人間味が溢れた魅力的な人間を自分は知らないです。
ただ、雪菜が嫌いだからというわけではないです。ここ重要。雪菜も絶対に幸せになって欲しいし報われてほしいと思っています。本当に。
本作ではかずさTRUEが一番が好きですが、雪菜TRUEが至高だとも思ってます。
ただ生涯の大親友よりも全てを捨てて不倶戴天の敵になることを選びました。アフターで救われた…。
都合が良すぎるかもしれませんが、雪菜にもかずさにも幸せになって欲しいと思ってます。マジで。

■最後に

プレイ中は終始終わってほしくない、でも早く終わってほしいというなんとも言えない感情になってました。でもこの作品に出会えて本当に良かったです。
恋愛作品の中でもトップクラスの作品で、もう二度とこの作品を超える作品に出会える気がしません。それくらい最高で素晴らしい作品でした。
記憶を消してもう一度プレイしたいと思う反面、もう二度とプレイしたくないと思う作品でもあります。

ただ、万人受けする作品では無いと思います。
気軽に恋愛物語を楽しみたいという人にお勧めできるかどうかと言われるとなんとも言えないです…。
世間からの評価もかなり高く、神ゲーと言われていますがプレイするには相当な覚悟が必要かもしれません。ただ、諦めずに最後までプレイした先には見たこともないような美しい景色が広がっていたので自分は本当にこの作品から逃げずに走りきれてよかったと思いました。

それと武也、お前がナンバーワンだよ。お前がいなかったら俺はただキレ散らかしていただけになっていたかもしれない。武也、お前がナンバーワンだ。ありがとう。

届かない恋、本当に良い曲だし大好きだけど大嫌いです。

この作品に出会えて本当に良かった。逃げずに走りきれて本当に良かった。

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